少し前に、Adobeより、「Photoshop史上、最大の進化を遂げて。2種類の製品ラインナップで新登場!」ということでPhotoshop CS3へのバージョンアップの案内が届きました。これは、一昨年買った(というか、Photoshop LEからアップグレードした)Windows版のPhotoshop CS2をCS3にしないか、という案内です。Photoshopのバージョンアップは、古くから25000円前後と決まっておりまして、毎度毎度バージョンアップするのに25000円も取られるのは……ということで、今回のバージョンアップは見送ることにしました。
Adobeの製品は、どんな古いバージョンからでも最新版に同一料金でバージョンアップできるのがいいところだったのですが、最近、そのポリシーが変更になって、3世代前までからしかバージョンアップができないようになってしまいました。でも、今回はCS2→CS3で1世代前ですから、まだバージョンアップできなくなるまで余裕があります。「Photoshop史上、最大の進化を遂げて」と言われても、そもそもCS2ですらそんなに使いこなしているわけではありませんので、まあ1世代や2世代飛ばしても問題ないでしょう。
さて、そのバージョンアップの案内が届いた約1週間後、「Photoshop史上、最大の進化を遂げて。2種類の製品ラインナップで新登場!」「アップグレードのご案内」と書かれたまったく同じ封筒が届きました。
「なんじゃ、こりゃ? 間違って同じものを二度送ってきたか?」
というわけで、開封もせずに放っておいたのですが……日曜日に郵便物の整理をしていて、要らない郵便物を捨てていたとき、その封筒(二度目に送られてきたもの)を、せっかくだから開封してみることにしました。
「やっぱり、同じものだよなあ、これ……あれ? なんか違うぞ」
よくよく見ると、申込書の一番上にこんなことが書かれていました。
Macintosh版 Adobe Photoshop CS2 日本語版 アップグレード
え? なにこれ?
なんと大昔に買って、version 4までバージョンアップして、その後は放ってあったMac版Photoshopのバージョンアップの案内でした。確か、version 5だか6だかまではバージョンアップの案内が来ていたはずですが、その後は「どうせこいつはもうバージョンアップなんてしないんだろう」とAdobeからも見放されていた(案内すら届かなかった)Mac版Photoshopです。
「でも、いまさらなんでこんなものが来るんだ?」と封筒の中をよく見ると、「Adobe製品のアップグレードポリシー変更に関するお知らせ」なる文書が入っていました。
アドビ製品を常に最新版にてお使いいただいているお客様への配慮、サポートの向上という面から、2007年5月8日に発表いたしましたAdobe Creative Suite 3およびCS関連製品より、アップグレードポリシーを改定させていただくことになりました。そのため、Adobe Creative Suite 3および各CS3関連製品のアップグレード対象は、それぞれ過去主要3バージョンまでをアップグレード対象とさせていただきます。
「アドビ製品を常に最新版にてお使いいただいているお客様への配慮」っつーのは、要するにバージョンアップのたびに25000円(Photoshopの場合)をAdobeにお布施しているありがたいユーザー様と、恐ろしく古いバージョンから25000円払って最新版にするような不届きな奴らを比べると、不公平だってことでしょうか? だったら、バージョンアップ料金に差をつけて、直近バージョンからのバージョンアップ料金を安くするとか、そういう方向性には行かないのでしょうか……って、よく見たら、
CS2へのバージョンアップ 25,000円 (税別) CS3へのバージョンアップ 24,762円 (税別)
というわけで、安くはなってるんですね……雀の涙(238円)ですが。
さて、先ほどの文書には、続けて、こうあります。
したがって、それ以前のバージョンをお持ちのお客様に関してはアップグレード対象外となり、通常の製品版をご購入いただくことになります。しかしながらCS2製品取り扱い終了までにAdobe Creative Suite 2 (Adobe Photoshop CS2、Adobe Illustrator CS2、Adobe InDesign CS2) にアップグレードしていただいた方へは、各製品の最新バージョンを無償提供させていただきます。引き続き、最新のアドビ製品をご利用いただくためにも、この機会にCS2へアップグレードされることをお薦めいたします。
それで「Macintosh版 Adobe Photoshop CS2 日本語版 アップグレード」なんてものが送られていたんですね。こっそり「今回のバージョンからは、あんたの持っているバージョンからはバージョンアップできないよ。一つ前のバージョンへはアップできたんだけど、それはもう売ってないよ。残念でした」なんてやるよりは良心的ではありますが、まあ古いバージョンを持っているユーザーにも金を出させよう、という魂胆もあるのではないか、とも思うわけです。
しかし、私が持っている、Photoshop version 4とは、いったいいつごろの製品だったのでしょうか? 調べてみたところ1996年のようです。もう10年以上前です。
さて、ここで難問です。Macはここ10年ばかりあまり(ほとんど?)使っていません。Mac miniの新しいやつが出たら(って、いつまで待っても出ないんですが。もしかして、このシリーズはもう終了?)、テレビの下にでも置いて、Mac OS XとWindowsのデュアルブートにして使いたいとは思っているのですが、そこでPhotoshopを使うか、と言うとなんとも言えません。テレビが1920×1080のハイビジョン液晶なので、画面が大きくて、解像度もあって、Photoshopを使うには最適かも知れませんが。
今回のCS2のバージョンアップ版の発売は6月21日までだそうで、この機会を逃すと……
このバージョンアップはウェブから申し込みは出来ないのかあ、面倒だなあ……
しかし、25000円(+消費税)は高いよなあ……
申し込みはFAXかあ……
ううむ……
……
……
ぽちっ (←FAXの送信ボタンを押したとこ)