新・闘わないプログラマ No.425

リプレース


数年前にDBサーバを中心とするあるシステムを構築しました。それは、DB用のディスク領域として600GBを確保して、メモリを4GB積んだサーバ機上でOracleを実行させるような、当時としてはかなりの大容量の贅沢な構成でした。
当時は、一口に「600GB」とは言っても、世の中で手に入るハードディスクと言えばせいぜい4GB止まりで、これを300台並べて1200GBの容量を確保する、というめちゃくちゃな力技を使いました。600GBの容量を確保するのになぜ1200GBかと言うと、ミラーリングしているからです。
この300台のディスクは、当時としては当然のことながらSCSIで、これらをラック8台に収納して、ファイバチャネルでサーバ機と結んで使用する、という豪勢な構成をとっていたわけですが、当然のことながら莫大な費用がかかりました。もうすでに忘却の彼方ですが、確か数億円はかかったはずです。
さて、300台ものディスクを運用しますと、当然のことながら壊れるわけです。MTBFがどうたらこうたらなんていう話はともかくとして、現実に頻繁に壊れて、そのたびに修理を依頼して、なんてことをやっていたわけですが、その保守契約を結んでいた業者の話によれば、もう補修用のディスクの在庫が底を突きそうなんだそうです。そりゃあまあ、いまどきSCSIの4GBのディスクがそんなにあるわけもありませんから、仕方ありませんね。
そんなこんなで、リプレースすることになったわけです。

で、新しい機器は、と言うとラックマウント型のPCサーバ。CPUはXeonのなんちゃら(←忘れた)にメモリ4GB。これにシリアルATAの300GBのディスクを4台入れた構成です。これを負荷分散のためにとりあえず4台導入することににしました。このDBサーバを使用しているシステムは、DBに対する更新は夜間のバッチ処理だけで、昼間は問い合わせしかないので、負荷分散のためにDBサーバを何台か入れて並列に稼動しても全然問題が無いので、こういう構成が取れました。
で、お値段は、ネットワークやら電源機器やらいろいろ含めてもせいぜい一千万を超えるくらい。以前の数10分の1で収まったわけです。しかも、以前のラック10台を占めていた設置スペースがラック1台に減り、使用電力もはるかに下がっていいことずくめ、という結果になりました。

さて、リプレースと言えば、家のPCやサーバもそろそろリプレースしないとなあ、と思いつつなかなか進んでいません。去年の12月あたりがちょっと時間が取れそうだったのでそこでリプレースしてしまおう、と思っていたのですが、大掃除していたらそんな時間が無くなってしまいました。そうこうしているうちに、またヒマが無くなって今に至っています。
とりあえず家のLinuxサーバ機のリプレース用PCはすでに確保してあります(DELLのPentium 3のPC)。ですから、これはもうLinuxをインストールしてあれこれ設定すればいいのですが、そう思いつつもうすでに1年弱。
あとは、デスクトップPCです。家用PCとしてはPentium 4系のCPUは発熱の問題などでできれば避けたいと思っているので、世間で売っているPCはパスです。で、Pentium Mかなんかで組み立てようか、と思っていたのですが、なかなかいいマザーボードがないみたいなんですよね。しかも高いし。可能であればATXで、となるとAOpenのやつがあるだけらしくて、しかも世間の評判はよろしくないみたいで、どうしたもんかなあ、などと思っていました。
などと言っているうちに、「Intel Core なんちゃら」とかいうPentium Mの後継CPU(ってことでいいんですか? いまいち最近のCPUの動向がよくわかっていない私)が出てきて、マザーボードもそろそろ発売されそうな話を聞いて、もうちょい待ってみようか、などと思ったりもしています。でもやっぱりATXのマザーボードはほとんど出ないんでしょうかねえ。Micro ATXでもダメというわけではないのですが、なんとなくATXのほうがいいかなあ、と。
なんてこと言っているからいつまで経っても、リプレースできないままだったりするんですけど。いま使っているデスクトップPCのCPU、Celeron 1.3GHzっていうPentium 3時代のやつですし。先日リプレースしたノートPCのPentium M 1.2GHzにもしかしたら(というかたぶん)負けているでしょうし。そういや搭載しているメモリもノートPCのほうが多いや。ううむ。

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