新・闘わないプログラマ No.215

在宅勤務


毎日毎日、横浜(とは名ばかりの片田舎、駅のそばには田んぼあり)から都内まで片道約1時間半、往復3時間もかけて通勤している私だったりするのですが、そのうち40〜50分くらいは電車の座席に座ることができるので、本を読んだり、ノートPCを広げてこういう駄文を書いたり、メールの返事を書いたりも可能なのですが、残りの2時間強はぼけーっとしているだけで、かなり無駄な時間なのでは、と思うわけです。
いやまあ、そういうぼけーっとしている時間というのも、ここの駄文のネタがひらめいたりして、全く無駄というわけでも無いのですけど…って、あれ? 駄文のネタを思いついたところで特に何の役にも立っていないかな、何しろ駄文だし。
まあ、それはそれとして、最近どうも時間が無くて、ろくに本を読むことも出来ず、世の中の流れに置いていかれているのではないか、と不安になったりもしないわけでもないわけでして(どっちだよ?)、そうなると、この通勤の往復3時間と言うのもかなり勿体ないなあ、とも思ったりするわけです。

で、在宅勤務です。同業の知り合いにも在宅勤務をしている人がちらほらといたりします(フリーの人は除いて)。で、傍から見ていると通勤の時間は無いし、平日の昼間にも自分の時間が取れたりして、結構優雅にすごしているように見えるのですが、どうなんでしょう。
まあ、この平日の昼間に時間が取れる、ってのは、毎日職場に出勤している身からすれば、結構羨ましいとことではありますね。銀行に行くとか、役所に行くとか、その他もろもろ、平日の昼間じゃないと出来ないことも多いわけで、そのたびに仕事を休んで行くのも面倒というか不便というか、平日の昼間に時間が取れるのはいいなあ、とは感じます。

まあ、この業界の仕事、ものによっては職場に出てやらなくてもいいようなやつも結構あったりして、最低限の打ち合わせの時だけ出社して、というのでも全然困らないようなのも多いわけです。
特に、今のようにコンピュータネットワークも発達してきますと、家からでも職場の開発環境なんかに接続して、何不自由なく開発も出来たりすることも多いわけですし(←いやもちろん、そういうわけにも行かない開発も、もちろんありますけど)、意思疎通だってメールで済むものが大部分なのは当然のことだったりします。
ただ、そうは言っても、なかなか在宅勤務が普及する、というところまでは行かないのが現状なわけでして、用も無いのにやたら話し掛けてきて仕事の邪魔をする上司とか、とにかく会議大好き、なにも決まらない会議を一日中延々とやっている同僚とか、まあ何やら得体の知れない「コミュニケーション」とやらが大好きな人が多かったりして、何といいますか、その…。
それに、在宅勤務などとなると、現状の給与体系(基本給+残業手当)なども変えないといけなかったりするわけでして、かといって「能力や実績に応じた給与体系」なんてのも、実際のところ、そんなのを正当に評価できる上司がどれだけいるか…。
というわけで、私の知っている、いわゆる「在宅勤務」をしている人たちは、やはり小さ目の会社で、そういう勤務形態に対して融通がきくというか、そんな人が多いですね、さすがに ←いや、サンプル数は数人しかいませんけど。

などと、あまりにも一般論的過ぎて、わざわざこんなところで書くまでも無い(いや、ここにある他の駄文だって、みんな「わざわざこんなところに書くまでも無い」駄文ばかりですが)ことだったりしますが、さて、私自身、在宅勤務をしたいと思っているか、というと…実のところあまりしたいとは思わなかったりします。
なぜかと言いますと、何せいいかげんな性格、「明日出来ることは今日しない」という性格の人間なものですから、家で仕事、などとなっても、だらだらと一日を過ごしてしまいそうな気がものすごくするわけです。わざわざ時間をかけて職場に出勤する、ということが、仕事と私生活のけじめというか、そういうのを付けるために必要な行為になっているようです。
それが、在宅勤務などとなった日には、仕事もしないでずっとインターネットなどで遊んでしまいそうで怖い…あれれ? でもよく考えたら、今だって職場で仕事サボってインターネットで遊んでいるような気もする。なんだ、在宅勤務になっても、今と一緒じゃん。

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