新・闘わないプログラマ No.200

そういうゲーム


「おーい、これ欲しいかあ?」
という友人の言葉に、それが何であるかも確かめずに、思わず、「欲しいいいい」と言ってしまった私なのですけど、
「んんじゃ、ほい」
と渡された物体を見て固まってしまった私。そこにはアニメ絵の女の子があーんなことやこーんなことをやっている絵が書いてある箱が…。んでもって「コンピュータソフトウェア倫理機構 18才未満お断り」と書いてあるキラキラした丸いシールが張ってあって。あの、これ、もしかして、そーゆー方面のゲームソフト?
「これいらない」などと無駄な抵抗を試みて見た私なのですけど、
「いや、ダメ。一度『欲しい』と言った以上は何がなんでも持って帰ってもらう」
だいたい、私はこの手のアニメ絵がものすごーく苦手なんだよなあ。どうせこういうのなら、どっちかっつーと写真の方がいい…いやいやそんなことはどうでもいいのですが。まあ持って帰るだけなら、そんなに重いものでもないし、まあいいや…いや、でもまてよ、帰りの夜道で警官に職務質問でもされて、荷物を調べられて、ポロっとこんなものが出てきたら恥ずかしいよなあ。
「なにブツブツ言ってんだよ。持って帰ったら必ずやってみること、いいな!」
やだよ、そんなの。
「ああ、それからお前、ウェブで何か作ってたよな。『闘えないプログラマ』だっけ?」
違うってば。
「ああ、『闘ったけど敗れ去ったプログラマ』だったか」
まあ、そんなようなもんだよ。んで、それがどうかしたのか?
「ああ。そのゲームをやったときのレポートを、そこで報告すること」
そんなのヤダってば。だからさあ、この手の絵は苦手なんだってばさ。それにさあ、そんなの書いたら、ただでさえ少ない女性ファンがまた減ってしまうではないか。
「あれ? おまえんとこに女性ファンなんていたの?」
まあ3人くらいはいるんじゃないかなあ、多分。
などと抵抗したものの、結局はその手のゲームソフト(しかも2本も)を手に家路についた私なのでありました ←職務質問されたらどうしよう、と怯えながら。

さて、どうしたものか。せっかく貰ったものだから、仕方が無い、インストールだけでもしてみるか。ああ、面倒くさいなあ。だいたい、これWindows 2000でも動くのかなあ。ゲームソフトって、古い奴は特にWindows 2000では動かないって話を聞いたことがあるなあ。それにDirectXとかいうのがどうちゃらこうちゃらで、なんてのもあったような。あ、DirectXは、この間、デジカメで取った動画を見るときに新しいやつを入れたような気がするから、それは大丈夫か。
さてと、ぐちゃぐちゃ言ってもしょうがないし、折角貰ってきたんだから、まあとりあえずインストールだけはして見るか、いやいやだけど ←ホントだってば。
ええと、ここでインストールボタンを押してと…(10分経過)
さてと、折角インストールしたんだから、まあとりあえず立ち上げて見るか、いやいやだけど ←ホントだってば。
うっ、なんだこの恥ずかしい音楽は。いくらなんでもチャチすぎないか、この曲。これだけ箸にも棒にもかからない曲を延々聞かされるのは、それだけで一種の暴力だぞ。音、止めておこうっと。
さてと、折角立ち上げたんだから、まあとりあえず少し動かしてみるか、いやいやだけど ←ホントだってば。
なになに、まずプレイヤーの名前を入力しなさい? んじゃ「Lepton」と入力してと…(1時間経過)
なんじゃこれ、単なる電気紙芝居ではないか。もうちょっとこう絵が動くとかさあ、セリフを喋るとかさあ、そういうのは無いの? いちいち下のほうに出てくるセリフを読まないといけないし、ああ面倒くさい。それにさあ、だいたいなんだ、あの、その、いわゆるひとつのえっちなシーンが全然出てこないんだけど。もうかれこれ1時間半も時間をつぶしているんだけど、あのパッケージの箱にあったあーんなシーンやこーんなシーンはいったい何処に? ←いや別にそれほど見たいわけでもないのですけどね ←ホントだってば。

いやまあ、その手のゲーム、ずーっと昔(10年以上前のことか?)にも一度くらいはやったことがあるような記憶はあるのですけど、何かその当時とさして変わっていないような気がするのは気のせいでしょうか? もうちょっと技術革新があって、もっと凄いものになっているのかと思いきや…。
でもって、なんというかはっきり言って面倒くさい。ただ単に時間だけが無駄に過ぎていって、っていう感じでしょうか。まあ、このトシになってやるようなもんじゃない、と言われればそれはその通りかも知れませんけど。

あれれ? そうこうしているうちに、なにやら主人公が旅に出てしまって、終わってしまったぞ、このゲーム。がーん、えっちなシーンはどこへ? ←いや、だから別にどうしても見たいというわけでも無いのですけど ←ホントだってば。
いやいやいやいや、そんなことより、今回は「闘わないプログラマ」の200回目ではないか。いいのか? こんなくだらないネタで書いてしまって ←あ、いつものことか。

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