新・闘わないプログラマ No.172

最も先進的?


土曜日の昼頃、Apple Storeに注文していたMac OS Xのパッケージが届きました。
277×281×105mm(実測 ←わざわざ計るほどの代物でもない)のダンボール箱に入った、206×243×46mm(これまた実測 ←とくに計る意味なし)の「Mac OS X」のパッケージ。ダンボール箱を振ったら、妙にカタカタと音がするなあ、と思ったら、詰め物も無しで、パッケージがごろんと入っていました。こういう場合、ふつー詰め物でも入れないか? まあ、壊れ物じゃないから、問題ないといえば問題ないですが。
で、まあ、そんなことはどうでもいいのですけど、パッケージを眺めて見ると、表面にはでかでかと「ペケ」の文字(←何か違う)。そして下のほうに「Mac OS X」と「世界で最も先進的なオペレーティングシステム」と…いやまあ、言うだけなら別にいくらでも言えますけどね、などと思ってしまった私。
さて、パッケージを開けてみると、CD-ROMが3枚(「Mac OS 9.1」「Mac OS X」「Mac OS X Developer Tools」)に、「Welcome to Mac OS X」というペラペラのマニュアル(30ページ)、「ことえりクイックリファレンス」、あとはこまごまとした冊子がいくつか。
しかしいくらなんでもマニュアルが薄すぎないかい、ってのが最初の印象でした。ほとんど、去年の秋に出たPublic Beta並と言えます。

とにかく、この駄文のネタにすべく、早速入れてみることにしました。入れるMacintoshは、去年の夏ごろに手に入れたiMac。これ、ほとんどインターネット端末と化していて、別に大切なデータもほとんど入っていなかったので、ディスクの内容を全部潰して、パーティションを切りなおして、入れてみることにしました。
Mac OS Xは、Classic環境(OS X上で従来のMac OS用アプリケーションを動作させるための環境)として、OS 9.1を必要とするらしいことが、件のペラペラのマニュアルに書いてあったので、とりあえず、これをインストールすることにしました(iMacに付属してきたOSは、9.0.4だった)。
OS 9.1のCD-ROMでブートして、立ち上がったところで「ドライブ設定」でパーティションを切りなおして、OS 9.1をインストール。これは、特に言うほどの事も無く完了。まあ、OSのインストールが簡単なのはMacのいいところ、とも言えますね。とは言え、インストール出来るハードウェアが限られているからこそ、インストールを簡単に出来るんだ、ともいえるわけで、WindowsなどのOSとは比較できないかも知れませんが。
OS 9.1のインストールが終わったところで、OS XのCD-ROMを入れてリブート。OS Xのインストーラが無事起動しました。実は、以前書いたように、Mac OS X Public Betaってのを、このiMacに入れてみたことがあるのですけど、それは少しだけ遊んだだけで、ほったらかしにしてありました。ですから、Mac OS Xを入れるのは、初めてではないことになります、一応は。
で、インストールしてみた印象ですが、月並みの言葉ですけど、やっぱり簡単でした。Mac OS Xが「世界で最も先進的なオペレーティングシステム」であるかどうかは、まあともかくとして、「世界で最もインストールの簡単なUNIX」である、というのは、たぶん言えるのではないか、などと思ったりもしますけど、でも、世の中広いですから、そう言い切ってしまうのもちょっとアレですかね(←「アレ」って何だよ)。

さて、そのMac OS Xを使って見た印象ですけど、ユーザインターフェースは、Public Betaよりはかなり従来のMac OSらしくなっているような感じです。
OS9までの使い方とは違っているとは言うものの、一応アップルメニューはあるし、インストールしたままの状態で、デスクトップの右側にドライブアイコンが表示されるし、自動ログインの設定になっているし、あと、何だっけな? とにかくPublic Betaで「何で従来のMac OSと変えたの?」と思われる部分が、元に戻っているところがいくつかありました…まあ、そうじゃないところも多いですけどね。
さて、私がこのMac OS X(製品版)で気になっていたのは、どこまで周辺機器が使えるか、ということだったりします。もちろん、現状ではサードパーティ製の周辺機器は、そのメーカーからドライバがほとんど出ていない段階なのですけど、とにかく周辺機器が使えなければ、どんなに「世界で最も先進的な」OSであろうと「使えない」と言わざるを得ないわけで。
で、家にある周辺機器を、いろいろ調べて見ました。

各メーカーのサイトも調べて見たのですけど、どこもいまいち情報が載っていませんね。果たして、ちゃんとしたサポートがされる日は来るのでしょうか。

さて、Mac OS Xを使って見た印象をいくつか。

っつーわけで、まだ入れてから時間がないのでろくに触っていないのですけど、いろいろと遊べそうなOSかなあ、などと思っています。まあ、実用にするには、アプリケーションとドライバがなさ過ぎるのが致命的のような気がしないでも無いですが。


2001.4.2 追記
OS Xのtelnetとftpのサーバ機能は、わざわざ「/etc/inetd.conf」を編集しなくても「システム環境設定」の「共有」のとことでできるじゃんかよー、おめーが知らねーだけでそんなん常識だよー(←かなり誇張あり)、というメールを何通かいただきました。
あと、rootでログインする件は、「NetInfo Manager」というユーティリティで出来るそうです。
はい、すみません、私が知らないだけでした。

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