新・闘わないプログラマ No.107

技術コラム


技術コラムなんだそうです。え、「何が?」って? 皆さんがご覧になっているこの駄文のことです。そーか、そーだったのかあ。知らなかった。「技術コラム」かあ、いい名前だなあ、カッコいいなあ。
などと、下らない書き出しをしてしまったわけですけど、私の書いているコレ、いったいなんといったらいいのか、自分でもよくわからなかったりします。「コンピュータに関する読み物」ってあたりが無難な線かも知れませんけど、これじゃああまりに抽象的過ぎるし、けれども「技術コラム」というのは、いくらなんでもちょっと恥ずかしいのではないか、などと思ったりします。結構下らない話が多いですしね。

「下らない」と言えば、その典型例の、前回のやつ「平行線」ですけど、あえて解説を書かなかったからかも知れませんけど、読み違えてしまっている人が結構いらっしゃったようです。私の書き方がまずいのかなあ、などと悩んでしまいました。
私は基本的に、こんな下らないページを作っているわけで、誰かを啓蒙しようとか、そんな大それたことは一切考えたことがありません。今まで書いてきたやつだって、全部「自分はこう思う」ということを言っているだけであって、それ以上でも、それ以下でも無いんですよね。
だから、前回の話では、「こんなひどいソースを書いている人がいる。こんなタグの使い方は変だから直しましょう」などという意図は一切無いのですね。もし、あの中に、そういう意図をこめるんだったら、ああいう話にはしません。
私は、他人のページがどういうタグの使い方をしているか、と言うことには基本的に一切興味がありません。HTMLで(スタイルシートでは無くて)見栄えを規定するのは許せーん、などと主張する気もありません。あ、念のため言っておきますけど、あのお話で、それに類することを言っているところがありますけど、あれは、突っかかってきた人間に対して自分の考えを述べて反撃している、というお話を作ってみただけです。だから、やりたい人はやりたいように書けばいいんじゃないの、というものすごく当たり前のことしか、私は考えていません。
私の場合、文章主体のページならLynxというブラウザを使って見ていますし、それで読めるようなら読みますし、だめなら読まないで、はいさよなら、ですね。それでもどうしても読みたいページは、別の方法で読むこともあり得ますけど、そういうケースは非常に少ない。わざわざ作者に「これこれこういう理由で、あなたのページが読めないんですけど」なんてメールを出すなんてことは、もちろんやりません。
だからHTMLの文法やら考え方に則っていないむちゃくちゃな書き方をしていようと、Lynxで読めるなら読みますし、読めないようなら読まない。ただそれだけのことですね。かく言う私だって、ちゃんとした書き方していないところが結構ありますから。いまどき、HTML 3.2なんか使うなよー、とか、いろいろ突っ込まれそうなところはありますしね。いや、余談ですけど、HTML 4.0 Strictにしたいなあ、とは思っているのですけど、諸般の事情でのびのびになっています。今と同じ見栄えにするにはスタイルシートが必要だし、でも、こんな文字だけサイトにスタイルシートを使うのもねえ、という葛藤もあったりして。

い、いかん。なんか真面目な話をしてしまった。今回はこんなことを書くつもりじゃなかったのに。
要するにですね、私はここで何かを啓蒙しようとか、そういうことは一切考えてないわけです。もちろん、世の中は広いですから、もしかすると一人くらい、私の書いた内容で何かを啓蒙された、という人間がいるかも知れませんけど、それは私の責任ではありません。だから、あとになって、変なことを啓蒙された、どうしてくれる、などと文句言ってこないでね > (もしかして一人くらいはいるかも知れない)啓蒙された人
でも私もこんなページを作る前には、「技術サイト」といういうやつにあこがれていました。ほら、よくあるじゃないですか、「○○のことだったら、あのサイトをまず覗いてみたら?」と言われるサイト。いいよなあー、カッコいいよなー、ああいうサイト。自分でも作ってみたいなあ、どんなテーマにしようかなあ……ん? テーマ?
よくよく考えてみたら、私でも作れそうなテーマが無い。プログラミング言語だったら、C言語が一番文法を熟知しているけど、でも完璧というほどでは無いし、そもそも他にそういうサイトは沢山あるしなあ。FORTRANはもうかなり忘れちゃったし、そもそも需要があるのか? ネットワーク関連という手もあるけど、そんなに詳しいわけじゃないしなあ、そもそもRFCなんてロクに読んでなかったりして、すぐにボロが出ちゃうだろうし。
などと考え出すと、技術サイトって結構難しいのですよね。それに時間も(金も?)恐ろしくかかりそうだし、とてもそんなことまではやっている余裕が無いなあ、ということで断念した私。
まあ、そんなわけで、私でも出来そうなこと、というわけでこんな駄文を書き始めたわけですね。こういうののいいところは、技術のつまみ食いを出来る、とでも言ったらいいか、要するに完璧性というか、網羅性が必要無い、ってことなんですよね。自分の知っている範囲内だけで話を書く、というずるいことができるわけです。「これこれのことを話題にしているのに、なぜあの話には触れないんですか?」などと突っ込まれても、「文章の流れの都合上、あの話は省略しました」などと言って知らん顔して逃げる、ということが出来ます。実はただ単に「あの話」を私がよく知らないだけだったりするかも知れない。技術サイトではこうやってごまかすわけにはいかないですものね。

っつーわけで、「技術コラム」などと大げさに言われてしまうと、赤面してしまっちゃったりするわけで、わざと普段にも増して無内容な駄文を書いてしまったりするわけです ←もう、天邪鬼なんだからあ。

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