「バーナード・リーチを父に持って」


●いつもは実篤記念館近くの若葉分館という図書館に行くのだが、足を伸ばしてつつじヶ丘分館に行ってみたところ、「季刊銀花」(文化出版局)という渋い雑誌があったので、手に取ってみた。すると今年の夏号(No.122)に「バーナード・リーチを父に持って 英国の陶芸家、ディヴィッド・リーチの仕事」という文章があった(筆者は津野志摩子氏)。
●彼はバーナード・リーチの長男で、今年89歳。現在はイギリス南西部デヴォン州の村ボヴィ・トレイシーに工房を構えている。父の仕事を引き継ぎ、天目釉や青磁、スリップウェアなどを得意としている。彼の3人の息子も陶芸家になっているそうだが、長男ジョン(リーチの孫)も59歳というから、「リーチも遠くなりにけり」だ。しかしリーチの思いが今なおイギリスに生き続けているというのは、うれしいことだ。

(2000年11月18日)


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