2000/02/08 号 -------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース ------------------------------------------------MUSHA-GUMI [ArNe] News  山谷五兵衛がぶらりとやって来た。「何か面白い話はないか」と言うと  例によって「あるね」と言って、話しだした。 ---------------------------------------------------------------------- ● 今回は 8つ の話があります。 ○ 『芸術新潮』で「デロリの美」特集  『芸術新潮』(新潮社)2月号の特集は、です。岸田劉生が再発見した東洋 的な美を中心に、これまであまり取り上げられなかった作品を紹介しています。 私は「デロリの美」というものがよくわからないのですが、軽く流し読みした 程度では理解できませんでした。単なる悪趣味と混同しているところもあり、 あまり気持ちの良い特集ではありません。どなたかがホームページで「ゲーシ ン(芸術新潮)は美術界の東スポだ」と書いていましたが、キャッチコピーの ドギツサといい、センセーショナルな誌面づくりといい、むべなるかなと思い ました。あまり期待せずに目を通すのがよろしいかと思います。 ◆ 『芸術新潮』ホームページ http://www.shincho.net/magazines/geijutsushincho/ ○ 「映像の20世紀・宮崎県」を見ました  前号でご紹介した1月29日放送の「日本・映像の20世紀」宮崎県の回を 見ました。新聞のテレビ欄にも「新しき村」の文字が見えましたが、一瞬映る だけではなく時間を割いてきちんと説明されていました。  現在の「村」の遠景、開村当時の農作業の様子(実篤も映っています)、創 立記念祭、近くの人々と「村」との交流の話(91歳になる女性が語るエピソ ード)、現在村で暮らしている松田省吾さんのインタビューなどがありました。 ○ 高崎市立美術館でブレイク展  ウィリアム・ブレイクは若い頃の柳宗悦が傾倒した詩人・版画家ですが、高 崎市立美術館(群馬県)では、「ウィリアム・ブレイクと英国ロマン主義版画 展」が開かれています。会期は1月15日(土)〜2月29日(火)。郡山市 美術館(福島県)所蔵品が中心のようです。 ◆ 高崎市立美術館ホームページ http://www.city.takasaki.gunma.jp/ad/ad5/ad501/ad510300.htm ○ 富岡美術館で実篤の画を展示中  富岡美術館(東京都大田区)では、「近・現代の絵画展−鉄斎から実篤ま で」を開催中です。この美術館は実篤晩年の日本画を持っていて、3年ほど前 の展示で見たことがあります。鉄斎の画は実篤も愛蔵していましたが、鉄斎と 実篤を並べて見るとどんな発見があるでしょうか。会期は1月14日(金)〜 3月20日(月)です。 ◆ 関連ホームページ(富岡美術館) http://www.tcvb.or.jp/h2/2789.htm #社団法人 東京コンベンション・ビジターズ ビューローのホームページ内、 #「東京の観光情報」ページに、開館時間や地図などが掲載されています。 #本企画展の情報はありません。 ○ 三鷹市美術ギャラリーで「オマージュ ファン・ゴッホ展」  三鷹市美術ギャラリー(東京都)でアルル ファン・ゴッホ財団所蔵 オマー ジュ ファン・ゴッホ」展が開かれています。会期は1月8日(土) 〜2月1 3日(日)。「没後110年 ファン・ゴッホに捧げられた現代美術」とサブ タイトルにあるように、ゴッホの作品ではなく、ゴッホをテーマに制作された 絵画・彫刻・写真等を展示しています。チラシを見るとゴッホのタッチを継承 した絵ではなく、ゴッホを換骨奪胎・サンプリングした作品ばかりのようです。 ゴッホを追うのではなく「今まで馴染みの薄かった方々にも、ゴッホというフ レームを通すことで、現代美術をより身近に感じていただければ」(チラシよ り引用)という趣旨だそうです。NIKKEI NETにレビュー記事もありました。  ちなみに三鷹駅北口(上記ギャラリーは南口)には、実篤が書いた石碑があ るはずです(編集子未確認)。独歩の「武蔵野」の一節、「山林に自由存す」 だったと記憶していますが、行かれた方は足を伸ばされるとよいかと思います。 ◆ 三鷹市美術ギャラリーホームページ http://www.parkcity.ne.jp/~marcl/ ◆ NIKKEI NET/アート ページ http://satellite.nikkei.co.jp/trwatch/art/ ○ 『ダ・ヴィンチ』に実篤の自画像  『ダ・ヴィンチ』(リクルート)3月号に、南伸坊が「文豪たちが残した自 画像」という記事を書いていて、好きな自画像の第3位に実篤が出ています。 1位は正岡子規でしたが、ほかにも「自信ありそうな」志賀直哉や「自信なさ そうな」有島武郎、林芙美子や太宰治などもありました。 ○ 清宮質文展が開かれています  JR新宿駅を出ると「清宮質文」という文字が目に入りました。珍しい苗字 なので草土社の「清宮彬」を思い出しました。帰って調べてみると、果たせる かな清宮彬の長男だということがわかりました。  詳しくは下記ホームページにありますが、名前は「せいみや・なおぶみ」と よみ、版画家で1991年に亡くなっています。その回顧展が新宿の小田急美術館 で開かれています(2月20日〜20日)。作品も数点ホームページで見るこ とができます。 ◆ 小田急美術館 http://www.odakyumuseum.com/ ■ 編輯室より ・今号は久しぶりに情報もりだくさんでお送りします。あるときにはあるもの です。 ・今年はほんとうにあたたかいですね。調布も梅がちらほら咲き始めました。 ・武者組のゲストブックに、なんと実篤の初恋の人・お貞さんのお孫さんが書 き込みをしてくださいました!ぜひ一度ご覧ください。予想外のことに、管 理人大慌てです(笑)。 ☆このメールニュースに返信−>作者に届きます/ご意見・ご感想をぜひ! ---------------------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース 2000/02/08号 (不定期刊) 発行:こにし さとし konishi_satoshi@amy.hi-ho.ne.jp ↓配信先変更・登録削除はホームページから/実篤記念館見学レポートもあり 武者組ホームページ:http://www.amy.hi-ho.ne.jp/~konishi_satoshi/ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) マガジンIDは 0000008392です。 ----------------------------------------------------------------------