1999/07/07 号 -------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース ------------------------------------------------MUSHA-GUMI [ArNe] News  山谷五兵衛がぶらりとやって来た。「何か面白い話はないか」と言うと  例によって「あるね」と言って、話しだした。 ---------------------------------------------------------------------- ● 今回は 3つ の話があります。 ○ ロダン「地獄の門」の免震工事完了  7月5日朝のNHKラジオによると、国立西洋美術館にあるロダンの「地獄の 門」の像の免震工事が完了し、7月6日から一般公開されるとのことでした。 阪神淡路大震災規模の横揺れを1/8に抑えるそうです。ちなみにシルさんのホ ームページ「深夜特急ヒンデンブルク号」によると、施工は竹中工務店による とのこと。 ◆ 深夜特急ヒンデンブルク号ホームページ http://www4.justnet.ne.jp/~shylph/index2.html #「それ以前の更新」の中の、2/24「地獄の門は免震構造」[日記]を参照 #「地獄の門」で検索して見つけましたが、このホームページは面白いです。 ○ 里見とん^、鎌倉文庫(貸本屋)に協力する  『BASHO』1999/8月号(全研本社)は鎌倉特集だったので手にとってみると、 文学関係では「鎌倉文庫」というのが出ていました。これは太平洋戦争末期に、 収入の途絶えた文士たちが手持ちの書籍を持ち寄って貸本屋を始めたという話 で、かなり盛況だったようです。鎌倉には文士が多くそのつながりも強かった そうで、その中心人物の一人として里見とん^も取り上げられていました。ほ かには、川端康成、高見順、久米正雄、小林秀雄などなどそうそうたる人々が 登場しています。 ○ 志賀直哉「濁った頭」も発禁処分?  別冊太陽『発禁本』を立ち読みしていたら、志賀直哉の「濁った頭」が出て きました。それによると、この作品は『白樺』発表時には発行元の洛陽堂が二 度内務省に呼ばれて小言を言われ、私家本『留女』収録時には600字ほど削 除し、単行本『或る朝』は風俗禁止の処分を受けたそうです。この風俗禁止と いう処分がどれくらい重いものか、立ち読みの範囲ではわからなかったのです が、「発禁」とは区別して使われており軽めの処分ではないかと思います。志 賀作品では有名な話かも知れませんが、私はこの本で初めて知りました。また 実篤の岩波文庫版『その妹』が戦時中、戦争批判があるということで一部削除 されていた話も紹介されていました。 ☆このメールニュースに返信−>作者に届きます/ご意見・ご感想をぜひ! ---------------------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース 1999/07/07号 (不定期刊) 発行:こにし さとし konishi_satoshi@amy.hi-ho.ne.jp ↓配信先変更・登録削除はホームページから/実篤記念館見学レポートもあり 武者組ホームページ:http://www.amy.hi-ho.ne.jp/~konishi_satoshi/ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) マガジンIDは 0000008392です。 ----------------------------------------------------------------------