1998/11/24 号 -------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース ------------------------------------------------MUSHA-GUMI [ArNe] News  山谷五兵衛がぶらりとやって来た。「何か面白い話はないか」と言うと  例によって「あるね」と言って、話しだした。 ---------------------------------------------------------------------- ● 今回は 6つ の話があります。 ○ 大津山国夫氏の講演会に行ってきました。  11月22日(土)に催された、大津山国夫氏の「武者小路実篤と新しき村」と 題した講演を聞いてきました(13:30〜15:00、調布市東部公民館にて)。 実篤記念館の主催で、今回の特別展と連動した企画です。30人以上入る会議室 はほぼ満席で、みなさん熱心に聞かれていました。新しき村の理想は「共働共生 共楽」、実篤の「龍」の思想、「村」には自己主張とユーモアが必須など、いろ いろと興味深いお話を聞くことができました。感想は後日ホームページに書きま す。 ○ 日経新聞の梅原龍三郎特集、第2回は京都編。  11月23日(日)には「絢爛たる冒険者(中)」として京都を中心として取り上 げられています。図版は「裸婦扇」と「桜島(青)」。渡仏のきっかけをつくっ た浅井忠は、偶然ですが来週(11/29)の「新日曜美術館」に登場します。 ○ 河井寛次郎記念館から陶芸品6点が盗まれていた。  11月24日(月)付け日経新聞によると、京都市東山区の河井寛次郎記念館か ら、今年の9月に陶芸品6点が盗まれていたとのこと。9月9日朝には警察に通 報していたそうですが、なぜ今ごろ報道されたのかはわかりません。被害総額約 1,000万円とありましたが、金額よりも貴重な展示品が盗まれたことがひじょうに 残念ですし憤りを感じます。 ○ 柳宗悦展を企画した土田真紀氏が倫雅美術奨励賞を受賞。  11月19日付け日経新聞によると、第10回倫雅美術奨励賞が決まり、美術評 論・美術史研究部門は土田真紀氏(三重県立美術館)が選ばれました。対象とな ったのは、「柳宗悦とその時代」展(1997年9月6日〜10月12日)の企画及 びカタログ中の論文「柳宗悦『目』と『物』の位置」です。ちなみにこの賞は美 術評論家の故河北倫明氏に関係した基金が主催しています。 ○ 『サライ』の一つ前の号に、木田金次郎美術館の記事が。  一つ前の『サライ』(11/19号)に「故郷を描いた画家の個人美術館を訪ねる小さ な旅」という記事があり、そこに有島武郎「生まれ出づる悩み」のモデル・木田 金次郎美術館の紹介も見開き2ページありました。バックナンバーは図書館とか にしかないかもしれませんが、森島さんのホームページ「サライのさらい」で目 次は確認できます。また木田金次郎美術館のホームページ(よく出来ています) へのリンクもたどることができますので、興味のある方は一度ご覧ください。 「サライのさらい」http://www.tokaido.co.jp/sarai/ (労作です) ○ 実篤も「発掘」される時代か。  高橋源一郎『文学なんかこわくない』の書評が各誌に載るようになってきまし た。先日『TV Bros.』(11/21-12/4)というテレビ情報誌を見ていたら、柳下毅一 郎氏が実篤ウイルスと実篤について力を入れて取り上げていました(p.20)。私は 毎号購読しているので彼の文脈は理解しているつもりですが、結構独特なノリな ので、いきなり読むとどう読んでいいかわからないかもしれません。彼の文章の 中で「実篤を発掘してきたのはすごい」という意味の文があるのですが、もう実 篤も「発掘」されてしまう時代なのだなぁと思いました。 ---------------------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース 1998/11/24号 (不定期刊) 発行:こにし さとし konishi_satoshi@amy.hi-ho.ne.jp ↓配信先変更・登録削除はホームページから/実篤記念館見学レポートもあり 武者組ホームページ:http://www.amy.hi-ho.ne.jp/~konishi_satoshi/ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) マガジンIDは 0000008392です。 ----------------------------------------------------------------------