1998/11/18 号 -------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース ------------------------------------------------MUSHA-GUMI [ArNe] News  山谷五兵衛がぶらりとやって来た。「何か面白い話はないか」と言うと  例によって「あるね」と言って、話しだした。 ---------------------------------------------------------------------- ● 今回は 3つ の話があります。 ○ 志賀直哉の生家は残っていなかった。  11月14日(土)付け毎日新聞によると、宮城県石巻市にある志賀直哉生家とされ ていた建物は、火災で焼失した後に建て直されたものであることがわかったそう です。明治30年代に一帯に大火があり、そのときに焼けたと思われる焦土が床下 に確認され、現在は「生家」と紹介されているものを「生家跡」と訂正するそう です。  この情報は読者の方から教えていただきました。ありがとうございました。 ※「石巻散策ガイド 1997年度版」というホームページに生家(跡)の写真があ りました。http://www2k.meshnet.or.jp/~listdeX/miyagi/3riku/sumiyosi.htm ○ 実篤に愛人?!  林真理子『女文士』は、女流作家・眞杉静枝を描いた小説で、一時期実篤の愛 人だったという宣伝文句が毒々しく目を射ます。もちろん公式の資料には一切記 されていない女性ですが、私は「評伝」というよりも「小説」として読みました。 林には「ミカドの淑女(おんな)」(下田歌子を描く)、「本を読む女」(母をモデル にした昭和版・女の一生)「白蓮れんれん」(中公文庫化)といった明治・大正の女 性を描いた一連の作品があり、その流れの中に位置づけて読むべきものと思うの です。読書メモはあるので、整理してホームページに載せたいと思っています。  武者組的にはあまり歓迎すべき作品ではありませんが、今年10月の新潮文庫化 では女流作家フェアの筆頭に挙げられるなど、はからずも多くの人の目にふれる ことになりました。これで実篤の評判が下がらなければよいのですが。 ○ 英字(?)タイトルの説明  このメールニュースは英字だと「MUSHA-GUMI [ArNe] News」としていますが、 このなかの [ArNe] は「あるね」の音を、アルゴンとネオンの元素記号で表した ものです。アルゴン、ネオンの仲間は、化学反応しにくい安定な物質といわれて います。それにあやかってこのニュースも「安定」して続いてほしいという意味 をこめました。  なお「武者」は「MUSYA」とも表記できますが、実篤自身のローマ字署名から 「MUSHA」を採用しています。 ● 編輯室より  本日未明の調布市はうっすらと雲が地平近くにかかっていましたが、天頂の大 半はよく晴れていました。目が覚めたので4時半頃から15分ほど見ていました が、2つ流星を見ることができました。1等星ぐらいの明るさでとてもきれいで した。近くの公園でも何人かの人が見ていたようで、子供の声もしました。多く の人がこうやって空を見上げているのかと思ったら、「星に願いを」というフレ ーズが頭に浮かんできました。 ---------------------------------------------------------------------- 武者組「あるね」ニュース 1998/11/18号 (不定期刊) 発行:こにし さとし konishi_satoshi@amy.hi-ho.ne.jp ↓配信先変更・登録削除はホームページから/実篤記念館見学レポートもあり 武者組ホームページ:http://www.amy.hi-ho.ne.jp/~konishi_satoshi/ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) マガジンIDは 0000008392です。 ----------------------------------------------------------------------