◆ ピンチローラ編
    1.基本
      古いデッキはカセットハーフのすぐ側にピンチローラがあった。
      しかし現在はテープのハーフローディングやフルローディング機構が主流になったので、テープをガイドアームでかなりの距離を引き出す。
      そこで引き出し時にピンチローラが邪魔になり、上下に移動する機構で逃がすようになった。

    2.機構と分解方法
      2−1古いデッキ
        ピンチローラのシャフトにネジがある場合は、そのネジを外してゴムローラ部分を交換する。
        または、キャプスタンへ押し付けるためのアーム(ピンチローラアッセンブリー)ごと交換する。
        後者の場合は、アーム取り付けの方法によって樹脂製のリングや金属製のサークリップを外す場合が多い。

      2−2新しいデッキ
        上下機構のアセンブリーごと外す。
        この場合外すのは簡単であるが、取り付け時にギアの噛み合わせに注意が必要になる。
        多くの場合、ギアとギアもしくはギアとメカシャーシに合わせマークがあり、ピンチローラゴムがいっぱいに上がった位置等で合わせる必要がある。
        ギア類はジュラコンやデルリン等の硬い樹脂で出来ているので、位置を誤って取り付けてガリガリとジャンプするような事態になっても割れたり欠けたりすることは少ない。
        勿論このような事態は避けるべきだが、ピンチローラに限らず駆動経路にはベルトやクラッチ等の保護的に働く機構がある。
        勉強と思って噛み合わせを変えて実験するのも面白いと珍言采は考えている。




↑SONYの93年頃のピンチローラ駆動系
左側の白いギアはカム機構を兼ねており、合わせマークは赤いギアとの噛み合わせ部分の穴にある。
この部分はギアの穴とシャーシの穴位置が一致する。
ピンチローラを上下に移動させるギアは、精密ドライバーを挿入した位置に合わせマークがある。
ここもギアの穴とシャーシの穴位置が一致している。