◆ メインブレーキ編
    1.基本
      FF/REW/PLAYモードからSTOPモードにするとテイクアップとサプライリール台の下部にブレーキシューが押し付けられる。
      ビデオデッキ内には各種ブレーキがあるが、このブレーキをメインブレーキと呼称しているメーカが多い。
      ブレーキはレバー状の樹脂部品にシューが接着剤もしくは両面テープで固定されている。
      挟み込んで接着剤で固定しているものも見受けられる。
      長期間使用するとこのシューは磨耗するかボロボロ崩れてくる。
      各メーカ共通していることだが、シューのみをサービス部品として供給してるメーカはないようだ。
      購入時はブレーキレバーを単品で注文するか、これらが含まれる消耗品キットを注文することになる。
      珍言采としては、ブレーキシューを1枚のシートで購入し自分で必要な大きさを切りとって使いたい。
      話しが逸れるが、珍言采は中古カメラも偶に整備することがある。
      一眼レフやコンパクトカメラ内に使用している遮光材のモルトプレーンは、10年を経過するとボロボロと崩れるので、シートで購入し切って使用している。
      勿論ブレーキ部品は摩擦係数の問題があるだろうし、樹脂製のレバー部分だって経年変化で曲がる可能性もあるが、なんとか対応できないものだろうか。

    2.機構と分解方法
      メインブレーキは、両リール台のすぐ側にあり左右のレバーがスプリングで連結されている場合が多い。
      メインシャーシのボトム側に取り付けられているのはまだ見たことがない。
      シャープ製は金属製のサブプレートがメカシャーシの下部に取り付けられている場合が多く、このサブプレートにリール駆動系とブレーキ系の部品がまとまって取り付けられている。
      ブレーキは、樹脂製のスライダーもしくは金属製のプレートが左右に移動するときにカムがレバーを押してシューをリールへ押し付ける。
      よって整備はトップカバー、ボトムプレート、フロントキャビネットアッセンブリー、カセットハウジングを外さないと出来ない場合が多い。
      またシューはリール台下部の外周へ押し付けるので、リール台を外さないと取り外せないことも多い。
      リール台の取り外しは、トップのEリングかナイロンストッパを外して上部へ引き抜くタイプが多いが、シャープ製はトップの樹脂製ネジを外す場合が多い。
      この樹脂製のネジは、リール内部のスリップ機構を締め付けているようなので、外す場合はマーキングしてもとの位置へ戻すほうがよい。
      このスリップ機構は安全機構らしく、ネジを締め付けるとテープカセット内リールへの駆動力をロスなく伝達するが、異常時にスリップしてくれない。
      リール台を取ってしまえば、カムやスライダーを含めたブレーキ機構は一目瞭然なので、スプリングや抜け防止の爪を傷つけないようにブレーキを交換する。
↓ビクターHR−D58のメインブレーキ(テイクアップ側)




精密ドライバーの先で擦ると、経年変化でボロボロ崩れた。
右下にあるシャフトがテイクアップリール台の回転軸。
更に右下の向かい合ったペアの素子がリール回転センサー。
この位置からでは見辛いが、反射型ではなくリール台下部に設けられたスリットで検出している。