◆玩具カメラのシャッター機構修理
     いつもジャンクを譲っていただく知人の中に黒マックさんがいます。
    事前にメールで連絡をいただくと伺える日を返信します。
    玄関先へダンボール箱を出しておいてくれるので、車で回収して帰ります。
    黒マックさんは珍言采の趣味をよくご存知なので、ダンボール箱にはAV機器以外にカメラ類も入っていることがあります。
    今回は中国製のパノラマカメラが入っていました。
    箱から出してみると、ジャンクと言うよりまだ新品のようです。
    しかしフイルム巻き上げノブを回すと、巻き上げ終了ポイントでシャッターが勝手に切れてしまいます。

     さて、先ずは修理の基本である外装を外してみます。
    シャッター速度は1速です。
    スライダーがスプリングの力で戻るときに、スチールのシャッターが開閉します。
    シャッター速度はかなり遅いようです。
    絞りもないので、露出はネガフィルム任せのようです。
    つまりラチチュードの高いフィルムの焼きに任せてしまうラボ泣かせのカメラの筆頭です。
    安価な中国製は何故この程度なのでしょうか。
    まあ玩具の類ですから目くじら立てずに楽しんで分解し修理しましょう。

     勝手にシャッターが切れる原因は、チャージされたときのロック機構が働いていないからでした。
    スプリングは、下の写真のように樹脂部品でできています。
    このスプリングが縮んでしまっています。
    シャッターチャージされた状態で保管されていたのが原因だと思われます。
    真の原因は、樹脂スプリングの材質が悪いとしか言いようがありません。




     金属製のスプリングに交換したいところですが、板バネの固定に苦労しそうです。
    そこで縮んだスプリングに、適当な厚さの下駄を履かせることにしました。
    樹脂スプリングもこれ以上は縮みそうにないからです。
    ビデオデッキの樹脂パーツを削って下駄を作り、ゼリー状の瞬間接着剤で固定します。
    組み立ててみると、特に問題なく動くようです。
    読者サービスにでも出そうかと思いましたが、ユウパックでも最低610円の送料がかかりますから引き取り手はいないでしょう。