TONI WINE

"A Boy Like You"のプロモーション用ジャケット

 1947年6月4日生まれ。アニメの中のバンドであるアーチーズのリード・ボーカルを、ロン・ダンテとともに担当したスタジオ・ミュージシャンです。作曲家としての活動も華々しく、「グルーヴィ・カインド・オヴ・ラヴ」(1966年マインドベンダーズ全米第2位、1988年フィル・コリンズ全米第1位)、ドーンの「恋するキャンディダ」(1970年)や「恋は日曜日に」(1971年全米第39位)、ソニー・チャールズの「ブラック・パール」などの作者としても有名です。また、自らも数々のシングル・レコードを発表していますがヒットには恵まれませんでした。1970年代前半にソウル・プロデューサーのチップス・モーマンと結婚しました。現在に至るまで、数多くのセッションに参加しています。

SINGLES

IMAGES RELEASE LABEL ARTIST TITLE TIME WRITERS NOTES
63 Colpix CP-715 Toni Wine My Boyfriend's Coming Home For Christmas 2'47" Toni Wine イントロのピアノが印象的なクリスマス・ソングです。アイドル的な語りが泣かせます。全米クリスマスレコード・チャートの第22位のヒット。
What A Pity 2'23" P. Kaufman - M. Anthony ウォーキング・テンポのパッとしない曲ですが、トニの歌唱がポイントでしょう。
- 64 Colpix CP-732 Toni Wine I Love That Boy - - -
Thirteenth Hour - Howard Greenfield -  Helen Miller ティミ・ユーロも録音しています。
64 Colpix CP-742 Toni Wine A Boy Like You 2'20" Wine - Kornfeld コーラスにパーカッションやブラスが加わって楽しい作品です。ヒットを狙ったつくりになっています。
Funny Little Heart 2'30" Wine - Kornfeld 単調な曲になりそうなところを、ところところひねって転調させたり、技巧派の作品です。Lornettesが66年にカバーしました。
64 Colpix CP-756 Toni Wine A Girl Is Not A Girl 2'30" Venet - Wine 力をこめて歌えば結構パワフルな曲になりそうですが、トニのサラリとした歌い方は、いいのか悪いのか、控えめな欲のなさを感じさせます。シュレルズが63年に発表しています。
Only Fools 2'38" Venet - Wine おとなしい曲ながら、随所でトニの泣き節が聞けます。
67 Senate 2104 Toni Wine River Deep Mountain High 2'39" Jeff Barry - Ellie Greenwich - Phil Spector フィル・スペクターの名曲ですが、黒さをとって、バックの盛り上がりの割りに、かなり淡々とした歌い方でまとめています。歌はうまいので、伸びやかで無理がなく、そこが粗さが足りないと感じさせるのでしょうか。でも、おとなしいアイドルからの脱皮を狙っていたようです。
Toni's Tune [inst] 1'38" W. Farrell - H. Bernstein オルゴールのみのインストゥルメンタルです。この時代は結構似たような試みが多くありました。
69-3 Metromedia MM-107 Herb Bernstein's New Crusade Bang Bang / If You Go Away 2'56" S. Bono - J. Brel - R. McKuen スパニッシュ・ギターと、哀愁を帯びたトニのボーカル、テンポがくるくる変わって素晴らしいデキです。シェールの「Bang Bang」とジャック・ブレルの「If You Go Away」のカバー・メドレーです。アルバム"Herb Bernstein's New Crusade"(MD-1003)からのカットで、この曲以外は女声ボーカルが前面に出ておらず、トニの声かどうかは定かでありません。
(While You Were Out) (2'20") S. Dorff - M. Chase インストゥルメンタルですが、A面を踏襲した佳曲です。女声のコーラスが入りますが、トニかどうかはわかりません。ほかに"Land of 1000 Dance / Delilah" (MM-106)、"Infinity Blue / Ode to Wes"(MM-127)のシングルも出ています。
70-5 Atco 45-6736 Toni Wine Take a Little Time Out For Love 2'24" Toni Wine - Irwin Levine コーラスを従えて、かなり情熱的に歌っています。同時期のアーチーズからは想像できない、大人向けの曲です。アトコから発表した3枚のシングルはいずれも、前作で協力したハーブ・バーンシュタインのプロデュース&アレンジです。
Sisters in Sorrow 2'30" Toni Wine - Irwin Levine バックもAOR風の難しい曲にチャレンジです。70年代シンガー・ソングライターのカテゴリーに仲間入りといった感じです。ブレンダ・リーも同時期にレコーディングしています。
70-9 Atco 45-6773 Toni Wine Let's Make Love Tonight 2'18" Toni Wine - Irwin Levine トニの可愛い声と、重厚なバックがうまく融合しています。かなりヒット性の高いプロダクションです。
He's Not You 2'05" Toni Wine - Irwin Levine トニの伸びやかな歌声が冴えるバラード・ナンバー。Gwen McCrae、Marian Loveらがカバーしています。
70 Atco 45-6800 Toni Wine I Want to See Morning with Him 2'20" Toni Wine - Irwin Levine 朝の歌と言えば、おとなしいきれいな歌が多いのですが、これは結構パワフルです。同時期にペトゥラ・クラークも録音しています。
Groovy Kind of Love 2'41" Toni Wine - Carole Bayer マインドベンダーズが1966年に全米第2位に、フィル・コリンズが1988年に全米1にした大ヒット曲のセルフ・カバー曲です。ムツィオ・クレメンティのソナチネ第5番ト長調ロンドが下敷きになっています。スローですが情熱的に歌っています。

71 Bell 961 Dusk Angel Baby 2'59" Irwin Levine - L. Russell Brown DAWNが夜明けなら、DUSKは夕暮れということで、兄妹グループとして企画されたものです。メンバーには、元エンジェルスのペギー・サンティグリアがメイン・ボーカルを務めています。バイクのエフェクトと導入のメロディーが、シャングリラスの「リーダー・オブ・ザ・パック」のオマージュとなっています。全米第57位のヒットとなりました。邦題はそのまま「エンジェル・ベイビー」です。
If We Just Leave Today 2'08" Margo - Margo - Medress - Siegel トーケンズ作曲による爽快感あふれるポップ・ソングで、伸びやかなボーカルが印象的です。ジャケットつきの1stプレス盤には、この曲が収録されていました。邦題は「さみしきララバイ」です。
Reach Out and Speak My Name 2'39" Ardith Polley ジャケットのない2ndプレスからは、B面がこの曲に差し替えられています。壮大なイメージで、訴えかけるような迫力あるボーカルに圧倒されます。
71 Bell 990 Dusk I Hear Those Church Bells Ringing 3'01" Irwin Levine - L. Russell Brown ベルの音や、掛け声も楽しいポップ・ソングです。途中、曲が一旦終了したようになるのも、いい効果が出ています。全米第53位のスマッシュ・ヒット。邦題は「ふたりのウェディング・ベル」です。
I Can't See to See You 2'31" Ardith Polley 「ベンのテーマ」のようなきれいなバラードです。
71 Bell 45,148 Dusk Treat Me Like A Good Piece of Candy 2'43" Irwin Levine - L. Russell Brown エンジェルス時代を思い起こさせる、ペギーの力の入った歌い方が聴けて、うれしくなります。しかし、ヒット・チャートでは全米100位に入れませんでした。
Suburbia U.S.A. [inst] 2'56" Ardith Polley 楽しいウキウキするようなインストゥルメンタル曲です。ボーカルをつければいいのに…。もったいない。
71 Bell 45,207 Dusk The Point Of No Return 2'43" Thom Bell - Linda Creed 元気いっぱいのモータウン系のポップ・ソングです。
The Something Song 2'36" Ardith Polley 重々しいとさえ感じるほど、かなりテンポを抑えてスローに語ります。そんな中でもハーモニーが美しく、さすがは百戦錬磨のボーカリストたちです。
72 Entrance ZS7 7504 Little People (Toni Wine & Steve Alaimo) I Don't Want to Go on Without You 2'05" B. Burns - J. Wexler デュエットに相応しいスローなムーディーな曲です。2分で終わってしまうのがもったいない感じです。
You've Really Got a Hold on Me 2'03" Smokey Robinson ビートルズでも有名なスモーキー・ロビンソンの曲ですが、ミドル・テンポの軽いタッチで歌っています。正しいタイトルは"You Really Got a Hold On Me"です。
72 Entrance ZS7 7510 Toni Wine Long Distance Kissin' 2'46" Toni Wine 抑揚のあるメロディーで、しっとりと聞かせます。オーバーダビング・コーラスの載せ方も絶妙で、聴くほどに味わい深くなります。1974年には、LYNDA K. LANCEがシングル(WB7827)で発表し、1976年にはサンディー・ポジーもレコーディングしています。
Old Dependable Me 2'20" Toni Wine - Tony Macauley トニー・マッコウレイが作曲に加わり、彼らしい楽しいヒット性たっぷりの曲に仕上がっています。B面ではもったいないと思います。
73 Warner Bros. WB 7729 Toni Wine My Point of View 2'04" Toni Wine - Carol Sager 落ち着いた曲ですが、ポイントで力の入った歌い方を見せ、盛り上げます。"Groovy Kind of Love"同様、キャロル・ベイヤーセイガーとの共作です。
Forever's Only Been a Day 2'17" Toni Wine AOR風の落ち着いたイメージの曲です。
74 Warner Bros. WB 7755 Toni Wine Sugar Is Sweeter 2'16" Toni Wine タイトル名から歌い始めるイントロが印象的な曲です。トニの高い声が聞けるのもポイントです。
(Forever's Only Been a Day) (2'17") Toni Wine 前作と同じB面曲です。
75 Private Stock PS 45,032 Toni Wine Maybe My Baby Will 3'07" Toni Wine ハンド・クラッピングをバックに、低音から高音まで幅広い声域を聴かせてくれます。明るい曲調にも切なさをたたえたグッド・チューンです。バーナデッド・ピーターズが1981年にリリースし、トニはバック・ボーカルで参加しています。ルルもレコーディングしたようです。
(Sugar Is Sweeter) (2'16") Toni Wine ワーナーから発表された前作を、再収録しています。
75 Private Stock PS 45,047 Toni Wine (Forever's Only Been a Day) (2'17") Toni Wine 73〜74年にワーナーから発売された2枚のシングルのB面に収録されていました。AOR風の落ち着いたイメージの曲です。
(Sugar Is Sweeter) (2'16") Toni Wine 前作と同じB面で、これも既発曲です。この両面の組み合わせは、WB2枚目のシングルと同じです。
77 Monument 217 Toni Wine The Heart 3'04" Chips Moman - Dan Penn - Bobby Emmona アダルトなピアノやストリングスが挿入され、非常にムードがあります。イコライズしたコーラスは、効果的なのかどうかよくわかりませんが、悪くありません。
I Got My Baby Right Where He Wants Me 2'51" Chips Moman - Toni Wine テンポ・アップして盛り上がっていくところなど、ヒット性十分です。トニの声もこぶしが回りすぎず、優しい感じです。ギターもいいです。夫のチップス・モーマンとの共作です。
81 Kat Family WS8 02074 Billy Joe Royal (accompanied by Toni Wine) You Really Got a Hold On Me 3'14" Smokey Robinson 72年には Steve Alaimo とデュエットしたこの曲を、今度は Billy Joe Royal と歌います。曲としては今度の方がよいデキですが、明らかに、コーラスとして参加してるトニの方がメインのビリーを食っています。トニはコーラスのように一歩引いた立場のほうが抜群のセンスを発揮するようです。トニの夫チップス・モーマンがプロデュース。
(No Love Like a First Love) (3'07") Chips Moman - Bobby Emmons この曲は、以前ビリーが"(Who Is Like You) Sweet America" (Kat Family WS8 01044)のB面で発表していました。
81 Kat Family WS8 02297 Billy Joe Royal (accompanied by Toni Wine) Wasted Time 2'45" Toni Wine - Johnny Christopher 前作同様のプロダクションで、やはりトニのコーラスが効いています。曲自体、マイナーからやや明るめに転調する、感じのいい曲です。
(Out-Run the Sun) (2'50") Billy Burnette - Larry Hanley こちらはアーティスト名に、トニはクレジットされていません。でもやはりバックに女声を使っています。作者のビリー・バーネット自身も1979年に発表しています。
84 Triad TES-2002 Orlando & Wine Close Your Eyes 2'43" Chuck Willis トニー・オーランドとトニ・ワインのコンビで歌うクラシック作品です。
What's a Little Love Between Friends 2'54" Billy Burnette - Larry Hanley アルバム未収録。歯切れのいいリズムですが、リラックスしたムードのポップ・ソングです。2番の頭にはトニのソロもあって、なかなか楽しい曲です。1979年、作者のビリー・バーネット自身が録音している曲ですが、その際トニもバック・ボーカルで参加していた関係で取り上げたものと思われます。
- 84 Triad TES-2004 Orlando & Wine True Love 2'32" Cole Porter 1956年、ビング・クロスビーとグレース・ケリーによって歌われ、第4位のヒットを記録した、コール・ポーターのペンによる名曲です。その後もエルビス・プレスリー、リチャード・チェンバレン、パッツィ・クラインほか、そうそうたる面々がカバーしています。ムードたっぷりで、いいデキです。
A Special Kind of Love 2'52" Toni Wine - Carole Bayer おなじみの"Groovy Kind of Love"です。この2枚のシングルで、LPに収録された3曲を含めたデュエット曲は、すべてシングル・カットされたことになります。

 

ACETATES

IMAGES RELEASE LABEL ARTIST TITLE TIME WRITERS NOTES
  Allegro Sound Studios Inc. Toni Wine Love Is the Reason 1:54   演奏も古く、かなり初期の録音と思われます。流麗なバラードですが、後半でくるくると楽しく展開します。
Dick Charles Toni Wine A Toy Is Only Made for Play 2:08 R. Titelman - H. Puris このまま発表すればきっとヒットを記録したであろう未発表作品です。エッジの効いたトニのダブル・ボーカルがかっこよく決まっています。
63 Dick Charles Toni Wine Now That You're My Baby 2:16 Artie Kornfeld - Gerry Goffin - Toni Wine ダスティ・スプリングフィールド('65)に提供された、メロディアスでヒット性の高い作品です。コーラスやピアノにギター、パーカッションに彩られた完成度の高いプロダクションで、そのまま発売しても十分ヒットしそうな、デモというより未発表レコーディングです。
64 Toni Wine New Boy 1:48 Larry Weiss - Lockie Edwards Jr 60年代らしい楽しい、完成度の高い未発表作品です。
  Dick Charles Toni Wine Give Him Back 1:49   とても親しみやすく、また元気に歌い上げられたポップ・ソングです。歌手名は記されていませんが、トニの歌唱と思われます。版権はBlackwood Music のようです。
Give Him Back [Group version] 1:51   珍しくB面も収録されたアセテート盤です。両面とも同じ曲ですが、こちらはガールズ・グループ風のコーラスが加わっています。B面レーベルがはがれて気づいたのですが、右の写真のB面レーベルの下には、もともとも同じDick Charlesのレーベルが貼られており、そこにはGroupの印字にペンで丸が付けられていました。もしかすると、こちらのバージョンが採用されたということでしょうか。
  Dick Charles 11466 Toni Wine Why Do   Toni Wine - Carole Bayer 落ち着いたビートのポップ・ソングで、とても親しみやすい作品です。版権はスクリーンジェムス・コロンビアのようです。
Toni Wine A Groovy Kind of Love Toni Wine - Carole Bayer マインドベンダーズ1966年のヒット曲で、全英全米ともに第2位の大ヒット。その後1988年にはフィル・コリンズが全米ナンバー1にしました。もともとはダイアン&アニタが録音していて、そのデモ録音と思われます。
Toni Wine Can't Live With You Can't Live Without You Toni Wine - Carole Bayer これもマインドベンダーズがヒットさせ、全英28位となった曲です。この時代に流行った、どこか遠い目で、冷めたようなメロディーです。
Toni Wine No Sugar, No Honey テンポの楽しいポップ・ソングになっています。ハーモニーもきれいです。
Toni Wine When This Little Girl Gets Through スローで始まり、軽いギターでチャキチャキ歌われる、楽しいヒット・ソング・タイプの佳曲です。
68 Screen Gems Columbia Music Inc. Toni Wine She Doesn't Live Here Anymore Toni Wine - Carole Bayer ピアノ弾き語りによるデモです。テンポがくるくる変わりますが、美しい楽曲になっています。
68 Screen Gems Columbia Music Inc. Toni Wine Nobody's Home to Come Home to Toni Wine - Carole Bayer ピアノ弾き語りによるデモです。トニの、なめらかに高低を自由自在に歌いこなす実力の高さを感じさせる一曲です。ジャッキー・デシャノン('68)やボビー・ヴィーらがレコーディングしています。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine I Ain't Supposed to Feel This Way 2:04 Toni Wine - Irwin Levine トニらしい抒情的な曲のピアノ弾き語りデモです。ロック・フラワーズによって録音されました。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine You Were the Words, I Was the Music 2:32 Toni Wine - Irwin Levine ピアノだけで淡々と歌われていますが、ヒット性の高いポップ・ソングです。1973年にレイニー・デイがシングル発売しました。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine I Love Lovin', Eloise 2:35 Toni Wine - Irwin Levine 男性とのデュエット・ソングです。スキャットが効果的な曲で、トニの気持ちいい高音が、非常に印象的です。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine Keep the Home Fires Burnin' 3:13 Toni Wine - Irwin Levine これも抒情的な曲です。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine I'll Disappear in the Rain 2:14 Toni Wine - Irwin Levine テンポが良く、受けのよさそうな曲です。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine Gettin' Together 2:52 Toni Wine - Ellie Greenwich パワフルなヒット・ソング・タイプの曲です。盤面にはToni Wine - Irwin Levineとなっていますが、これはエリー・グリニッチとの共作と思われます。エリー自身も1973年のアルバムの中で発表しています。ロック・フラワーズも録音しています。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine Candida 2:20 Toni Wine - Irwin Levine ドーンのヒット曲に比べるとまったく大人しいピアノの弾き語りデモです。
  circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine And Then He Says He Loves Me 2:09 Toni Wine - Irwin Levine ロック・フラワーズが録音しています。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine Heaven, Help the Non-Believer   Toni Wine - Carole Bayer ロック・フラワーズが録音しています。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine Let Freedom Ring 2:08   デモ録音ながら、リッチなコーラスが付けられ、とてもヒットを予感させる素晴らしい曲になっています。
circa 70 Wes Farrell Organization Toni Wine I Loved You Like I Loved My Very Life 2:06 Toni Wine - Irwin Levine - Phil Spector カーラ・トーマスが1970年にシングルで発表しています。



ALBUM


Herb Bernstein's New Crusade ('69 METROMEDIA MD-1003)
全編にわたってあやしげなグル―ヴ感が渦巻く、不思議な一枚。プロデューサーやアレンジャーとして有名なハーブ・バーンシュタインによる企画ものでしょうか。ところどころで女声コーラスが入りますが、あまり表に出ず、トニかどうかは定かではありません。
TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 Delilah 2'47" L. Reed - B. Mason "Land of 1,000 Dances"とのカップリングでシングル発表されました。
A2 Infinity Blue 3'08" これもシングル発売されました。
A3 My Girl 2'50"
A4 While You Were Out 2'20" S. Dorff - M. Chase インストゥルメンタルですが、女声のコーラスが入ります。トニかどうかはわかりません。"Bang Bang / If You Go Away"とのカップリングでシングル発売されました。
A5 Buona Sera, Mrs. Campbell 1'45" 同名の映画のサントラです。
A6 Herb's Herbs 3'12"
B1 Ode to Wes 2'40" "Infinity Blue"とのカップリングで発売されました。
B2 In Love; Opus #1 2'32"
B3 Land of 1,000 Dances 4'25" C. Kenner - A. Domino, Jr. シングルとしても発売されました。
B4 E Nada Mais (And Nothing Else) 2'27"
B5 Bang Bang / If You Go Away 2'56" S. Bono - J. Brel - R. McKuen シングル・カットされました。スパニッシュ・ギターと、哀愁を帯びたトニのボーカル、テンポがくるくる変わって素晴らしいデキです。シェールの「Bang Bang」とジャック・ブレルの「If You Go Away」のカバー・メドレーです。


TUNED-IN PEOPLE  New York Market Radio Broadcasters Association ('69 Triton Record Productions T-ABC-1A)
ラジオ・コマーシャルのアルバムで、片面のみ収録されています。
TITLE TIME WRITERS NOTES
10 Mr. Marconi 2:03 Lou Carter - Don Purcell 淡々とした曲ながら、トニのボーカリストとしての魅力があふれていて、見逃せない曲になっています。ここでしか聴けないオリジナル・チューンです。


Billy Joe Royal / Billy Joe Royal ('81)
TITLE TIME WRITERS NOTES
You Really Got a Hold On Me 3'14" Smokey Robinson
Wasted Time 2'45" Toni Wine - Johnny Christopher


ORLANDO & WINE ('84 TRIAD TELP1002)
トニー・オーランドとトニ・ワインの男女コンビによるアルバム。二人とも、ドーンとダスクという、アーティスト再生プロジェクトの兄妹グループに在籍したことがあるので、そこら辺がこのコンビ誕生のきっかけなのでしょう。アルバムは、しっとり聞かせるタイプのAOR。
NO. TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 Close You Eyes [O&W] 2'43" Chuck Willis 著作が1955年のクラシック作品のようです。スローな落ち着いた作品で、トニー・オーランドとトニ・ワインがいいムードで歌います。
A2 Raining in My Heart [O] (2'47") Boudleaux & Felice Bryant これも1959年の作品ですが、古さを感じさせないプロダクションで、オーランドのソロですがとても楽しめます。
A3 True Love [O&W] 2'32" Cole Porter コール・ポーターの名作を二人がムードたっぷりに歌い上げます。
A4 Do I Ever Cross Your Mind [W] 3'04" Michael Smotherman - Billy Burnette トニ・ワインのソロです。クラシック作品が多い中、これはまったくの新曲です。トニが朗々と歌い上げます。
A5 A Special Kind of Love [O&W] 2'52" Toni Wine - Carole Bayer トニ・ワイン自作の"Groovy Kind of Love"を二人で歌っています。すっかり大人の曲に生まれ変わっています。
B1 Melinda [O] (3'43") Michael Smotherman 気持ちの良いローリングするピアノがフィーチャされ、シンセサイザーも現代的な味を出し、シングル・カットすればヒットしたかもしれません。オーランドの曲です。
B2 I Ain't Got to Love Nobody Else [W] 2'56" Charlie Moore - Lee Jones - Robert Wrightsil 最初からトニが高い声を披露します。
B3 I Love You Like I Loved My Very Life [W] 2'59" Toni Wine - Irwin Levine - Phil Spector これもトニ・ワインの曲で、フィル・スペクターとの共作です。
B4 She's Rolling Over and Over (in Someone Else's Clover) [O] (3'22") Chips Moman - Bobby Emmons プロデューサーのチップス・モーマン作で、オーランドがしっとりと歌います。
B5 All the Things We Do When We're Lonely [O] (3'57") Tom Snow - Dean Pitchford レーベル面には"The Things That We Do When We're Lonely"とクレジットされています。


Unforgotten Yesterdays The Songs Of Larry Weiss & Lockie Edwards Jr  / Various Artists ('07 RARE ROCKIN' RECORDS RRR 1019)
トニのデモが1曲含まれています。オーストラリアで発売されたCDで、限定盤となっていますが、ダウンロードでも発売されています。
TITLE TIME WRITERS NOTES
5 New Boy 1'48   '64年のToni Wine & Group 名義のデモ作品。明るく元気な60sサウンドです。このCDは作曲家のLarry Weiss & Lockie Edwards Jrの作品集なので、この曲も2人の作曲と思われます。


THE GIRLS OF RARE ROCKIN' RECORDS volume 1 / Various Artists ('08 RARE ROCKIN' RECORDS RRR 1022)
トニのデモが1曲含まれています。ほかにも珍しいガールズ・ロックがたくさん入っているオススメのCDです。CDは限定盤となっていますが、ダウンロードでも発売されています。
TITLE TIME WRITERS NOTES
24 A Toy Is Only Made for Play 2'08" R. Titelman - H. Puris ブックレットには、ダスティ・スプリングフィールドへのデモじゃないかと記されています。確かに曲調が"I Only Want to Be with You"に似ていますね。それだけに、アレンジも名曲っぽさが醸し出されていて、明るいロック調でとてもいいデキだと思います。作曲者のHarry Purisいうのは、実はTony Powersのこと。トニは名を連ねていないので、このデモを歌った経緯というのも不思議です。




Songs of the Game: Greatest Game of All Play Ball / Various Artists ('17 10 5  Left-Field Records)
トニが1曲含まれています。ほかにもトニー・オーランドなどが歌っています。
TITLE TIME WRITERS NOTES
24 Another Boy of Summer 4'09" James Mark West スリリングなベース音から始まり、トニのハスキーなビブラートの効いた声がダブル・レコーディングで聞ける爽やかな佳曲です。エコーがかけられたギターソロなど、現代風のアレンジです。