THE SHERRY SISTERS

 シェリー・シスターズは、ブルックリンで結成された、お姉さんのカレン・エニッド・クラインと妹ロイス・ジョイス・クラインの姉妹デュオです。本国アメリカでは大きな成功を収められませんでしたが、日本でヒットしました。

SINGLES

IMAGES RELEASE LABEL TITLE JAPANESE TITLE TIME WRITERS NOTES
63-2-1 Okeh 4-7169
(JAPAN EPIC LL-711-E)
Stay Away from Bobby ボビーは恋人 2:39 E. V. Deane - G. Goehring マーシー・ブレインの「ボビーズ・ガール」のアンサー・ソングです。元気のいいヒット・ソング・タイプの曲で、バックの男声の「パパパ」もサイコーです。日本では、「セーラー・ボーイ」のヒットの後に発売されました。後のコンピレーションには、ステレオ・バージョンが収録されているものもあります。
Dancing with Tears in My Eyes 涙のダンス 2:12 A. Dubin - J. Burke ゆったりとしたメロディーのバラードです。
64-6 EPIC 5-9693
(JAPAN EPIC LL-641-E)
Sailor Boy セーラー・ボーイ 2:36 J. Basile - F. Gari 彼女たちの代表曲で、日本でも大ヒットしました。ブクブク泡の効果音が入っていて、楽しいポップ・ソングです。ドディー・スティーブンスが先にシングル発売しており、シェリーズ盤はカバーということになります。右の写真はオランダ盤(EPIC 5-9693-H)のジャケットです。
He's Just Another Guy ただのお友達 2:49 Karen Sherry - Lois Sherry 彼女たちのオリジナルですが、追いかけるコーラスが凝っています。この曲をきっかけに、今後のシングルはほとんど自作のオリジナル曲で勝負しています! すごい!
65 EPIC 5-9784
(JAPAN EPICLL-771-E)
Not Tonight 今夜はダメよ 2:30 Karen Sherry - Lois Sherry 彼女たちのオリジナル・ナンバーです。ポップでメロディアスで、職業作曲家を超える出来栄えとなっています。僕の大好きな曲の一つです。
Only Time Will Tell オンリー・タイム・ウィル・テル 2:40 Karen Sherry - Lois Sherry 内省的な佳曲です。ゆったりとしたメロディーの中に、不思議な転調を盛り込んだナンバーです。
65 Japan EPIC LL-812-E Aitaiwa Mouichido 逢いたいわもう一度 2:09 Masayasu Kure - Yasutoshi Nakajima 明るいメロディー・ラインも、詞の内容も演奏も、当時の日本の歌謡曲って感じです。シェリー・シスターズ初の日本語でのレコーディングですが、なかなかのもんじゃありませんか。なんと、彼女たち8ヶ国語を話せる才女なのであります。
Kirino Shizuku 霧のしずく 2:13 Masayasu Kure - Yasutoshi Nakajima こちらもA面に負けない、明るい日本歌謡です。本国の方は、どういう印象を持つのでしょうか? 気になります。
66-1-26 EPIC 5-9888 No More Tonights - 2:13 Karen Sherry - Lois Sherry スリリングな導入部でワクワクさせてくれるのですが、途中からウォーキング・テンポになるって、ちょっと勿体ない気もしますが・・・。そこが面白いのかもしれません。右の4曲入りEP(EPIC-9009)はポルトガル盤で、"Not Tonight"と"No More Tonights"の両面が収録されています。
Two Flights Up - 2:35 Karen Sherry - Lois Sherry スローなバラード・タイプですが、コーラスが凝っていて素敵です。

66 German CBS 2136 Tu' Das Nie (Pity, Please) ピティ・プリーズ 2:16 Karen Sherry - Lois Sherry - Hans Bradtke ドイツ語で歌われる「ピティ・プリーズ」です。相変わらずかっこいいです。
Wenn Wir Heut' Nacht Nach Hause Geh'n
(Let's Take The Long Way Home)
- - Karen Sherry - Lois Sherry - Heinz Schumacher こちらはゆったりした、ウォーキング・テンポの、ほのぼのソングです。
66 France CBS EP-6010 Reflechis (Pity, Please) ピティ・プリーズ 2:08 Karen Sherry - Lois Sherry - Frank Gerald フランス語で歌われる4曲入りEP盤(45回転)で、トップを飾るのはフランス語の「ピティ・プリーズ」す。何語で歌っても、やっぱりかっこいいです。ついでにジャケット写真も、2人が最も可愛く撮れていると思います。
Prenoms Le Long Chemin
(Let's Take the Long Way Home)
- 2:15 Karen Sherry - Lois Sherry - Hubert Ithier 先のドイツ盤と同じカップリングの、ほのぼのソングです。
Alors Pourquoi Rester
(No Reason to Stay)
- 2:26 Karen Sherry - Lois Sherry - Hubert Ithier 「おみこし、ワッショイ」ってな感じの、ちょっとひょうきんな曲です。この曲は、このフランス語EPにしか収録されていません。
Tout La Haut
(Two Flights Up)
- 2:43 Karen Sherry - Lois Sherry - Hubert Ithier "No More Tonights"のB面だった"Two Flights Up"をフランス語で歌います。ゆったりしたきれいなメロディーです。
67-5 Japan EPIC LL-1033-E Runnin' Wild, Runnin' Wild ランニング・ワイルド 2:34 Karen Sherry - Lois Sherry タイトルに似つかわしくない、マイナーな陰鬱な曲です。なぜ、こんなタイプの曲がA面に選ばれたのかわかりませんが、当時の日本市場を意識したのかもしれません。生ギター、ピアノ、木琴、バックでシャカシャカ言うマラカスというシンプルな構成で、良く言えばおしゃれな演出がされています。
Pity Please ピティ・プリーズ 2:06 Karen Sherry - Lois Sherry この曲は、数ヶ国語で歌われていますが、そのオリジナル英語盤です。右はそのアセテート盤(Dick Charles Recording Service)です。GSっぽいエレキ・ギターが効いたクールなロック曲です。LES SURFS も"If You Please"というタイトルでリリースしています。
67-5 Japan EPIC LSS-628-E Finale of Love 愛の終りに 3:27 M. Torii - K. Arai 日本の歌謡曲をシェリー・シスターズが日本語でカバーした4曲入りコンパクト盤です。この曲は、ジャッキー吉川とブルー・コメッツのレパートリーです。新居一芳の作曲。
Noche De Tokyo ノーチェ・デ東京 3:17 Y. Miura - K. Wada 金井克子のヒット曲です。三浦康照作詞、和田香苗作曲コンビによる作品。
Adieu Tokyo アデュー東京 2:40 Y. Miura - K. Wada これも金井克子のヒット曲で、前曲と同じコンビの作品です。明るい曲調で親しみが持てます。盤面にはK. Araiのクレジットがありますが、ミスプリントです。
Sunrise Ocean 夜明けの海 3:40 T. Takiguchi - K. Wada 弘田三枝子の曲で、滝口暉子、和田香苗コンビの作品です。
67 EPIC 10188
(Japan EPIC LL-2097)
Army Bound アーミー・バウンド 2:40 Karen Sherry - Lois Sherry ロイス&カレン名義でリリースされました。ドラムスが聴いているマーチ調の曲です。「パパパ」というコーラスも楽しく、トランペットも勇ましい曲になっています。
Go on ! Go on ! ゴー・オン ゴー・オン 2:13 R. Colby - E. Stratta タイトルからすると、元気な曲なのかと思いますが、落ち着いたサンバ調の曲です。彼女たちは数ヶ国語をこなしますが、英語についてはちょっとなまりがあるのでしょうか、「ゴーオン」が「グオン」と聴けるところがあります。作曲は、日本盤やイタリア盤では、ロイス&カレンのクレジットとなっていますが、アメリカ盤の R. Colby - E. Stratta が正しいと思われます。
68 EPIC 5-9961 Para Papa Papa (Army Bound) アーミー・バウンド 2:41 Karen Sherry - Lois Sherry - G. Sanjust イタリア語で歌われる「アーミー・バウンド」です。むしろイタリア語向きの歌って気がしてきます。ジャケットのイメージもぴったりです。
Vedrai (Go On) ゴー・オン ゴー・オン 2:15 Karen Sherry - Lois Sherry - G. Sanjust こちらもイタリア語の「ゴー・オン」で、とてもムードがあります。
  APOLLO 1001 Paesa', Perche'mi Arresti ?   2:54 Karen Sherry - Lois Sherry イタリア語で歌われるオリジナル曲です。とても聞きやすい明るいポップソングです。
Per Un Padre   3:21 Karen Sherry - Lois Sherry こちらもイタリア語で歌われる、マイナータッチの少々悲しい曲です。

71

Japan EPIC 83028 I've Got A Whole Lot of Music in My Soul 天使のメロディー 3:03 Mieko Arima - Karen Sherry - Lois Sherry 第2回ヤマハ国際歌謡音楽祭出場曲です。有馬三恵子の日本語詞で歌われるダンス・ナンバーで、ステレオ録音になっています。音楽祭は1971年11月25日の予選初日に参加しましたが、本選出場はならなかったようです。その時の邦題は「私の魂は音楽でいっぱい」という直訳となっていました。ジャケットの2人はだいぶ化粧が濃くなっていて、ロイスの髪のリボンももう似合わない感じですね。
The Way Love Grows 恋が芽生える時 3:05 Karen Sherry - Lois Sherry 静かに盛り上がるバラード調の作品です。二人も大人っぽくなりましたね。
71 Jamie 1399 I've Got A Whole Lot of Music (E) 天使のメロディー 3:04 Karen Sherry - Lois Sherry ギターのイントロでワクワクする、ダンス・ナンバーです。ハンド・クラッピングも楽しいポップ・ソングです。途中から、深いエコーで、ボーカルが遠くに行くのも面白い効果です。1972年には、ケイン&アベルもカバーしています。
I've Got A Whole Lot of Music (J) 天使のメロディー 2:46 Mieko Arima - Karen Sherry - Lois Sherry 有馬三恵子による日本語詞で歌っています。若干ショート・バージョンです。
72 Jamie 1408 If You Have The Love - 2:35 Karen & Lois Klein 抒情的な傑作です。ちょっとフォークっぽく、二人のハーモニーが堪能できます。
And Then I Think Of You - 2:28 Karen & Lois Klein B面にしておくのがもったいない、きれいなポップ・ソングで、後半に「パパラッパ」と入れてくるのはちょっと意外です。