GODIEGO

 ゴダイゴは日本の70年代のロック・バンドですが、僕を洋楽と出会わせてくれた、先生のような存在です。1970年代後半から80年代前半の活躍は、当時を知ってる方々には言わずもがなですが、「モンキー・マジック」「ガンダーラ」「ビューティフル・ネーム」「銀河鉄道999」といった怒涛のヒット曲たちは、ヴォーカルと作曲を担当するタケカワユキヒデのポップ・センスとあわせて、ミッキー吉野の最高のアレンジとテクニックに裏打ちされていました。僕にとって、特にタケの影響は多大で、彼の歌やラジオDJを聞いて、60年代のティーン・ポップスに出会うことになったのです。
 ここでは特に、僕の持っているちょっとレアなアイテムたちを紹介します。






 シングル
IMAGES RELEASE LABEL ARTIST TITLE WRITERS NOTES
タケカワユキヒデ Travelling on a Sundeck トヨタ自動車スプリンター・リフトバックの販売促進用シングルです。ジャケットにはアグネス・ラムのポスターが付いています。もちろんアルバム「CMソング・グラフィティ」収録の「スプリンター・リフトバック」の別バージョンで、こちらのほうが荒削りで、後半にいきなりオーケストラが入ってきたりします。
Sanyo-1 タケカワユキヒデ Fasion House Sanyo マルコ・ブルーノ - タケカワユキヒデ 婦人服などを手掛ける山陽商会が「ファッション・ハウス・サンヨーBGM特集」と題して作ったプロモ盤です。タケの歌う"In Your Eyes"が収録されていますが、曲のラストを一部変更して、「ファッション・ハウス・サンヨー」と歌っています。ちょっと無理やりな感じがしますが…。ミックスにも差があり、タケの歌が遠く、やや演奏がハードに感じられます。
梅垣達志 サンヨー"Goodly"
'80? ゴダイゴ ちょっと気になるこの日本。 伊藤アキラ - 梅垣達志 おそらく1980年ころの録音で、ゴダイゴ名義ですが、タケ以外は参加していないと言われています。タイトルを繰り返す回数が、ハイファイセットのオリジナルより多いのですが、こちらを聞きなれるとオリジナルが物足りなく感じます。
ハイファイセット ちょっと気になるこの日本。 伊藤アキラ - 梅垣達志
86 Disneyland CH-127-DR タケカワユキヒデ Keep on Dreamin' 奈良橋陽子 - タケカワユキヒデ ディズニー映画「オズ」("Return to OZ")のイメージソングになっており、タケらしいメロディアスで疾走感のある曲で、僕は大好きです。タケの1986年のソロ・アルバム "Hello / Good Night" にも収録されていますが、このシングルの方がオリジナルで、ディズニーランド・レーベルというレアな1枚となっています。ほとんど同じアレンジながら、このシングル・バージョンはいかにもコンピュータによる打ち込みといった感じの演奏で、タケのボーカルもちょっと引っこんでいる感じがします。
Keep on Dreamin' (インストゥルメント) 奈良橋陽子 - タケカワユキヒデ ジャケットには「インストゥルメント」、レーベル面には「インストルメンタル」と書いてあります。



アルバム


ORIGINAL BGM COLLECTION 赤ちょうちん/妹/バージンブルースより ('04 Nikkatsu Corporation CDN-001)
秋吉久美子の日活3部作「赤ちょうちん」(音楽:石川鷹彦)、「妹」(音楽:木田高介)、「バージンブルース」(音楽:タケ、ミッキー)のBGMを集めたCDで、この3作品を収めたDVDボックスの特典でした。タケのデビュー・アルバム「走り去るロマン」の収録曲のほとんどを、インストゥルメンタル・バージョンで聴くことができます。「走り去るロマン」のレコーディングが行なわれたのは1974年の夏でしたが、そのアルバム発売(1975年1月25日)よりも2か月前に、この映画が先んじて公開されたのでした。このCDには、当然セリフがかぶらないマスター・テープが使用されています。映画の場面によって、同じ曲でもいくつかのアレンジが存在しますが、1曲につき1アレンジが収録されています。
タイトル 邦題 作者 コメント
32 Truly Me (M-1)
33 Happiness (M-3)
34 Lucky Joe (M-7)
35 Night Time (M-8)
36 Pretty White Bird (M-11)
37 I Can Be in Love, Too (M-14)
38 Hazy Nun (M-4)
39 Passing Pictures (M-19)
40 Water She Wore (M-24)


TBSブリタニカ リズム英会話
(イエローパック ワンツージャンプ 77年6月1日発行)
(オレンジパック ワンツージャンプ 77年9月10日発行)
(グリーンパック ジュニアジャンプ 78年3月1日発行)
(ブルーパック ジュニアジャンプ 80年3月1日発行)

IMAGES NO. TITLE Japanese Title WRITERS NOTES
Y
O
Magic Powder まほうのくすり Yoko Nomura- Yukihide Takekawa イエローパック、オレンジパックを通じてテーマ曲となっていて、カセットの始まりと終わりで繰り返し聴くことができます。ポップで素敵な仕上がりになっています。Y7「うんどうかい」で登場する"I Like to Walk"というのが原曲で、ヨーコがメロディを気に入って、テーマ曲となりました。
Y1A Hello Cat テキストの一番最初の「どうぶつのパーティー」という話の中で、Cat, Dog, Cow, Lion, Duck, Mouse と、6つの動物の名前を覚えます。それぞれ短い6つの曲になっており、動物のイメージに合わせてアレンジを変えています。
Y1A Bow-Wow, Says the Dog 同じく「どうぶつのパーティー」という話の中で、ネイティブと掛け合い的に歌われる、楽しい曲です。この曲は、Y7「うんどうかい」でも使われています。
Y3A Two Little Birds Yoko Nomura- Yukihide Takekawa 「かぞえてごらん」という話の中に登場する、ゆったりした静かな曲です。
Y3A ABCDEFGHIJKLM - 「ABCのまち」という話の中で使われていますが、曲ではありません。音階にあわせ、アルファベットを唱えます。
Y3B Little Rainbow Train にじいろのきしゃ Yoko Nomura- Yukihide Takekawa 「にじいろのきしゃ」という話のテーマ曲です。"Little Red Caboose"(小さな赤い乗務員車)という曲を、少し歌詞を変えて歌っています。ネイティブとのツイン・ボーカルで、とても楽しい仕上がりになっています。この曲はアグネス・チャンがアルバム「ABCアグネス」の中でも取り上げています。
Y6A Rain Rain Go Away Yoko Nomura- Yukihide Takekawa マザーグースの歌を一部変えて歌っています。タケのゆったりとしたソロで、「そらとぶトミー」という話の中で使われています。雨の嫌いな主人公の気持ちを歌っています。これも「ABCアグネス」でカバーされています。
Y6A Sun Sun Always Stay Yoko Nomura- Yukihide Takekawa これも前曲と同じ話の中で使われ、"Rain Rain Go Away"の歌詞違いです。
Y6A Me and the Tree Yoko Nomura- Yukihide Takekawa これも、マザーグースの歌を一部変えて歌っています。同じく「そらとぶトミー」の中で使われた、スローで叙情的な曲です。同じ話の中で、ネイティブが、"Blue Is the Sea"や "Roses Are Red"など、歌詞を変えて歌っています。「ABCアグネス」では"Roses Are Red"というタイトルでカバーされています。
Y7A I Like to Walk Yoko Nomura- Yukihide Takekawa 「うんどうかい」の話の中で使われています。テーマ曲「まほうのくすり」と同じメロディーですが、ちょっと雰囲気を変えてあります。
O1A Yum-Yum もぐもぐ Chris Mosdell - Yukihide Takekawa 「もぐもぐ」という話の中で使われる楽しい曲です。タケ以外のネイティブもこの曲を歌っています。歌の練習やカラオケも入っていて、最初の章で子供が入り込みやすくしているのかもしれません。この曲はアグネス・チャンがアルバム「ABCアグネス」の中でも取り上げています。
O6A Gingerbread Boy しょうがぱんのぼうや Yoko Nomura- Yukihide Takekawa 「しょうがぱんのぼうや」の話の中で使われる、ロック色の強い、明るいアップ・テンポの曲です。これも「ABCアグネス」でカバーされています。
O9A Two Little Birds - Me and the Tree - Rain Rain Go Away - Little Rainbow Train Yoko Nomura- Yukihide Takekawa オレンジパックのゲームブックでは、イエローパックで登場した曲が再度使われています。発売日も近く、オレンジはイエローの続編として考えられていたようです。
O9B Bow-wow, Says the Dog - Me and the Tree - Little Rainbow Train Yoko Nomura- Yukihide Takekawa
G グリーンパックは、まるで別のスタッフによって作られた趣向の異なる作品群です。タケやヨーコはノータッチと思われます。ネイティブキャストによる名作絵本を、服部克久の音楽監修と、小原乃梨子、白石冬美、富山敬といった豪華声優陣によるナレーションで仕上げています。
B ("BLUE PACK" Main Theme Song)
Is It You ?
(ブルーパック テーマソング)
それはきみなの?
野村陽子 - タケカワユキヒデ タケとヨーコの真骨頂といった感じの、グレートなポップ・ソングです。魔法の扉が開くがごとく囁くように始まって、タイトルの"Is It You?"の繰り返しが多重ボーカルで返されてワクワク感が高まったところ、サビの哀愁さえ秘めた転調では、タケ自身のファルセット気味のコーラスが重ねられて、聴く者を圧倒する。これが、カセット・テープ各巻の最初と終わりで繰り返し聞ける…、なんと贅沢なことか。
B1A Greeting Jingle: I Can Jump あいさつの歌: ジャンプできるよ 野村陽子 - タケカワユキヒデ ブルーパックでは各巻のタイトルを、いろんなアレンジでこの「あいさつの歌」に乗せて聞かせます。ここでは、弾むようなテンポのアレンジです。
Can You Run ? 走っていける? ホーンが使われ、ミュージカル風のドラマチックなムードです。
B2A Greeting Jingle: I Like Riding あいさつの歌: のりものだいすき 野村陽子 - タケカワユキヒデ すべるように歌うアレンジです。
I Am Short わたしはせがひくい "I Am"を練習するための単純な歌なのに、ワクワクするような出来栄えです。
Up ! Up ! 高く、高く 多重録音や効果音が使われていて、、ウキウキさせてくれます。
B3A Greeting Jingle: What Do You Do ? あいさつの歌: なにするの? 野村陽子 - タケカワユキヒデ 落ち着いた雰囲気のアレンジです。
A Big Pig and a Small Pig 大きなぶたと小さなぶた 数え歌風で、同じメロディーが繰り返しますが、工夫が凝らされていて飽きさせません。最後は意外なエンディングになります。
B4A Greeting Jingle: Happy Days あいさつの歌: 楽しい日 野村陽子 - タケカワユキヒデ アレンジも凝っていて、楽しいアレンジです。
B5A Greeting Jingle: All About You あいさつの歌: あなたのことをきかせて 野村陽子 - タケカワユキヒデ 電話の向こうで歌っている感じのアレンジです。
Kate the Snake へびのケート 蛇の這う効果音が印象的な、メロディアスな曲です。
B6A Greeting Jingle: Stories for You あいさつの歌:  野村陽子 - タケカワユキヒデ ワルツにアレンジされています。この章は「小さい父さん 大きい母さん」というサブタイトルなのですが、ここでは"Stories for You"と歌われています。
B6A Mr. Small and Mrs. Tall 小さい父さん 大きい母さん 女性とのデュエットです。これはヨーコでしょうか。
B7A Greeting Jingle: The Robots あいさつの歌: 2つのロボット 野村陽子 - タケカワユキヒデ ロボットの動く効果音の入っている、楽しいアレンジです。
B8A Greeting Jingle: Chants and Verses あいさつの歌: あそびうた 野村陽子 - タケカワユキヒデ これまた元気なアレンジです。
B10 Happiness こんなときしあわせ Clark Gesner タケのヒット曲とは同名異曲です。スヌーピーのミュージカル"You're a Good Man, Charlie Brown"で歌われた抒情的な曲です。9巻・10巻のソングブックにおいて、英語の歌をたくさん紹介する中で、タケがこの歌を披露しています。うれしいことに、このソングブックのカセットだけ、ステレオ録音となっています。
幼児用英語教材として、絵本とカセット、カードなどがセットされて4種類発売されました。やはり、僕たちにとって興味深いのは、各パックに10本付属するカセット・テープで、タケが作曲をした曲がふんだんに使われ、もちろんネイティブの歌も多いのですが、上に表記したものは絶頂期のタケ自身のヴォーカルを聴くことができます。子供向けの軽い音楽と侮るなかれ、さまざまな作曲アレンジ・テクニックが駆使された、ゴダイゴ・ファンなら必聴の作品群です。僕はタケのCD「ホーム・レコーディング・デモ」シリーズが発売された後に、オークションで手に入れたのですが、競ることもなく各パック1,000円〜2,000円でした。しかし絵本がたくさん入っているので非常に重くて、送料はちょっと張りましたが…。



ビデオ・DVD・レーザーディスク
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