THE ORIGINAL CASTE
(ザ・オリジナル・キャスト)
CALGARY SAFETY ROUNDUP & SCHOOL PATROL SINGERS ('63-Summer CT-30798/99) | ||
やはり存在していました! ディクシーの子供時代のレギュラー番組「カルガリー・セーフティ・ラウンドアップ」のライブ・アルバムです。プライベート・プレスのようで、録音の品質はあまり良くありませんが、17歳のディクシーの初々しい声が聴けます。 |
タイトル | ARTIST | TIME | 作者 | コメント | |
A-1 | The Happy Song | Cameron Whyte with Group Harmony | Joe Tanner | ||
A-2 | I've Got a New Heartache | Cameron Whyte & Patsy Jonston | Wayne Walker | ||
A-3 | Mansion Over the Hilltop | Sharleen Gibson | Ira Stampkin | ||
A-4 | Yellow Bandana | Billy and Charlie Wilkinson | Al Gordon - Steve Karliski - Larry Kolber | ||
A-5 | You're Cheating Heart | Dixie Lee Stone | 2:42 | Hank Williams | |
B-1 | Patches | Bonnie McHarg | |||
B-2 | Bouquet of Roses | Patsy Jonston | |||
B-3 | From a Jack to a King | Cameron Whyte | |||
B-4 | Jessie James | ||||
B-5 | This Land Is Your Land | Cameron Whyte |
THE BIG SKY SINGERS ('64? DOT DLP 3603) | |
ブルース・イネスが、オリジナル・キャスト結成以前に在籍していたフォーク・グループ「ザ・ビッグ・スカイ・シンガーズ」の唯一のアルバムです。メンバーはブルースのほかに、DAVID STILES、JOHN RYAN、DOUG SMUINの4人組でした。グループ名の由来は、DOUG SMUINの出身であるモンタナ州がビッグ・スカイ・カントリーと呼ばれていたことからです。このときブルースは弱冠21歳でしたが、最年少ながらすでにリーダーを任されており、オリジナルも発表していたのですから、後のオリジナル・キャストでの活躍もうなずけます。しかしながら、このグループは、リード・ボーカルのDAVID STILESの突然の死によって、未来が閉ざされたのでした。 |
タイトル | 作者 | コメント | ||
A-1 | Early in the Morning | 3:07 | ||
A-2 | Times Are Gettin' Hard | 3:07 | ||
A-3 | Darlin' Corey | 2:26 | adapted & arr. by B. Innes | |
A-4 | Frost | 2:36 | B. Innes - J. Ryan | |
A-5 | The Good Old Fixaroo | 1:47 | B. Innes - D. Smuin | |
A-6 | Four Strong Winds | 3:51 | I. Tyson | 最近のブルースのソロ・ライブでも披露されている曲。 |
B-1 | Julianne | 2:52 | Randy Sparks | |
B-2 | Railroad Bill | 2:17 | ||
B-3 | My Girl's a Dud | 2:30 | B. Innes | |
B-4 | Hey Baby ! | 2:24 | M. Cobb - B. Channel | |
B-5 | The Ballad of Sydney Kleenex | 2:30 | B. Innes | |
B-6 | I Can't Help But Wonder Where I'm Bou | 2:34 | Tom Paxton |
ONE TIN SOLDIER (天使の兵隊/ミスター・マンデイ) ('70 Bell/TA5003 Bell 58008) | |
彼らのファースト・アルバム。そして文句なしの大傑作アルバムです。リード・シンガー、ディクシーの冴え渡る美声に、見事なコーラス・ワーク。当時の演奏をこの上なく昇華させているアーティ・バトラーのアレンジとランバート&ポッターのプロダクション・センスは、非のつけどころがありません。各国で大ヒットしたA1「天使の兵隊」に続き、日本でオリキャスの名を知らしめたA2「ミスター・マンデイ」、後にシングル・カットされ、僕の中で不動の地位を築いたA5「私は1人」とB1「愛する未来に歌おう」など、これでもかと言わんばかりに名曲が押し寄せてきます。ジャケット裏面の解説で、ブルースのことをディクシーのお兄さんと紹介しているのも、当時としては少ない情報で仕方のないところでしょう。 |
タイトル | 邦題 | 作者 | コメント | ||
A-1 | One Tin Soldier | 天使の兵隊 | 3:38 | Dennis Lambert - Brian Potter | 本国カナダで第1位、全米第34位のスマッシュ・ヒットとなりました。おなじみ静かなマーチ調のイントロに始まり、ディクシーのパンチの効いたサビへと、徐々に盛り上がります。映画「明日の風をぶち破れ」(原題:BILLY JACK)でCOVENの歌うバージョンが使用され大ヒットしましたが、映画の音楽監督はオリキャス盤を使いたかったけれど著作の問題でかなわなかったとのこと。 |
A-2 | Mr. Monday | ミスター・マンデイ | 3:08 | Dennis Lambert - Brian Potter | 本国カナダで第1位を獲得したほか、日本でも爆発的なセールスをあげ、46万枚の大ヒットとなりました。迫力あるイントロから、ディクシーのパワフルな歌いっぷり、何も言うことのないマスター・ピースでしょう。 |
A-3 | Country Song | カントリー・ソング | 3:16 | Bruce Innes | ブルースの楽しいカントリー・タッチの曲です。彼の歌声もオリジナル・キャストの一面として、とっても好きです。 |
A-4 | A Picture of Bob Dylan | ボブ・ディランの肖像 | 3:00 | Dennis Lambert - Brian Potter | 静かなオープニング、クールな感じの曲調です。 |
A-5 | Nothing Can Touch Me There | 私は1人 | 2:59 | Dennis Lambert - Brian Potter | 僕も大好きな曲で、イントロからウキウキしてしまいます。テンポの良いロック調の曲で、本国カナダでは、A面扱いでシングル・ヒットしています。ホーン・セクションが小気味よく大活躍しています。 |
B-1 | Leaving It All Behind | 愛する未来に歌おう | 2:47 | Dennis Lambert - Brian Potter | ドラマチックな名曲です。本当にランバート&ポッターの才能には感服してしまいます。伸びやかに歌うディクシーの声質を見事に活かしきっています。 |
B-2 | Watch the Children | 子供達のように | 2:59 | Dennis Lambert - Brian Potter | これも隠れた名曲として、支持する人が多いようです。「虹を架けよう」のB面としてもシングル・カットされましたが、その際の邦題は「子供達を見なさい」でした。 |
B-3 | Highway | ハイウェイ | 3:34 | Bruce Innes | ブルースのオリジナルをディクシーが歌います。ソウルフルな佳曲です。 |
B-4 | Sweet Chicago | スイート・シカゴ | 4:38 | Bruce Innes | ブルースの自作自演です。B-3同様、やや哀愁を帯びた曲調です。 |
B-5 | Live for Tomorrow | 明日に生きよう | 3:26 | Dennis Lambert - Brian Potter | マイナーな曲が2曲続いた後で、明るいタッチでしめてくれました。ディクシーが左のスピーカーの近い位置から歌いだし、ドキッとさせてくれます。ピアノとホーンが交互に掛け合うエンディングも秀逸です。次のアルバムを期待させてくれる、トリにふさわしい名曲です。 |
LIVE / THE ORIGINAL CASTE IN JAPAN (ライブ/ザ・オリジナル・キャスト・イン・ジャパン) ('71 Bell68003-R) |
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1971年1月23日に来日し、2月10日までに計14回の公演をこなしました。ここに収録されてるのは、1971年2月6日、夜7時東京厚生年金ホールでの実況録音(表現が時代を感じさせますね)です。ランバート&ポッターを象徴するホーン・セクションがないので、スタジオ録音盤と比べると迫力不足は否めません。それでもディクシーの美声と、コーラス・ワークのうまさ、ギターやドラムスの切れのよさはさすがです。グループとしての彼らを聴くつもりで聴きましょう。日本公演の終盤になって、オリジナルキャストのほうから急にこのレコード発売を提案されたようです。見開きジャケットは豪華な感じで嬉しいです。 |
タイトル | 邦題 | 作者 | コメント | ||
A-1 | Mr. Monday (Opening Theme) | ミスター・マンデイ (オープニング・テーマ) |
0:36 | Dennis Lambert - Brian Potter | 30秒程度の導入曲です。ギターによるイントロは、スタジオ録音のブラスと比較して、格段に迫力不足です。ディクシーのボーカルも、テンポ・アップのせいで淡々と言うか、へんな弾みがついており、ライブでの復元の難しさを感じさせます。それでも、ステージに登場したオリキャスを目前にした観客たちは興奮したでしょうねえ。うらやましい。 |
A-2 | I Just Wanna Be Your Friend | 友達になろう | 2:35 | Dennis Lambert - Brian Potter | ランバート&ポッターによる、スタジオ録音されなかった唯一のオリジナル曲(たぶん)。ベル・レーベルでグループの次のアルバムがあったら、間違いなく収録されてたであろう、完成度の高い曲です。 |
A-3 | I Prithee Do Not Ask for Love | 悲しい願い | 3:30 | Michael Murphy | これは、メンバーの誰が歌ってるのでしょうか? なぜか、この曲だけ、レーベル面に作曲者のクレジットが入っていませんでしたが、ルイス&クラーク・エクスペディションのマイケル・マーフィの作品です。古英語を使ったクラシカルな詩で、いろいろなアーティストにカバーされています。 |
A-4 | Come Together | カム・トゥギャザー | 3:03 | Bruce Innes | B-5でビートルズをやっていますが、こちらはもちろんビートルズの曲ではありません。2005年の日本盤CDでは、この曲のみライブ演奏が収録されました。 |
A-5 | Simple Song of Freedom | 自由の広場 | 5:06 | B. Darin | ブルースが中心に、語るように歌う静かな曲です。これもカバーの定番曲です。 |
A-6 | Hard Loving Loser | 涙に消えた恋 | 5:21 | R. Farina | ベース・ギターがリズムを刻み、だんだんテンポアップしてゆくロック・チューンで、ディクシーのボーカルもファンキーです。長めのギター・ソロ、ドラム・ソロが会場を盛り上げています。 |
A-7 | One Tin Soldier | 天使の兵隊 | 3:49 | Dennis Lambert - Brian Potter | 前曲のドラムスは「天使の兵隊」のイントロへと続き、会場の喝采を受けます。その後ギターがメロディをなぞるのはホーンがいないので仕方ないでしょう。でももう少し音を絞ったほうがいいかも。 |
B-1 | Me and Bobby McGee | ミー・アンド・ボギー・マギー | 3:57 | K. Kristofferson - S. Foster | ミドル・テンポの曲ですが、観客の手拍子で会場が一体になっています。タンバリンもいい味出していますね。 |
B-2 | Sault Ste. Marie | スー・セント・メリー | 3:53 | Bruce Innes | ライブを盛り上げてくれる絶好の曲かと思いますが、なぜか肝心なときにブルースの声が奥に引っ込んでるんですよね。惜しい! |
B-3 | Ain't That Telling You People | 虹を架けよう | 2:49 | Dennis Lambert - Brian Potter | 名曲っぽいつくりの曲は、あえてこういうバンド・スタイルで演奏するとまた違う味が出て二度楽しめるんですね。 |
B-4 | Son of a Preacher Man | プリーチャー・マン | 2:27 | Hurloy Wilkins | アップ・テンポでライブ向きの曲ですね。 |
B-5 | Hey Jude | ヘイ・ジュード | 9:26 | John Lennon - Paul McCartney | ビートルズの名曲を9分も長々と演奏しています。ライブのハイライトなのかとは思いますが、オリキャスの数多い名曲をハイライトとして欲しかったです。 |
B-6 | Mr. Monday | ミスター・マンデイ | 3:06 | Dennis Lambert - Brian Potter | エンディングはみんな待ってました! 「ミスター・マンデイ」が再登場です。会場も乗りにのって・・・。そうです。ファンはオリジナル曲を聴きに来てるんです。 |
LIVE THE ORIGINAL CASTE IN JAPAN Vol.2 Live at SHINJUKU KOSEINENKIN HALL January 31/ February 6, 1971 (ライブ/ザ・オリジナル・キャスト イン・ジャパン 第2集) ('71 Bell68005-R) |
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まずビックリするのは、曲間で日本人ナレーターが日本語で曲紹介をすること。当時のライブではスタンダードだったのかもしれませんが、それをカットせずそのまま収録した点は、実に実況録音盤というに相応しい気がします。そして次にヒット曲が1曲も入っていないこと。カバー中心ながら実に生き生きしたパフォーマンスです。ヒット曲のイメージから、オリキャスはディクシーとブルースの二人を中心としたロック・バンドとの印象がありますが、このライブ盤を聴いていると、むしろその本質はメンバーそれぞれが活躍するフォーク・コーラス・グループと言えるかもしれません。ピアノやホーン・セクションがない分、彼ら4人のハーモニーの良さが引き立っているように思います。またジョー・キャベンダーもハギレのいいドラムスを叩いて貢献しています。 |
タイトル | 邦題 | 作者 | コメント | ||
A-1 | I Just Want to Be Your Friend | 友達になろう | 4:17 | Dennis Lambert - Brian Potter | 前ライブ・アルバムにも収録されていた、ランバート&ポッター作によるオリジナル・ソングです。曲の終了後に次の2曲を、日本人ナレーターが紹介するのでビックリ。当時の外国人のライブ…というより実況録音では標準のスタイルなのかもしれません。この声が解説なんか書いてる木崎義二氏でしょうかね。 |
A-2 | Leaving on a Jet Plane | 悲しみのジェット・プレーン | 4:32 | J. Denver | ピーター・ポール&マリーなどで有名な曲です。爽やかな曲調とコーラスで、このアルバムを象徴するような仕上がりになっています。メンバーが日本語で観客に話しかけ、笑いを誘っているシーンなど、とても和気あいあいとしたムードが感じられます。 |
A-3 | Early Morning Rain | 朝の雨 | 4:13 | G. Lighthoot | これも彼らが好んで演奏するゴードン・ライトフットのペンによる美しい曲で、ブルースがリードを取ります。曲の途中では、ブリス・マッキー(?)の優しい声のソロが聞けます。 |
A-4 | First Train (Heading South) |
ファースト・トレイン | 5:23 | J. Horton | 寂しい静かなイントロからテンポ・アップして、列車が駆け抜ける様子を、見事に演奏とコーラスで再現しています。 |
A-5 | Mighty Mississippi | マイティー・ミシシッピー | 2:03 | R. Sparks | ニュー・クリスティ・ミンストレルズのランディ・スパークスの曲。非常に調子のよいアップ・テンポの曲です。冒頭で日本語の早口言葉にも挑戦しますが、見事にこなしていますね。 |
A-6 | Make It with You | 二人の架け橋 | 3:17 | D. Gates | 久々にディクシーのソロによるアダルトなポップ・ナンバーです。そういえばオリキャスのメインはディクシーだったなんて、意外にこのアルバムではそのことを感じさせません。 |
B-1 | The Original Caste's Interview | インタビュー | 5:41 | - | ディクシーが片言で日本語を話すのも可愛いです。5:40に及ぶインタビュー内容は、自己紹介〜経歴〜レコード〜プロデューサについてと進んでいきます。背後ではなにやらざわざわしており、本当にレコードを想定していない音源が使用されています。 |
B-2 | Thirsty Boots | かわいたブーツ | 3:21 | E. Andersen | ディクシーをメインとした優しく静かなコーラスで、穏やかな気持ちになれます。 |
B-3 | Seasons in the Sun | シーズンス・イン・ザ・サン | 3:37 | R. Mckuen - J. Bred | カントリー・タッチのフォーク・ソングです。メインで歌っているのはブリス・マッキーとグラハム・ブルースの二人でしょうか。 |
B-4 | Country Song | カントリー・ソング | 3:20 | B. Innes | おなじみオリキャスのオリジナルで、ブルースの独壇場です。この曲で、ようやくファースト・アルバムのことを思い出させてくれます。 |
B-5 | Don't Think Twice | くよくよするなよ | 5:03 | B. Dylan | これもハーモニーがきれいなボブ・ディランの曲です。 |
B-6 | Yesterday | イエスタデー | 2:44 | J. Lennon - P. McCartney | お馴染みビートルズの曲ですが、うまくアレンジしてオリキャスのものにしています。 |
B-7 | Highway | ハイウェイ | 3:26 | B. Innes | ディクシーのうまさが際立つ、ファースト収録のソウルフルな曲。迫力面でもスタジオ録音に負けてないですね。 |
THE ORIGINAL CASTE GREATEST HITS (グレーテスト・ヒット) ('71 Bell68007) |
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ファースト・アルバムからの4曲に、シングル曲4曲、ライブから4曲を収録したベスト盤です。スタジオ録音曲は、シングルでもお馴染みの豪華なラインナップです。実況録音を追加収録しているのは、ライブ・アルバムが2枚も発売されていなければボーナス・カットとして効果的だったかもしれませんが、もはや食傷気味です。僕だったらライブ4曲の代わりに「ボブ・ディランの肖像」「カントリー・ソング」「子供達のように」「明日に生きよう」を入れるかな? でもそうするとファーストの10曲中8曲が重複するし…。ウムム。1曲削って「友達になろう(実況録音)」を入れるか…なんて。見開きジャケットは相変わらず嬉しいですね。 |
タイトル | 邦題 | 作者 | コメント | ||
A-1 | Mr. Monday | ミスター・マンデイ | 3:08 | Dennis Lambert - Brian Potter | 文句なくこの曲からスタートでしょう! オリキャスを代表する名曲です。1曲目から涙すること間違いなし。 |
A-2 | Leaving It All Behind | 愛する未来に歌おう | 2:47 | Dennis Lambert - Brian Potter | ドラマチックな名曲です。本当にランバート&ポッターの才能には感服してしまいます。伸びやかに歌うディクシーの声質を見事に活かしきっています。 |
A-3 | Come Together | カム・トゥギャザー | 2:22 | Bruce Innes | 日本では2度目の来日記念盤としてシングル・カットされました。ブルースの曲らしく、ちょっと泥臭い感じの曲です。 |
A-4 | Sault Ste. Marie | スー・セント・メリー | 3:04 | Bruce Innes | これもブルース作ですが、本人がリード・ボーカルを取っています。2005年の日本盤CDには収録されなかった唯一のスタジオ録音曲ですが、かなり好きなんですよ。切にCD化を希望します。 |
A-5 | Nothing Can Touch Me | 私は1人 | 2:59 | Dennis Lambert - Brian Potter | 僕も大好きな曲で、ベースとドラムスが刻むイントロからワクワク、中盤からのホーン・セクションの大活躍で最高に明るくハッピーな佳曲に仕上がっています。 |
A-6 | One Tin Soldier | 天使の兵隊 | 3:38 | Dennis Lambert - Brian Potter | 本国カナダで第1位、全米第34位のスマッシュ・ヒットとなりました。おなじみ静かなマーチ調のイントロに始まり、ディクシーのパンチの効いたサビへと、徐々に盛り上がります。 |
B-1 | Ain't That Tellin' You People | 虹を架けよう | 2:40 | Dennis Lambert - Brian Potter | 初めての来日記念盤としてシングル・カットされた美しい曲です。2005年の日本盤CDでは、このステレオ・バージョンは収録されませんでした。惜しい。 |
B-2 | When Love Is Near | 朝やけの2人 | 3:03 | Paul Williams - Roger Nichols | 名匠ロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの作品です。ドラマチックで美しい曲でしたが、チャート的には振るわずラスト・シングルとなりました。 |
B-3 | I Just Want to Be Your Friend | 友達になろう(実況録音) | Dennis Lambert - Brian Potter | ここからはライブが4曲続きます。ベルで引き続きグループのオリジナル・アルバムを出せば、間違いなくスタジオ録音曲として日の目を見たことでしょう。2枚のライブ・アルバムにも収録されていました。 | |
B-4 | Thirsty Boots | かわいたブーツ(実況録音) | E. Anderson | ライブVOL.2に収録されていた静かな佳曲。 | |
B-5 | Mighty Mississippi | マイティー・ミシシッピー(実況録音) | R. Sparks | ニュー・クリスティ・ミンストレルズのランディ・スパークスの曲。非常に調子のよいアップ・テンポの曲です。これもライブVOL.2に収録されていた曲です。 | |
B-6 | Mr. Monday | ミスター・マンデイ(実況録音) | Dennis Lambert - Brian Potter | スタジオ録音のブラスの印象が強いため、ギターによるイントロでは少々迫力不足の気がします。こちらはライブ(VOL.1)のエンディング曲でした。 |
DIXIE LEE INNES OF THE ORIGINAL CASTE ('72 Bell 6074) | |
グループ解散後のディクシーによるソロ・アルバムです。バラエティに富んだ作曲家陣にビックリさせられます。カントリー調ですが、全体的に落ち着いたムードのアルバムです。ラリー・カールトンやジェームス・バートン、ドゥービー・ブラザースのマイケル・マクドナルドといった、そうそうたる面々が参加しています。ストリングスのアレンジはペリー・ボトキン・ジュニア。余談ですが、このジャケット・デザイン、スケッチ・ブックのような紙質に、暖かい黄色と柔らかいロゴが使われており、これは僕が学生時代に同人誌の表紙を作成する際に好んで使っていた手法でして、非常に共感が持てるものなんです。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
A-1 | Propinquity (I've Just Begun to Care) |
2:51 | Michael Nesmith | モンキーズのメンバー、マイク・ネスミスの曲で、彼らのファンである僕には嬉しい選曲です。パーカッションのおかずが一杯つまっているのも楽しいし、何しろこの傑作曲をディクシーの声で聴けるって言うのが、この上ない喜びです。B5とのカップリングでシングル・発売されました。 |
A-2 | Black Paper Roses | 2:24 | Belle Gonzales | ディクシーのオーバー・ダビングも聞ける、ポップ志向の強い爽やかで素敵な曲です。シングル・カットもされました。 |
A-3 | Too Much Rain | 4:55 | Carole King - Toni Stern | なんとキャロル・キングの作品を歌っています。気のせいか、キャロルが歌っているように錯覚したりするほど、やはりキャロル・キングは偉大な感じがします。 |
A-4 | Hymn | 3:49 | Gold - Mason - Stookey | ピアノをメインにした静かな曲です。ストリングスやパーカッション、エレキ・ギターが効果的に絡み、独特の浮遊感を漂わせます。 |
A-5 | Friends with You | 3:35 | Bill Danoff - Taffy Nivert | 寂しい感じで始まりますが、カントリー調のギターを中心とした明るいメロディに転調し盛り上がります。 |
B-1 | Four Strong Winds | 5:49 | Ian Tyson | 落ち着いたメロディーで、深い味わいを持つ曲です。6分近い大作になっており、ディクシーがスキャットで歌う後半も、十分な余韻を残してくれます。 |
B-2 | Seems Like a Long Time | 2:42 | Ted Anderson | タイトルの繰り返しが印象的なポップ・ソングです。ディクシーのオーバー・ダビングが冴えています。 |
B-3 | The Dolphins | 6:07 | Fred Neil | フレッド・ニールの作による穏やかなバラードで、6分を超える大作です。A2とのカップリングでシングル・カットもされましたが、その際には後半のスキャット部分がカットされました。 |
B-4 | Sing Children Sing | 4:02 | Lesley Duncan | 明るく親しみ易いポップ・ソングです。伸びやかに歌うディクシーの歌声はやはり魅力たっぷりです。途中、挿入されるペリー・ボトキン・ジュニアのストリングスや迫力のドラムスも光っています。日本では、ベル・レコードのサンプラー盤(BLPF-1)に収録され、「歌え、子供達よ歌え」という邦題で紹介されました。 |
B-5 | Nous Vivons Ensemble (We've Got to Stay Together) |
5:19 | Gordon Lightfoot | オリジナル・キャストのデビュー曲も、同じくゴードン・ライトフットの曲でした。もしかしたら原点回帰的な気持ちもあったのかもしれません。子どもたちとのアンサンブルで、ラブ&ピースを感じさせます。この曲もシングル・カットされましたが、短く編集されています。 |
BACK HOME ('74-3-14 CenturyII ST17001) | |
オリキャスのセカンド・アルバムです。とは言えグループは一度解散しており、、イネス夫妻にベースのゲイリー・カールソンを加えた3人組として、再びオリキャスの名を冠して発表されました。写真には写っていませんが、デニス・コーツがリズム・ギターで正式メンバー扱いになっています。ファーストほどのポップさには欠けると思いますが、さすがにオリジナル・キャストです。味わい深い一枚に仕上げてくれました。なんといってもディクシーが歌えば、魔法のように僕らを虜にしてしまいますもんね。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
A-1 | Slide Up Under My Shoulder | 2:32 | Sherman Hays | ペダル・スチール・ギターがいい味を出しているカントリー・ポップ・ソングです。サビのタイトル名の繰り返しにちょっと意外性があってクセになる曲です。 |
A-2 | Underground | 3:14 | Bruce Innes | ブルースによる哀愁を持ったカントリー・ソングです。ホント、この手を演らせるとうまいですよね。 |
A-3 | We Will Live Together | 3:58 | Bruce Innes | 1974年のエキスポのテーマ曲として、シングル発売されました。静かなオープニングから、ディクシーの迫力ある盛り上がりに持っていくあたり、「虹をかけよう」「朝やけの二人」の延長線上のイメージです。 |
A-4 | Give Me the Good News | 3:05 | Dennis Coats | ブギウギ風の楽しい曲で、サックスもいい味でています。A-3とのカップリング曲でした。ペリー・ボトキン・ジュニアがサックスを吹いています。 |
A-5 | Written All Over Me | 3:33 | Dennis Coats | 再びブルースがメインのバラード曲です。ストリングスが、さりげなく曲の格調を上げています。 |
B-1 | If He Don't Have No Love | 3:40 | Bruce Innes | ワルツ調のゆったりとした曲ですが、ディクシーのオーバー・ダビングに、ハッと息を呑んだりします。 |
B-2 | Butte, Montana | 3:24 | Bruce Innes | ブルースのロックン・ロール。ディクシーのバック・ボーカルっていうのも、すごい贅沢な感じがして、本当に嬉しくなっちゃいます。 |
B-3 | Last Highway Song | 3:36 | Cindi Borup | オープニングのギターがイカシており、ディクシーが喉をつぶすように力をこめて歌っています。しかしサビのストリングスが中途半端な上、エンディングのフェード・アウトも早くて、「アレ?」って感じです。 |
B-4 | Overdose Of The Blues | 4:42 | Bruce Innes | ブルースによるスローなブルース曲。限られたインストゥルメンタルで、ディクシーの絡みもなくしみじみと歌っています。アルバム未収録シングル"Don't Stop Now"のカップリング曲でした。 |
B-5 | Station Wagon Melody | 2:52 | Bruce Innes | アルバムの最後を飾るのは、やはりディクシーが歌い、感動的に盛り上がる曲でしょう。とは言え、この曲は少々おとなし目ですかね。 |
SCARLET AND GOLD ('74 Denali SGLP-1001) | ||||||
西カナダの歴史とRCMP(王立カナダ騎馬警察)の設立を綴ったアルバムのようです。全11曲中、7曲をブルース・イネスがプロデュースしており、うち1曲をディクシーが歌っています。レコーディング・スタジオはCenturyUスタジオで、「バック・ホーム」作成前後に収録されたものと思われます。Doug
Huttonの"Rat River Trapper"(Denali
SG1004)や、JOHN ANTLEの"A Most Dangerous
Man"(Denali SG1005)などはシングルとしても発売されました。 |
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SIDE 1: Overture - EDMONTON SYMPHONY ORCHESTRA The Brave Men - BARRY ALLEN A Most Dangerous Man - JOHN ANTLE Fiddle Man - AUDET DIT LAPOINTE Rebellion - EDMONTON SYMPHONY ORCHESTRA |
SIDE 2: Luch From Fort Garry - JOHN ANTLE Wild Rose Country - JOHN ANTLE Blue Water - DIXIE LEE INNES Rat River Trapper - DOUG HUTTON St-Roch - AUDET DIT LAPOINTE Tribute to the R.C.M.P. - EDMONTON SYMPHONY ORCHESTRA |
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タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |||
B-3 | Blue Water | 3:22 | Marc Jordan | 飾らないディクシーのソロ・ナンバーです。これも捨てがたい、美しいバラードです。イントロで、「天使の兵隊」のようにドラムスがマーチを刻むので一瞬ハッとします。 |
Farewell To Tarwaithie / LIAM CLANCY ('75 Plainsong records PS 1001) | |||||
アイルランドのクランシー・ブラザーズのメンバー、リアム・クランシー(1935.9.2-2009.12.4)のソロ・アルバムに、ディクシーとブルースがコーラスで参加しています。1982年にShanachie Recordsから"The Dutchman"(SHAN 52005)というタイトルで再発売され、1993年にはCD発売(Shanachie 52005)(写真右)もされました。 | |||||
タイトル | 作者 | コメント | |||
A-3 | The Dutchman | 4:04 | Mike Smith | ディクシーがバック・ボーカルを務め、みずみずしい歌声を披露しています。 |
JANINE / RALPH DYCK / ORIGINAL CASTE /
RENATO TRUJILLO ('76 Canadian Broadcasting Corporation LM-429) |
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カナダの放送用音源らしく、一般発売はされなかったアルバムです。4組のアーティストを4曲づつ収録しています。オリジナル・キャストのこの4曲は、もしかして次のアルバム用だったのでしょうか? セカンド・アルバム「バック・ホーム」のアウト・テイクって線の方が強いかも? | |||||
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | ||
B-1 | Back in the Bar Room Again | 3:06 | Bruce Innes | ディクシーがゆったりと朗々と歌い上げるワルツ調の曲です。タイトルを繰り返すサビが、印象的に耳に残ります。この曲、ディクシーがチェルシー・レーベルからシングル・リリースしていますが、そちらではストリングスが加えられ、より重みのある曲になっています。 | |
B-2 | Country Song [new version] |
3:14 | Bruce Innes | ファースト・アルバムにも収録されていたこの曲を、ブルースが再演しています。若干テンポを落として、演奏を電気処理しています。また、コーラスにはディクシー以外の女性を起用しています。 | |
B-3 | We Will Live Together [alternate mix] |
3:45 | Bruce Innes | こちらはミックス違いです。市販されたのはホーンが多用されていましたが、こちらはホーンの代わりにピアノとギターが中心で、よりストレートにこの曲を楽しめます。 | |
B-4 | I Love the Country | 2:32 | Bruce Innes | ディクシーによる元気一杯のカントリー・ソング。オリキャスらしいアコースティック・ギターも、とってもいい味出しています。1981年に、ピーター・チップマンが"I Love the Country in You"というアルバムの中で発表しています。 |
APPLESHINE / APPLESHINE ('76 ) | |
ブルース・イネスが友人のハーヴェイ・サワツキーと共に結成したグループで、このアルバムはイネスのプロデュースで、カルガリーのピーター・ベントレーのスタジオで録音されました。 オリジナル・キャスト同様に、女性がボーカルを取るスタイルを踏襲しています。メイン・ボーカルのManni Finkは、18ピースのショーバンドStratus FactionでCBCテレビのスペシャル番組に出演し、成功を収めたダンサーです。彼女は75年にはミスカルガリーコンテストで優勝し、1年後にはミスカナダコンテストで準優勝しています。 イネスがギター、サワツキーがベース、フィンクがボーカルを担当するほか、メンバーにはギタリストのピーターマーリー、ペダルスチールギターのマークシャウアー、パーカッショニストのビルマコーミックを迎えています。 このアルバムには、イーグルスの「テキーラサンライズ」、エミルーハリスの「アマリロ」、ハンクウィリアムスの「ヘイグッドルッキング」、コマンダーのコーディの「サンセットオンザセージ」のカバーを収録して好評を得ました。 シングル「ケンタッキームーンシャイン」は、全国のカントリートップ40を記録し、メンバーの他のプロジェクトの狭間を縫って、西部をツアーしました。 '82年に分裂し、サワツキーはバンクーバーに移り業界で働いています。フィンクは結婚し、アルバータ州南部で不動産業者になりました。マーリーはカルガリーに滞在し、音楽教師になった。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
A-1 | Feelin' Single - Seein' Double | 2:22 | Wayne Kemp | |
A-2 | Kentucky Moonshine | 2:46 | Larry Goshorn | シングルとしても発表されました。 |
A-3 | Stop I'm Fallin' | 2:17 | H. Sawatzky | シングルのB面として発表されています。 |
A-4 | Too Much Fun | 2:42 | Kirchen - Farlow | |
A-5 | Tequila Sunrise | 2:37 | D. Henley - G. Frey | |
B-1 | Amarillo | 2:58 | Emmylou Harris - Rodney Crowel | |
B-2 | Love Like a River | 3:13 | H. Sawatzky | |
B-3 | Hey Good Lookin' | 2:40 | Hank Williams | |
B-4 | Give Me the Good News | 2:11 | Dennis Coats | |
B-5 | Sunset on the Sage | 3:41 | Richards |
CHINOOK / DIXIE LEE INNES ('77 PLP R-62941) | |
ディクシーの2枚目のソロ・アルバム。マイナー・レーベルですが、かなり力の入った作品になっており、3枚ものシングルがカットされています。時代の流れをうまく読んだ…というより取り入れたアルバムで、アレンジにも幅があり、聴き応えがあります。惜しむらくはどの曲も短すぎること。短く完結している曲はまだしも、フェード・アウトしてしまう曲には思わず「あ〜」と声が出てしまうようながっかりを味わいます。もっと聴きたいのに! それにしても、いつ聴いてもディクシーの声はいいです。活躍の場が余りに少なかったことは、本当に残念でなりません。また、ジャケット裏面では、このアルバムの制作に全面協力している夫ブルースと、彼らの子供も写真に映っていてほのぼのするのですが、その後1980年に残念ながら夫婦は離婚してしまいます。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
A-1 | Watch Me Fly | 2:58 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | いきなりソリッドでダンサブルなロック・チューンで始まり、今までのディクシーのイメージを覆されます。この時代といえばディスコ・ブームで、その流れに乗った一曲といえるでしょう。ディクシーのパンチの効いたボーカルは健在で、あらゆるタイプの曲での可能性を感じさせます。シングルとしても発表されました。 |
A-2 | Just A Little Love | 2:23 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | 可愛い感じのポップ・ソングです。ヘレン・レディの「キープ・オン・シンギング」あたりを彷彿とさせる優しい曲です。A1とのカップリングでシングル発売されました。 |
A-3 | You Gotta Shake It for the People | 2:20 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | ファンキーなホーン・セクションで始まるブギ・ウギ・ソングです。このイントロ、僕の世代では「帰ってきたウルトラマン」のサントラを思い起こさせます。ホーン・セクションやピアノがスウィングする楽しい曲で、思わずウキウキしてしまいます。 |
A-4 | Spain | 1:59 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | B-2にも通じる、ちょっと哀愁を帯びた、異国情緒あふれる佳曲です。短めにフェード・アウトしてしまうのがなんとも惜しい! 2枚目のシングルB面です。 |
A-5 | Rock and Roll (My Life Away) | 2:32 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | エコーを利かせたギターをメインにフィーチャした硬めのロックです。これもフェード・アウトが早すぎる〜。最後は少しジャムってみればいいのに。同じくカナダのレイ・ロビンソンや、作者のピーター・クラークも、この曲をレコーディングしています。 |
B-1 | When I First Fell in Love | 3:22 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | 優しいコーラスがいい味を出している、オールディーズ調のきれいなバラード。これもどこかで聴いたようなメロディー・ラインで、懐かしさを感じさせます。2枚目のシングルです。作者のピーター・クラーク自身も、シングルとして発表しています。 |
B-2 | Queen of Colby, Kansas | 3:00 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | シングル・カットされた、哀愁感漂うポップ・ソングです。乾いた感じに仕上がっています。間奏のストリングスのアンサンブルが印象的です。 |
B-3 | Losers Get the Blues | 2:27 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | ディクシーの多重録音で、非常にパワフルなコーラスが聞けます。マイナー調ですが、快活なテンポのポップ・ソングです。 |
B-4 | Sea of City Life | 2:29 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | B2とのカップリングとしても発表されました。ディクシーがしみじみと、そしてのびのびと歌う佳曲です。 |
B-5 | Take It Off | 2:45 | Peter F. Clarke - Bruce Innes | 粋なピアノが聴き所でしょう。ホーンとストリングスは抑え目ですが、締めの一曲らしく、よくまとまっています。 |
BEST OF THE MUSIC-TORIALS / BRUCE INNES with Introductions by Terry Spence ('81 Bruce Innes Music 3897) |
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ブルース・イネスのソロ・アルバムです。とは言っても、これも市販されなかったプロモーション用、放送用音源のようで、レコード・ナンバーも盤面にエッチングされているだけです。ブルース・イネス・ミュージックから配信された、ヒューマン・コメディのアルバムで、全曲ブルースが自作し、ギター1本で弾き語りをしています。ブルースは離婚間もなくということもあり、なんとなく寂しさも感じさせます。また、報道ディレクターのテリー・スペンスが各曲の頭で曲紹介をしています。英語力があれば、こういうアルバムももっと楽しめるのにと、つくづく悔しく思います。 |
タイトル | 作者 | コメント | ||
A-1 | Canada Turn Around | 2:46 | Bruce Innes | 争いのないカナダを祈る曲のようです。実は前年に、Bruce Innes Music Featuring Dixie Lee Innes 名義で、ディクシーの歌でリリースしている曲です。そして1年後、二人は離婚して、ブルースがひとり淋しく歌っているといったイメージです。 |
A-2 | Computer Dating | 2:08 | Bruce Innes | ブルースが低音で渋く歌います。この時代にしては、一足早くコンピュータの話題を先取りしてるのかな? |
A-3 | November Sale | 2:21 | Bruce Innes | このアルバムでは珍しくピアノがフィーチャされています。ハロウィーンからクリスマスにかけての季節を歌ったバラードです。 |
A-4 | Chargex | 1:44 | Bruce Innes | 調子のよい曲です。Chargexは造語かもしれません。 |
A-5 | Dishwashers | 2:50 | Bruce Innes | 楽しい皿洗いの歌です。 |
A-6 | Bus Passes | 2:27 | Bruce Innes | きれいなメロディーの曲ですが、かなり崩して歌っています。途中バスを降りるブザーが挿入されており、ビックリします。 |
B-1 | Harry Truman | 3:35 | Bruce Innes - Barry Bowman | このアルバムで唯一、共作となっています。個人名がタイトルとなっており、なにやらドラマがありそうです。 |
B-2 | B.C. Tel | 2:28 | Bruce Innes | タイトルのB.C. Telとは電話会社名のようです。 |
B-3 | Kamakaze Bus | 2:20 | Bruce Innes | Kamakazeって、もしかして「神風」がなまったもの? |
B-4 | Drugs | 1:38 | Bruce Innes | ドラッグについて歌っていて、コカインとか出てきます。しゃっくりするのも面白い趣向です。 |
B-5 | Translators | 2:51 | Bruce Innes | 言葉の壁、通訳についての歌です。最後のほうでは面白いことになってるようです。 |
B-6 | Baby Claire | 2:17 | Bruce Innes | この曲のみ、テリーの曲紹介がありません。きれいなクリスマス・ソングです。 |
Live!
Poolside at The Imperial Inn Victoria, Canada circa 1986 / Katzenjammers
featuring Dixie Lee Stone ('01Collectable Canadiana / Lake District Music) |
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Dixie Lee Stone (Vo.), Grant Sinclair (Dr.), Rob Edwards (Gt.), Dennis Ferbey (Ba.) |
タイトル | 作者 | コメント | ||
1 |
Honky Tonk / Flip Flop & Fly |
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2 |
Who's Sorry Now |
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3 |
Mr. Sandman |
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4 |
Breakin' Up Is Hard to Do |
Howard Greenfield - Neil Sedaka | ||
5 |
Dream / Bye Bye Love / Lucille |
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6 |
Drivin' My Life Away |
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7 |
Give Me The Good News |
Dennis Coats | ||
8 |
He's So Fine |
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9 |
How Sweet It Is to Be Loved by You |
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10 |
It's So Easy to Fall in Love |
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11 |
Love Potion #9 / Poison Ivy |
|||
12 | Runaway / Handyman | |||
13 | Crazy Little Thing Called Love / Rock This Town |
Bruce Innes Live In Sun Valley (2000) | |
おそらくプライベート盤かと思われます。2000年のクレジットがありますが、別の情報では2004年3月26日The Sagebrush Gallerlyで録音されたライブで、その年の8月7日にリリースされたとの情報もあります。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Goin' to Chicago | Jimmy Rushing | ||
2 | Four Strong Winds | I. Tyson | ||
3 | Tacoma | Bruce Innes | ||
4 | Are the Good Times Really Over | Merle Haggard | ||
5 | Ain't Misbehavin' | T. Waller - H. Brook - A. Razaf | ||
6 | Black Snake Moan | Blind Lemon Jefferson | ||
7 | Shower the People | James Taylor | ||
8 | Last Thing on My Mind | Tom Paxton | ||
9 | City of New Orleans | Steve Goodman | ||
10 | Operator | Jim Croce | ||
11 | Stealin' | (Traditional) | ||
12 | I'll Be Your Baby Tonight | Bob Dylan | ||
13 | Jack Daniels You Lied to Me Again | Bruce Innes | ||
14 | Carolina on My Mind | James Taylor |
Signatures Volume 1 / BRUCE INNES & CHERYL MORRELL (2002 Sun Valley Recording Company SVRC-1001) | |
シェリル・モレル、歌うますぎ! ブルースの渋さもうまくマッチしていて、素晴らしいコラボレーション。観客のいないライブ・レコーディングですが、完成度が非常に高く、スタジオ録音のように楽しめます。70年代に活動を共にしたゲイリー・カールソンが再びベース演奏と音作りで参加しています。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Don't Get Around Much Anymore | 2:28 | Bob Russell - Duke Ellington | シェリルのつややかな歌声、素敵すぎます。 |
2 | The Way You Look Tonight | 4:11 | Dorothy Fields - Jerome Kern | |
3 | Georgia on My Mind | 4:14 | Stuart Correll - Hoagy Carmichael | |
4 | Teach Me Tonight | 3:29 | Sammy Cahn - Gene De Paul | |
5 | Since I Fell for You | 5:33 | Buddy Johnson | |
6 | The Nearness of You | 4:00 | Ned Washington - Hoagy Carmichael | |
7 | Deed I Do | 2:16 | Walter Hirsch - Fred Rose | |
8 | Moonlight in Vermont | 3:29 | John Blackburn - Charles Suessdorf | |
9 | Summer Time | 4:07 | Du Bose Hayward - George Gershwin | |
10 | One for My Baby | 4:49 | Johnny Mercer - Harold Arlen | |
11 | Scotch and Soda | 3:35 | Dave Guard |
Signatures Volume 2 / BRUCE INNES & CHERYL MORRELL (2004 Sun Valley Recording Company SVRC-1002) | |
ブルース |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Ain't Got Nothin' But the Blues | 4:04 | Duke Ellington - Don George | |
2 | Lonesomeville | 4:38 | Darrel Burgess - Susan Patrynski | |
3 | Cadillac Man | 3:10 | Bruce Innes | |
4 | Blues on a Holiday | 4:32 | Paul Rishell | |
5 | Mean to Me | 4:11 | Bruce Innes | |
6 | Black Coffee | 5:03 | Sonny Burke - Paul Francis Webster | |
7 | Mama's in the Sky with Elvis | 3:28 | Bruce Innes - Cinde Borup | |
8 | Don't Let Me Be Lonely | 4:10 | James Taylor | |
9 | Smell the Roses | 3:43 | Cheryl Morrell - Bruce Innes | |
10 | Turn Me on | 4:10 | John D. Loudermilk III | |
11 | Hopin' in Circles | 3:41 | Cheryl Morrell - Bruce Innes |
Live at the Sagebrush Gallery / BRUCE INNES & CHERYL MORRELL (2004 Sun Valley Recording Company SVRC-1003) | |
2004年1月と3月の録音です。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Love Will Keep Us Alive | 4:40 | Paul Carrack | シェリルのつややかな声に癒されます。 |
2 | Ain't Got Nothin' But the Blues | 4:43 | Duke Ellington - Don George | 後に発表されるスタジオ録音CDの表題作としてもおなじみの渋いブルース・ナンバー。ブルースとシェリルの絶妙の掛け合いが聞きもの。 |
3 | Landslide | 4:05 | Stevie Nicks | 伸びやかなシェリルの歌声にほれぼれします。オリジナル・キャスト時代のディクシーのボーカルを彷彿とさせます。 |
4 | Jack Daniels | 4:02 | Bruce Innes | ブルースがメインの、とても親しみやすいポップなナンバー。観客の笑い声を誘っているのもとてもいい感じです。 |
5 | Georgia on My Mind | 4:20 | Stuart Correll - Hoagy Carmichael | |
6 | Potato Song | 2:43 | Cheryl Wheeler | |
7 | Over the Rainbow | 5:33 | Harold Arlen - E.Y. Harburg | |
8 | City of New Orleans | 4:51 | Steve Goodman | |
9 | Something to Talk About | 2:43 | Shirley Eikard | |
10 | One Tin Soldier | 4:21 | Dennis Lambert - Brian Potter | |
11 | Blue Skies | 3:12 | Irving Berlin | |
12 | Tacoma | 3:35 | Bruce Innes | |
13 | Crazy | 4:00 | Willy Nelson | |
14 | Cadillac Man | 3:24 | Bruce Innes |
NOTHIN' BUT THE BLUES / BRUCE INNES (2007-11-20 Sun Valley Recording Company SVRC-1004) | |
ブルースがようやく、みんなが手にできるアルバムを作ってくれました。全編アコースティック・ギターをメインに、ブルージーに歌っています。オリジナル・キャスト「バック・ホーム」時代、そして2005年の再結成メンバーであるゲイリー・カールソンもエンジニアで協力しています。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Goin' to Chicago | 5:25 | Jimmy Rushing | ブルースの生ギターの良さが実感できます。カウント・ベイシー・オーケストラが良く演奏していました。 |
2 | St. Louis Blues | 4:32 | W.C. Handy | |
3 | Nobody Knows You | 3:20 | Jimmy Cox | |
4 | I Got News for You | 4:01 | Roy Alfred | |
5 | Thought I Had the Answer | 4:21 | Bruce Innes | ブルースのオリジナル・ソングです。 |
6 | Nothin' But the Blues | 3:46 | Duke Ellington - Don George | 表題曲です。 |
7 | Why You So Mean to Me | 2:46 | Bruce Innes | ブルースのユーモアあふれるオリジナル曲で、オリキャス時代のエッセンスも感じ取れます。2分台の短い曲というのも好感が持てます。 |
8 | St. James Infirmary | 5:17 | Joe Primrose | |
9 | Stormy Monday | 5:11 | T. Bone Walker | |
10 | Dirty Low Down and Bad | 4:04 | Keb Mo' | |
11 | Black Snake Moan | 3:39 | Blind Lemon Jefferson | これは、ブルースが以前、アンオフィシャルで作成した「Bruce Innes Live in Sun Valley」に収録されていたライブ録音です。ビートルズの「マッチボックス」によく似てると思ったら、同じ作者の曲でした。このブラインド・レモン・ジェファーソンは1920年代に活躍したテキサス・ブルースの先駆者ということです。 |
The Original Caste - Today / BRUCE INNES & JILLA WEB (2009) | |
"ONE TIN SOLDIER RIDES AGAIN"と題された、オリジナルキャスト名義でのライブ。新たにジラ・ウェッブをボーカリストに迎えた。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | One Tin Soldier | Dennis Lambert - Brian Potter | ||
2 | Blues on a Holiday | |||
3 | Cadilac Man | Bruce Innes | ||
4 | Why You So Mean to Me | Bruce Innes | ||
5 | Chuck E's in Love | |||
6 | Baby's Gone | |||
7 | Black Snake Moan | Blind Lemon Jefferson | ||
8 | God Bless the Child | |||
9 | Mama's in the Sky |
A Fine Kettle of Fish / BRUCE INNES (2009) | |
ブルース |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Cadillac Man | Bruce Innes | ||
2 | Lyle Lovett's Hair | |||
3 | Mama's in the Sky with Elvis | |||
4 | Give Me an Old Gal | |||
5 | Why You So Mean to Me | Bruce Innes | ||
6 | The Fat Girl and the Midget | |||
7 | I'm Too Wide for My Doublewide | |||
8 | I Love the Country in You | Bruce Innes | 1976年にオリジナル・キャスト名義で発表され、1981年にはピーター・チップマンがアルバム表題作としても発表しています。 | |
9 | The King |
STEPPIN' OUT (2011-10-4 Mountain Shodows Recording) | |
オリジナル・キャストの新作です。音楽配信で発表されました。2000年代に入って再結成されたオリキャスの女声ヴォーカルは、2005年にシェリル・モレル、2006年〜2009年にジラ・ウェブときて、その後シェリー・ジョーンズが担当し、このアルバムでは彼女の声が聴けます。ブルース色の強いアルバムですが、「天使の兵隊」「ミスター・マンデイ」「Back in the Barroom Again」といったおなじみの曲の再演のほか、60年代のヒット曲を織り込むなど、昔からのファンへのサービスも盛りだくさんになっています。 |
タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | Steppin' Out | 4:51 | ジャジーでソウルフルなシェリー・ジョーンズの渋い歌声を堪能できます。芳醇な演奏に加え、効果的に取り入れられたコーラスも、聴く者を満足させます。 | |
2 | Mr. Monday | 3:10 | Dennis Lambert - Brian Potter | 大ヒット曲「ミスター・マンデイ」の再演ですが、これまでのファンにも受け容れ易いアレンジになっています。 |
3 | Turn Me on | 4:27 | ||
4 | Alberta Song | 4:13 | ブルース・イネスのリード曲です。とても聴きやすい作品です。 | |
5 | Cadillac Man | 3:10 | Bruce Innes | 続いてブルースのデュエットで聴かせます。ライブでは欠かさず演奏されてきたお気に入り曲です。 |
6 | Back in the Barroom Again | 3:46 | Bruce Innes | コアなオリキャス・ファンにはおなじみな曲です。 |
7 | Runaway | 4:06 | Del Shannon - Max Crook | 1961年のデル・シャノンのヒット曲「悲しき街角」です。オールディーズ・ファンにはたまらない選曲ですが、一見、気がつかないようなブルージーなアレンジになっています。 |
8 | Baby's Gone | 4:10 | コンサートでは必ずと言っていいほど演奏される、お気に入りの美しい曲です。 | |
9 | One Tin Soldier | 3:37 | Dennis Lambert - Brian Potter | 最後はやはり、彼らの代表曲の再演、「天使の兵隊」です。 |
ONE HUNDRED YEARS OF THUNDER / DORIS DALEY and BRUCE INNES (2013) | |
カウボーイの祭典「カルガリー・スタンピード」の100周年を記念して作られたCDです。詩人のドリス・デイレーの読むポエムと、ブルース・イネスの歌が、交互に10曲ずつ収録されています。 |
タイトル | アーティスト | 時間 | 作者 | コメント | |
1 | (A Real Partner) | Doris Daley (poem) | 1:54 | ||
2 | Together Forever for Sure | Bruce Innes | 5:25 | ||
3 | (The Outrider) | Doris Daley (poem) | 1:31 | ||
4 | The Race | Bruce Innes | 3:13 | ||
5 | (Bones) | Doris Daley (poem) | 1:00 | ||
6 | Hard Times for Cowboys | Bruce Innes | 3:15 | ||
7 | (My Father's Hat) | Doris Daley (poem) | 2:26 | ||
8 | White Stetson Hat | Bruce Innes | 2:26 | ||
9 | (100 Years From Now) | Doris Daley (poem) | 2:29 | ||
10 | Alberta Song | Bruce Innes | 4:17 | 2011年のブルースのアルバムでも演奏されていた曲です。 | |
11 | (A Passion for Pancakes) | Doris Daley (poem) | 1:10 | ||
12 | Flapjacks and Bacon | Bruce Innes | 3:15 | ||
13 | (Heartbeat) | Doris Daley (poem) | 1:45 | ||
14 | The People | Bruce Innes | 2:54 | ||
15 | (Let 'Er Buck, Tune 'Er Up) | Doris Daley (poem) | 1:04 | ||
16 | Hold It On The Road | Bruce Innes | 3:30 | ||
17 | (It Takes Sand) | Doris Daley (poem) | 1:36 | ||
18 | Outlaw | Bruce Innes | 2:46 | ||
19 | (100 Years of Thunder) | Doris Daley (poem) | 1:24 | ||
20 | 100 Years of Thunder | Bruce Innes | 3:48 |
SINGLES
写真 | 発売 | レーベル | アーティスト | タイトル | 時間 | 作者 | コメント | |
'66 | Sotan S-1005 | Dixie Lee Stone | Come to Me | 3:04 | Mel Shaw | ナント! ディクシーがディクシー・リー・ストーンと名乗っていた頃のソロ音源です。この曲は60年代らしいシンプルなガール・ポップスで、バディ・ホリー調です。20才の頃なのでまだまだ幼く、荒削りながら、みずみずしい声を聞かせてくれています。カルガリーの子供番組"Safety Roundup"で毎週歌を披露し、 まだブルースとも出会う前のことですから、オリジナル・キャストのリード・シンガーとして歌うことになろうとは夢にも思っていなかったでしょうね。カナダのラジオDJ、メル・ショウの作曲で、このSOTANレーベルは彼自身が所有するマイナー・レーベルです。 | ||
That's How Sad Things Go | 3:14 | Mel Shaw | A面同様、オールディーズ風のガール・ポップスです。「ウー・ラ・ラ」というスキャットが楽しいナンバーで、歌い方と曲調が可愛くて、まるでリンダ・スコットのようです。 | |||||
'68 | DOT 45-17071 | The Original Caste | I Can't Make It Anymore | 2:35 | Gordon Lightfoot | 記念すべきオリジナル・キャストのデビュー・シングル。ゴードン・ライトフットの曲です。駆け出しの売れないシングルなので、シンプルなフォーク・ソングと思いきや、何よりそのホーンを中心としたエコーの効いたソフト・ロック的な味付けにビックリさせられます。サイケな時代ですからそれも納得ですが、でも彼らのコーラスは、TA時代と比較するとまだ垢抜けなくて、シーカーズのようなコーラス・グループ風です。ディクシーの声は、艶よりもハスキーさが目立ちます。しかし、このプロダクションからして、かなりDOTに期待されていたのではないかと感じるのですが…。 | ||
Just Like Tom Thumbs Blues | 2:43 | Bob Dylan | ボブ・ディランの曲で、ブルースが渋く歌います。雨を模した効果的なストリングスとパーカッションで始まり、ホーンやエレキ・ギターも絡んで、なかなか凝ったつくりのロックになっています。ところで、写真はプロモ盤ですが、次の"Snakes And Ladders"のプロモ盤と比べるとかなり派手なレーベルですね。 | |||||
'68-2 | DOT 45-17138 | The Original Caste | Snakes And Ladders | 2:21 | Bruce Innes | DOT2枚目のシングルは、比較的シンプルな演奏によるポップ・ソングです。ブルースによるオリジナル曲で、途中テンポが変わる楽しい構成になっています。ちょっと前衛的かつ、親しみ易い曲でヒットを狙ったのかもしれません。ボニー・ギターがプロデュースしています。作者のクレジットが"Ennis"となっているのがひょうきんです。 | ||
I'm So Much In Love | 2:04 | Vic Seff | 爽やかなオールディーズ風のポップ・ソングです。この曲でもバック・コーラスは少々時代遅れな感が否めないフォーク・ソング調です。A面同様、ボニー・ギターのプロデュースです。 | |||||
'69-8 | Bell/TA 165 Bell/TA 186 (Bell 88016) |
The Original Caste | One Tin Soldier (天使の兵隊) |
3:38 | Dennis Lambert - Brian Potter | 本国カナダで第1位、全米第34位のスマッシュ・ヒットとなりました。日本では1970年2月21日に発売され、オリコン第64位にランクされました。最初は二色刷りのジャケットでモノラル録音として発売されました。その後、映画「明日の風をぶち破れ」(原題:BILLY JACK)でこの曲がCOVENにより歌われ全米第27位のヒットとなったことにより、このシングルは71年の秋に再発売されます。レコード・ナンバーは同じですが、ジャケットはカラー刷りとなり、アルバムからのステレオ・テイクになっています。この再発盤の解説では、すでにオリキャスは解散したと伝えられ、それにあわせてかジャケット裏面では、ライブVol.2とグレイテスト・ヒッツのLPが発売されることを紹介しています。ところで左から2番目は前任ドラマーのピーター・ブラウンでしょうか。ジョー・キャベンダーはこのヒット後69年11月から参加したようです。 | ||
Live for Tomorrow (明日に生きよう) |
3:26 | Dennis Lambert - Brian Potter | 明るく生き生きとしたコーラスが絶品です。バックのホーンやピアノもランバート&ポッターらしく冴え渡っています。アルバムではトリを務め、次のアルバムを期待させてくれた、これまた名曲です。シングルB面として、次のシングルを大いに期待させてくれたでしょう。 | |||||
'70-6 | Bell/TA192 (Bell 88024) |
The Original Caste | Mr. Monday (ミスター・マンデイ) |
3:08 | Dennis Lambert - Brian Potter | 本国カナダで第1位を獲得したほか、日本でもオリコン第7位、爆発的なセールスをあげ、46万枚の大ヒットとなりました。迫力あるイントロから、ディクシーのパワフルな歌いっぷり、何も言うことのないマスター・ピースでしょう。 | ||
Highway (ハイウェイ) |
3:34 | Bruce Innes | ファースト・アルバム収録の、ブルースによるオリジナル曲で、ライブ・アルバムでも迫力の演奏を聴かせてくれていました。日本盤には「スイート・シカゴ」がカップリングされました。 | |||||
'70 | Bell/TA197 | The Original Caste | Nothing Can Touch Me (私は1人) |
2:59 | Dennis Lambert - Brian Potter | こちらは日本では発売されなかったシングルです。僕も大好きな曲で、ベースとドラムスが刻むイントロからワクワク、中盤からのホーン・セクションの大活躍で最高に明るくハッピーな佳曲に仕上がっています。写真はカナダ盤(BELL TA197X)です。このころ1970年10月4日には、カナダのテレビシリーズ"The Wayne & Shuster Comedy Special"のシーズン4エピソード1"The Wide World of the World:Transportation Through the Ages" の回に出演しています。 | ||
Country Song (カントリー・ソング) |
3:16 | Bruce Innes | ブルースによる楽しいカントリー・タッチの曲です。彼の歌声もオリジナル・キャストの一面として、とっても好きです。カナダではB面ながら第29位のヒットを記録しました。 | |||||
'70-9 | Bell 88032 | The Original Caste | Leaving It All Behind (愛する未来に歌おう) |
2:47 | Dennis Lambert - Brian Potter | ドラマチックな名曲です。本当にランバート&ポッターの才能には感服してしまいます。日本独自のシングル・カットで、オリコン・チャートは第80位でした。 | ||
A Picture of Bob Dylan (ボブ・ディランの肖像) |
3:00 | Dennis Lambert - Brian Potter | 静かなオープニング、クールな感じの曲調です。 | |||||
'70-12 | Bell/TA 204 (Bell 88040) |
The Original Caste | Ain't That Tellin' You People (虹を架けよう) |
2:40 | Dennis Lambert - Brian Potter | 来日記念盤として発売されました。壮大なイメージの曲です。スー&サニーもシングル発表しています。本国カナダで第43位、日本のオリコンでは第56位でした。 | ||
Sweet Chicago (スイート・シカゴ) |
4:38 | Bruce Innes | 日本盤は「子供達を見なさい」(子供達のように)がカップリング曲です。 | |||||
'71-2 | Bell 88043 | The Original Caste | Come Together (カム・トゥギャザー) |
2:22 | Bruce Innes | 日本でのライブ盤を収録することとなる、2度目の来日記念盤として発売されました。オリコンチャートは第63位でした。ブルース作曲の中でもあまりインパクトのある曲でなく、ディクシーが歌ってもやや魅力に欠ける気がします。 | ||
Nothing Can Touch Me (私は1人) |
2:59 | Dennis Lambert - Brian Potte | 僕も大好きな曲で、ベースとドラムスが刻むイントロからワクワク、中盤からのホーン・セクションの大活躍で最高に明るくハッピーな佳曲に仕上がっています。 | |||||
'71-5 | Bell/TA211 (Bell 88051) |
The Original Caste | When Love Is Near (朝やけの2人) |
3:03 | Paul Williams - Roger Nichols | ロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの名コンビによる美しい作品。ランバート&ポッターのような派手さがなく、シングルとしては地味だったようです。 | ||
Sault Ste. Marie (スー・セント・メリー) |
3:04 | Bruce Innes | ブルースの自作自演曲。元気の良い楽しい曲で、ディクシーもバックでうまく盛り上げています。 | |||||
'72 | Bell 45,230 | Dixie Lee Innes | Black Paper Roses | Belle Gonzales | ディクシーのソロ・アルバムからのカットで、とても爽やかなカントリー・ポップスです。シングル・ミックスのほうがボーカルが際立っています。 | |||
The Dolphins | Fred Neil | アルバムでは6分に及ぶ大作でしたが、ここでは4分弱に編集されています。フレッド・ニールのペンによる、おだやかな気持ちになれるバラードです。 | ||||||
'72 | Bell 45,273 | Dixie Lee Innes | Nous Vivons Ensemble (We've Got to Stay Together) |
Gordon Lightfoot | これもディクシーのソロ・アルバムからのカットです。これもアルバムの中では5分を超えていましたが、4分弱に編集されています。子供たちとのアンサンブルが、やさしいディクシーの声と相まって、ラブ&ピースを感じさせます。作者は、オリキャスのデビュー・シングル"I Can't Make It Anymore"と同じゴードン・ライトフット。写真はカナダ盤(BELL 44000x)です。 | |||
Propinquity (I've Just Begun to Care) |
Michael Nesmith | モンキーズのメンバー、マイク・ネスミスによるカントリー・ロック。数々のパーカッションを駆使して、聞いて楽しい作品になりました。 | ||||||
'73 | Century II 1501 | The Original Caste | Don't Stop Now | 3:28 | Dennis Lambert - Brian Potter | 復活したオリジナル・キャストの第1作は、なんとランバート&ポッター作です。アルバムに先行発売され、アルバムには未収録でした。この時代にも彼らの曲をやってたんですね。きれいなバラードで、結構、好評だったようです。プロデュースはブルースが担当しています。右の写真は、このシングルのプロモーション用チラシです。 | ||
Overdose Of The Blues | Bruce Innes | アルバム収録のブルースによるスローな曲で、しみじみと歌っています。 | ||||||
'74-3-22 | Century II 1507 | The Original Caste | We Will Live Together (Song for Expo '74) |
Bruce Innes | エキスポ’74のイメージ・ソングだったようです。静かなオープニングから、迫力一杯に盛り上がります。 | |||
Give Me The Good News | Dennis Coats | サックスをフィーチャした楽しいブギウギ調のポップ・ソングです。ほんとディクシーって、どんな曲を歌わせてもうまいですねえ。 | ||||||
- | '74 | Century II 1512 | Bruce Innes | Woody Creek Lullabye | 3:47 | - | ブルース・イネス名義のシングルです。おだやかな曲調で、ブルースがギター1本で歌いあげます。ラベルによると、ブルースのソロ・アルバム(Century U ST-17002)からとなっています。アルバムを見かけたことはありませんが、実際に作られたのでしょうか? | |
The Fat Girl and Midget | 3:51 | - | ブルースが伸びやかに歌う、なじみやすい曲です。 | |||||
- | '74-8-12 | Century II 1515 | The Original Caste | Slide Up Under My Shoulder | Sherman Hays | おそらくは、プロモーション盤のみ、あるいは実際には作成されなかった盤だと思われます。この曲は、作者のシャーマン・ヘイズ自身が1973年に発表しています。 | ||
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'75 | Denali SG 1006 | Dixie Lee Innes | Blue Water | Marc Jordon | '74年のLP"Scarlet and Gold"に収録されていた、ディクシー名義の曲です。 | |||
(St-Roch) | Don Audet - Richard Baker | B面は別のアーティスト Audet Dit Lapointe によるものですが、同じアルバムに収録されていたブルースのプロデュースによるものです。 | ||||||
'76 | Chelsea CH-3050 | Dixie Innes | Back in the Bar Room Again | 3:16 | Bruce Innes | ディクシー・イネス名義(「リー」がない)で発表されたソロ・シングルです。カナダの放送用LPに収録されているオリキャス盤とほぼ同一のアレンジですが、ストリングスが加えられ、より重厚感が増しています。 | ||
- | - | プロモ盤は、同一曲がステレオとモノラルで各面に収録されています。市販用のストック・コピーは "I Love the Country" あたりがB面なのかもしれません。 | ||||||
'76 | Appleshine APS 457628 | Appleshine | Kentucky Moonshine | 2:46 | Larry Goshorn | まるでオリジナル・キャストのようですが、ボーカルの女性は、ミス・カナダで準優勝した経歴を持つ、美貌のダンサーのマニ・フィンクです。軽快なカントリー・ソングです。 | ||
Stop I'm Falling | 2:13 | H. Sawatzky | 男声と女声の掛け合いが気持ちいいカントリー・ソングです。このバンドの仕掛け人であるサワツキーの作曲です。 | |||||
'77 | PLP R 6302 | Dixie Lee Innes | Watch Me Fly | Peter F. Clarke - Bruce Innes | ディクシーの77年のソロ・アルバム "CHINOOK" の1曲目にも収録された、ディスコ調のパワフルな曲です。いままでのディクシーのイメージからすると、ちょっと意外な曲ですが、見事に歌いこなしています。 | |||
Just a Little Love | Peter F. Clarke - Bruce Innes | 可愛い感じのポップ・ソングです。ヘレン・レディの「キープ・オン・シンギング」あたりを彷彿とさせる優しい曲です。 | ||||||
'77 | PLP R 6303 | Dixie Lee Innes | When I First Fell in Love | Peter F. Clarke - Bruce Innes | 優しいコーラスがいい味を出している、オールディーズ調のきれいなバラード。これもどこかで聴いたようなメロディー・ラインで、懐かしさを感じさせます。作者のピーター・クラーク自身もシングル発売(PLP R-6295)しています。また、ブルース・イネスでなく、Jordie York とピーター・クラークの共作という説もあり、Jordie York 自身もシングル発売(PLP R-6297)していますので、ディクシー盤は同じPLPレーベルで3人目の録音ということになります。。 | |||
Spain | Peter F. Clarke - Bruce Innes | ちょっと哀愁を帯びた、異国情緒あふれる佳曲です。短めにフェード・アウトしてしまうのがなんとも惜しい! | ||||||
'77 | PLP 457705 | Dixie Lee Innes | Queen Of Colby, Kansas | Peter F. Clarke - Bruce Innes | これもディクシーのアルバムからのカットです。ブルースらしい叙情的な曲作りです。前作B面の"Spain"にも通じる作風です。 | |||
Sea of City Life | Peter F. Clarke - Bruce Innes | こちらもA面に負けないくらい叙情的で、いい曲です。 | ||||||
'77 | Westmount WSTM 457702 |
The Original Caste featuring Dixie Lee Innes |
Mr. Monday [Re-recorded] | 3:13 | Dennis Lambert - Brian Potter | "The Original Caste featuring: Dixie Lee Innes"名義で発表されました。最近K-telのコンピレーションなどでインターネット配信されているリメイク・バージョンは、実はこれだったのですね。当時のイメージを損なわないアレンジで安心できますが、ディクシーのヴォーカルがちょっと走り気味でしょうか。両面ともプロデュースは、ランバート&ポッターでなく、ブルースです。 | ||
One Tin Soldier [Re-recorded] | 3:39 | Dennis Lambert - Brian Potter | カップリングは「天使の兵隊」を、再レコーディングしたものです。こちらも当時のイメージを崩すことなく、再演しています。ファンとしてはホッとするものの、新しい発見もありません。 | |||||
'77 | Hill Recording HH0701 |
The Original Caste | Goin' Home | Bruce Innes | "The Original Caste"名義で発表された新曲です。 | |||
'80 | The Canadian Association of Broadcasters | Bruce Innes Music featuring Dixie Lee Innes |
Canada Turn Around (The Referendum Song) |
2:27 | Bruce Innes | "Bruce Innes Music Featuring Dixie Lee Innes" 名義でリリースされた、両面同一曲のシングル盤です。翌81年に発表された"Bruce Innes Music"のアルバムの中では、この曲をブルースが歌っています。そのシングル・カットなのかと思いきや、ここではディクシーがつややかな歌声で全編を歌ってくれています。そういう意味では、離婚直前の夫婦コラボだったのかもしれません。 | ||
Blue Label Records | Bruce Innes Music | B.C. Lions Fever | 3:22 | Bruce Innes Music | アマチュアのフットボールを応援する曲のようです。7インチと12インチの盤があり、どちらも45回転で同じ内容です。 | |||
B.C. Lions Fever | 5:02 | Bruce Innes Music |
Special Thanks to Yasushi Takamizu &
Isao Sasaki