THE CASCADES


 カスケーズといえば、「悲しき雨音」ですよね。雷鳴のSEと、雨音を表現したパーカッション、そしてジョン・ガモーの甘いボーカルは、梅雨時の定番で、1962年のメジャー・デビューから50年を経過しますが、新鮮な魅力を保ち続けています。
 カスケーズは何度もメンバー・チェンジを繰り返しています。その歴史の始まりは、海軍に属したレン・グリーン(ボーカル、ギター)、ジョン・ガモー(キーボード)とデイブ・ウィルソン(ドラムス)の3人が、シルバー・ストランズを結成したことに始まります。その後、アート・イーストリック(リズム・ギター)と、デイブ・ザボー(キーボード)を加えた5人組となり、名前をサンダーノーツと改めました。1枚のシングルを残しますが、その後、レンとアートが脱退し、代わりにデイブ・スティーブンス(ベース)とエディ・スナイダー(セカンド・ギター)が加入。バリアント・レーベルで「悲しき雨音」のヒットを飛ばした時のカスケーズは、ジョン・ガモー、エディ・スナイダー、デイブ・スティーブンス、デイブ・ウィルソン、デイブ・ザボーの5人組でした。
 60年代初期のグループらしく、正統派のボーカル・グループでしたが、その後はトニー・グラッソ(ベース)とロン・リンチ(サックス)がメンバーに加わり、レーベルを渡り歩き、ロックン・ロールやサーフなど、さまざまなスタイルを試みるものの、初期の成功を超えることはできませんでした。1966年にはジョン・ガモーとロン・リンチが脱退し、1970年までゲイブ・ラパーノがリード・ボーカルを務めることとなります。でも、僕にとってはやはりジョン・ガモーの歌声が一番ですので、ここではジョン・ガモーの関連作品も紹介します。つらいことがあった時も、ジョン・ガモーの歌声を聴くと、心がすがすがしくなるんですよね。



CASCADES SINGLES

IMAGES Release LABEL TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
61 donna 1343 Thunder Rhythm [inst] - Leonald Green メジャーデビューする前に、The Thundernotes(ザ・サンダーノーツ)という名前で、1枚発表しています。これは歌のないインストゥルメンタル曲です。この頃から、雷やリズムといったキーワードが使われていることに、驚きを感じます。
Pay Day - Leonald Green A面同様、ジョン・ガモーに作曲を手ほどきしたという、サンダーノーツ・メンバーのレン・グリーンによる曲です。
62-8 Valiant 6021 There's a Reason 悲しいわけは
(悲しいわけは!!)
2:30 John Gummoe メンバーが変わり、カスケーズとしてメジャー・デビューを果たした曲です。ジョン・ガモーの素直な歌声が心に響く佳曲です。
Second Chance セカンド・チャンス
(二度目のチャンス)
2:14 Ferguson - DeVorzon VALIANT時代、唯一アルバム未収録シングル曲です。カスケーズらしくて、すごくいい曲です。
62-11 Valiant 6026 Rhythm of the Rain 悲しき雨音 2:35 John Gummoe 雷鳴のサウンド・エフェクトで始まる印象的なこの歌は、全米第3位の大ヒットとなりました。演奏も腕利きが揃っており、グレン・キャンベルのギターに、ハル・ブレインのドラムスとのこと。
Let Me Be レット・ミー・ビー 2:21 Chandler - DeVorzon ジョン・ガモーの歌声が、少しダミ声に聞こえるのは気のせいでしょうか。回転をあげているのかもしれませんが、あまり好きではありません。
63 Valiant 6028 The Last Leaf 悲しき北風 2:19 Chandler-McKendry 全米60位。木枯らしのSEが印象的です。枯葉がすべるように踊るイメージで、非常に軽快かつ哀愁が漂っており、これまた名曲と呼ぶにふさわしい出来上がりです。
Shy Girl 内気なあの娘 2:00 DeVorzon-Chandler B面ながら全米91位。スローなポップ・ソングで、古さもありますが、哀愁感のある秀作です。
63 Valiant 6032 My First Day Alone 一人ぽっちの僕 2:40 Chandler-McKendry ニワトリの「コケコッコー」のSEから始まります。雷、木枯らしと続いて、何かしらSEのアイデアをと、考えついたのがこれだったのでしょうね。ヴァリアントでのラスト・シングルです。
I Wanna Be Your Lover 恋人になりたい 1:57 DeVorzon-Chandler これまた哀愁感が漂う、ミディアム・ポップスであります。
63 RCA 47-8205 A Little Like Lovin' ちょっぴり愛して 2:20 Lee Morris - Sonny Baridn RCA移籍第1弾です。ロック色が増して、かっこいい仕上がりです。
Cinderella 夢のシンデレラ 2:29 J. Gummoe - E. Snyder 日本人には、歌いだしのコーラス「スィンデレラ」って発音が、ちょっと鼻につきますかね。
63 RCA 47-8268 For Your Sweet Love 恋の雨音 2:06 Jerry Fuller 続けてかっこいい、RCA第2弾です。ヴァリアント時代よりもテンポとノリが良く、正に埋もれた名曲となっています。リッキー・ネルソンも「甘い恋」という邦題でリリースしています。
Jeannie いとしのジェニー 2:15 J. Gummoe - E. Snyder 小節の最後にひねりがありますが、素直なほうが好きです。
63 RCA 47-8321 Little Betty Falling Star 星影のベティー 2:20 B. Bacharach - B. Hilliard バート・バカラックらしい、奇をてらったリズムの曲です。ジョージ・ハミルトンも歌っています。
Those Were the Good Old Days 愛のメモリー 2:21 John Gummoe 楽しいロックン・ロールです。
64 RCA 47-8402
(RCA SS-1493)
Awake アウェイク 2:53 J.J. Jackson ガモーも気に入ってる曲だとか。日本ではA面とB面が逆だったようです。
I Dare You to Try 恋のモーション 2:10 Gummoe - Stevens - Snyder シャラララ・・・。粋な感じにシェイクしています。RCAでのシングルB面は、4枚すべて、ジョン・ガモーとメンバーによるオリジナル曲でした。
64 CHARTER CR-1018 She Was Never Mine (to Really Lose) - 2:34 J. Gummoe - L. Green 「ポン・ポン・ポン・パララ」という楽しいフレーズで始まる、ヒット・ソング・タイプの楽曲です。それまでのポップ・センスが凝縮されており、これはもうオススメの曲です! ジョン・ガモーの作曲センスは、商業作曲家に引けを取りません。共作は、サンダーノーツ時代の盟友、レン・グリーンです。2007年のアルバムでは、リメイクが発表されています。
My Best Girl - 1:36 J. Gummoe 時流にのって、サーフィン&ホットロッド。意外にはまってますね。
65 Liberty 55822 She'll Love Again - 2:29 J. Gummoe - L. Green ギターが冴えるアップ・テンポの曲で、ちょっと先を急ぐ感じもありますが、かっこいいロックになっています。前作に引き続き、ジョン・ガモーとレン・グリーンの共作です。
I Bet You Want Stay - 2:20 R. Davies キンクスのレイ・デイビスによる作曲。単調であまり好きではありませんが、哀愁感が漂うところは、なかなか印象的です。
66 Arwin MM-132-45 Cheryl's Goin' Home - 2:27 Bob Lind ちょっと単調ですが、テンポのいい曲です。
Trulie Julie's Blues - 3:06 Bob Lind ちょっと物悲しいブルース。
66 Arwin MM-134-45 All's Fair in Love and War - 1:48 Bob Stone RCA時代に通ずる、ポップ・チューン。流麗なギターがフィーチャされています。お気に入りです。
Midnight Lace - 2:29 Joe Lubin - Jerome Howard インストゥルメンタルですが、おちついた感じのきれいな曲。ジョン・ガモーがこのシングルを最後にグループを離れますが、別れにふさわしい出来栄えとなっています。
67 Smash S-2083 Hey Little Girl of Mine - 2:09 G. Lapano - E. Snyder ゲイブ・ラパーノを新しいボーカルに添え、新たな出発のシングルです。エコーの効いた、ちょっと洒落た感じの、ミディアム・テンポの曲です。
Blue Hours - 2:10 G. Lapano ギターが小気味いい、ソフト・ロック。追いかけるファルセットのコーラスが特徴的で、R&Bグループのようです。
67 Smash S-2101 Flying on the Ground - 2:46 Neil Young ニール・ヤングの作曲で、バッファロー・スプリングフィールドのカバー。メロディー・ラインのせいか、煮え切らない感じの曲ですが、サビの部分などボーカルが丁寧に歌っていて好感が持てます。
Main Street - 2:29 M. Gordon - J. Griffin これもA面同様にソフトロック作品です。コーラスがフワフワした感じで、不安定な感じです。
- 68 Probe CP-453 Two Sided Man トゥー・サイデッド・マン 2:38 K. Morill - R.Gardner プローブからのシングルですが、後にカスケーズ・レーベルのアルバムにも収録されました。
Everyone Is Blossoming 燃えろ青春 3:04 A. Dimartino - G. Lapano テンポが良く、コーラスも楽しいパーティ・ソングです。途中に入るおしゃべりも効果的です。
- 69 Uni 55152 Maybe the Rain Will Fall 雨に祈りを 2:36 C. Storie 「悲しき雨音」のヒットをもう一度といった感じで、雨と雷のSEで始まります。全米第61位のヒットを記録しました。ユニ・レーベルではこのヒットのおかげか、4枚のシングルとアルバムを発表するに至りました。
Naggin' Cries ナッギン・クライ 2:28 K. Morill 前アルバムでも演奏されていた曲をリメイクしています。緩急つけたアレンジが面白いです。
69 Uni 55169 Indian River インディアン・リバー 2:47 G. Lapano 聞いてビックリ。「南無妙法蓮華経」をコーラスに使っている、奇妙な曲です。タイトル通り、インドのイメージなんでしょうか。
Big City Country Boy - 2:52 K. Morill 元気のいいポップ・ソングです。日本盤には「フローティン・ダウン・リバー」が収録されていました。
- 69 Uni 55200 But for Love - 2:55 Pastilli - Cashman - West エンジェルスが1968年に発表した曲のカバーで、軽快なリズムのポップ・ソングです。哀愁感を醸すサビの部分は、とても愛おしく感じます。
Hazel Autumn Coca Brown - 2:18 K. Morill みんなで歌える楽しい曲です。
- 69 Uni 55231 April, May, June & July - 2:37 G. Lapano 流れるようなワルツのテンポで、熱唱するバラードです。
Big Ugly Sky - 2:39 K. Morill これはユニのアルバムには未収録でした。マイナー・タッチで始まりますが、壮大なスケールで、熱唱するボーカルが印象的です。
72 Can-Base CB4-504 Sweet America - 2:33 Barry Greenfield まとまりのある曲ですが、この時代にありがちなアメリカ賛歌で、ボーカル・スタイルはビージーズです。ゲイブ・ラパーノが脱退し、新たなボーカルですが、カスケーズよ、どこへ行くという感じです。
I Started a Joke - 2:30 Gibb - Gibb - Gibb ビージーズのカバー曲です。少々退屈なデキで、



JOHN GUMMOE SINGLES

IMAGES Release LABEL ARTIST TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
67 Big Deal-6601
VANTOWN 100(canada)
TWO BITS Never to Leave - 2:31 Gabe Lapano カスケーズを離れたジョン・ガモーが放った第一弾は、トゥー・ビッツ名義によるこのシングルでした。作曲は両面とも、カスケーズのリード・ボーカルを引き継いだゲイブ・ラパーノ。エコーの効いたハーモニーがめちゃめちゃかっこいい、グルーヴィ・チューン。ドライヴするドラムスも決まっています。以前のカスケーズのイメージは、本家カスケーズ以上に、ジョンが引き継いでいます。
Things Must Change - 2:07 Gabe Lapano これもA面に負けない、素敵なドリーミー・サウンドです。ちょっと哀愁を帯びるあたりは、日本人にグッときます。
67 Dunhill D-4079 JOHNNY PARRIS & CO Baby, I Can't Stop Myself - 2:49 P.F. Sloan 次なるシングルも、新たな覆面グループ、ジョニー・パリス&カンパニー名義でした。作曲はダンヒルの人気作家、P.F.スローンで、彼もまた数多くの覆面グループで活躍した人であり、同じ路線を狙ったのかもしれません。さすが、スローンの曲で、一連の彼の曲同様、耳に残ります。ママス&パパスあたりも歌いそうな、さわやかなミディアム・チューンです。
I'll Run - 2:09 Billy Page A面同様、スティーブ・バリのプロデュースが特徴的な、親しみやすい曲です。
69 Uni 55179 JOHNNY GARRETT & THE RISING SIGNS Get Around Downtown Girl - 2:14 R. Cook-R. Greenway カスケーズと同じユニ・レーベルからのシングルで、ヒット・メーカーのクック&グリーナウェイのペンによる作品です。いかにも彼ららしく、明るく楽しいポップ・ソングです。うまくすれば大ヒットできたかもしれない、素晴らしいデキです。
Good People - 2:02 K. Morill-R. Gardner カスケーズに縁の深いケント・モリルがペンをとっています。こちらもA面に負けない楽しい曲で、リズムのはっきりした歌いやすい曲です。
71 Liberty 56212 KENTUCKY EXPRESS Girl from the Country ガール・フロム・ザ・カントリー 2:26 Kent Morill ケンタッキー・エクスプレスとしては、3つのレーベルから4枚のシングルを発売しました。これはケンタッキー・エクスプレスのファースト・アルバムに収録されており、引き続きケント・モリルの作曲となっています。
Mempis Tennessee メンフィス 2:31 Chuck Berry おなじみチャック・ベリーのカバーです。
71 Cream 1004 KENTUCKY EXPRESS That's Not What Lovin' Is 偽りの恋 2:42 John Gummoe セカンド・アルバムのタイトル曲ともなった曲です。ジョンのボーカルで、素敵なポップ・ソングになっています。
Motor Trip - 2:25 Kent Morill バンジョーをフィーチャして、カントリー感の高い曲になっています。セカンド・アルバム収録です。
- 71 Cream 1006 KENTUCKY EXPRESS You Can't Always Get What You Want / Come & Get It 無情の世界〜カム・アンド・ゲット・イット 2:40 Jagger - Richard / McCartney ローリング・ストーンズとポール・マッカートニーの作品をメドレーにした強力作品です。セカンド・アルバムに収録されています。
That's Not What Lovin' Is 偽りの恋 2:42 John Gummoe 前のシングルを再収録しています。
71-10-9 London 45-158 KENTUCKY EXPRESS You Keep Gettin' in Your Way - 3:11 John Gummoe ロンドン・レーベルから発売されたこのシングルは、アルバム未収録です。ジョンのリード・ボーカルで、コーラスも楽しそうです。
Decorations - 2:20 John Gummoe ジョンの作曲ですが、ゲイブ・ラパーノの迫力ある声で、アップ・テンポのポップ・ソングです。これもアルバム未収録です。
71 London 45-165 IMAGE - featuring JOHN GUMMOE It's Raining - 3:02 Gabe Lapano ロンドン・レーベルからは、名義を変えて引き続き2枚のシングルを出しています。またゲイブ・ラパーノの作品を取り上げています。
She Was Good to Me - 3:01 Andy Di Martino - Kent Morill ケント・モリルの曲で、楽しいセッションが目に浮かびます。
- 72 London 45-183 JOHN GUMMOE Come What May (Apres Toi) - 3:30 K. Munro - M. Panas - Y. Desca - N. Newell ついにジョン・ガモー自身の名義でシングルを発表しました。ジョンらしい明るいバラードで、女性コーラスも入り、とても誠実なイメージの曲になっています。
Part of My Life for Awhile - 3:38 John Gummoe ジョン自身のペンになる曲です。これもまた正統派のバラードで、徐々に盛り上がりを見せ、聞かせてくれます。


CASCADES ALBUMS

RHYTHM OF THE RAIN ('63 VALIANT WS-405)
カスケーズのファースト・アルバムで、バリアントから発売されました。ジョン・ガモーの素敵な美声に彩られた、哀愁を秘めた名曲達がきらめく、傑作アルバムだと思います。これだけの素晴らしい作品を発表しながら、この1枚だけで栄光のバリアント時代が終わってっしまったなんて、勿体ないことです。このすぐ後に、ビートルズの時代に突入することを考えれば、古さを感じさせる、スタンダードな落ち着いた作品集だといえるかもしれません。この時のメンバーは、ジョン・ガモー、エディ・スナイダー、デイブ・スティーブンス、デイブ・ウィルソン、デイブ・ザボーの5人でした。
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
A1 Shy Girl 内気なあの娘 2:00 DeVorzon - Chandler 哀愁漂うきれいな曲。
A2 The Last Leaf 悲しき北風 2:19 Chandler - McKendry 「最後の一葉」がモチーフ。軽快なリズムだけど、風のSEが物悲しさをつのらせます。
A3 Angel on My Shoulder エンジェル・オン・マイ・ショルダー 2:36 Shelby Flint ジョンがていねいに歌ってるのが、よく伝わってきます。シェルビー・フリントのカバーです。
A4 Let Me Be レット・ミー・ビー 2:21 Chandler - DeVorzon シングル「悲しき雨音」のB面。ボーカルのジョン・ガモーの声がつぶれて聞こえて、あまり好きではありません。
A5 Dreamin' ドリーミン 2:26 DeVorzon - Ellis ストリングスも軽快なポップ・ソングです。ジョニー・バーネットのカバーです。
A6 Lucky Guy ラッキー・ガイ 2:26 DeVorzon - Chandler バリー・デボーゾン自身も演ってる曲です。
B1 My First Day Alone 一人ぽっちの僕 2:40 Chandler - McKendry SEが売りのカスケーズ。ついにニワトリの鳴き声まで登場。
B2 Punch and Judy パンチ・アンド・ジュディ 2:24 Chandler - Landam 陽気で、ノベルティ・ソングといった感じです。
B3 There's a Reason 悲しいわけは 2:30 John Gummoe デビュー曲。たたみかけるような詩がテンポよくて気持ちいいんです。
B4 I Wanna Be Your Lover 恋人になりたい 1:57 DeVorzon - Chandler ちょっと哀愁感のあるGoodチューンです。
B5 Was I Dreamin'? 夢を見たのかな 2:20 DeVorzon - Crawford いかにもコーラス・グループといった感じの、合いの手が印象的です。
B6 Rhythm of the Rain 悲しき雨音 2:35 John Gummoe ご存じ、雷鳴のSEが印象的な美しいナンバーです。全米3位の大ヒット。




The Very Best of The Cascades ('98-11-4 Taragon)
ヴァリアント、RCA時代のシングルを網羅した好企画の編集盤。特筆すべきは、RCA時代の未発表曲が5曲収録されていることです。おそらく、RCAでのアルバムを想定してレコーディングされたものと思われますが、未発表に終わったのは残念なことです。このCDは、なぜかヴァリアントでの「一人ぽっちの僕」「恋人になりたい」のシングルのみ未収録で、19曲入りのコンピレーションとなっています。
TITLE JAPANESE TITLE TIME WRITERS NOTES
11 Vicky (My Love) ヴィッキー(マイ・ラヴ) 2:14 J.Gummoe - D. Wilson 珍しく他のメンバーのボーカルによる楽曲です。
12 Just How Much Do I Love You ジャスト・ハウ・マッチ・ドゥ・アイ・ラヴ・ユー 2:04 Harold Spinn オールディーズ然としたコーラス曲。古すぎるかも。
13 Is There a Chance イズ・ゼア・ア・チャンス 2:50 R. Vernoff - J. Young タイトルも"Second Chance"に通ずる感じの佳曲です。
14 Somewhere a Bird Is Singing サムホエア・ア・バード・イズ・シンギング 1:55 D. Manning - H. Brengola 小鳥のさえずりを想像させるイントロが可愛く仕上がってて、未発表なのがもったいないですね。
15 First Love Never Dies ファースト・ラヴ・ネヴァー・ダイズ 2:23 B. Morris - J. Seals VALIANT時代を彷彿させる歌曲です。これら5曲でアルバムが作れたのに、未発表となっていたのは残念なことです。




What Goes On Inside ('68 Cascades AD-6820) /悲しき雨音 ’69
メンバー・チェンジし、エディ・スナイダー、デイヴ・ウィルソン、トニー・グラッソ、ゲイブ・ラパーノの4人組となりました。体調を崩したジョン・ガモーは、バック・ボーカルや共同プロデュースという形で参加しており、オリジナル・メンバーも二人残っていますが、サウンドもC&WやR&Bの色が濃く、もはや別のグループといった感じです。これまでのカスケーズだと思って聞くと非常な違和感にとらわれますが、むしろホリーズのアルバムだと思って聞くと素直に聞くことができ、それぞれの曲の良さを再確認できます。アルバムのB面は、ナレーション入りの組曲風となっており、英語のアルバム・タイトルは、この内容に由来しています。
TITLE JAPANESE TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 Rhythm of the Rain 悲しき雨音 '69 2:25 John Gummoe 数多くのカバーが存在する名曲ですが、これぞ本家大元のセルフ・カバーで、流れるようなギターが美しい曲です。しかしボーカリストも異なるため、いかにもカバーといった味付けに感じます。日本などではシングル・カットされました。
A2 Two Sided Man トゥー・サイデッド・マン 2:38 K. Morill - R.Gardner リズムがはっきりした、ミディアム・テンポのロック曲です。電子オルガンが、この時代を象徴しています。ボーカルの熱唱もいい感じです。
A3 The Woman's a Girl ウーマンズ・ア・ガール 3:04 K. Morill - R.Gardner きれいで優しいワルツです。日本ではシングル「悲しき雨音 '69」のカップリング曲としても発売されました。
A4 Everyone Is Blossoming 燃えろ青春 3:04 A. DiMartino - G. Lapano テンポが良く、コーラスも楽しいパーティ・ソングです。途中に入るおしゃべりも効果的です。
A5 Sundown Highway サンダウン・ハイウェイ 2:48 K. Morill - R.Gardner ハーモニカがフィーチャされた元気のいいロックで、まるでホリーズのようなボーカルと、サウンドが聴けます。
B1 Coming Along for the Ride カミン・アロング・フォー・ザ・ライド 3:10 K. Morill - R.Gardner コーラスが美しい、メロディアスなポップ・ソング。B面は組曲となっており、ナレーションが曲の前後で被るように入ってきます。ブリッジに使われているのは「アイド・ベター・ゴー」のメロディーです。
B2 Naggin' Cries ナッギン・クライ 2:30 K. Morill - R.Gardner これも分かり易いポップ・ソングです。
B3 Hurry Skurry ハリー・スカリー 2:25 K. Morill - R.Gardner 明るいワルツのメロディーで、親しみやすい曲になっています。
B4 Have You Seen Maria マリアの想い出 2:15 G. Lapano まるでビートルズの「愛こそすべて」のパクリみたいな、ちょっと能天気な曲です。転調して、マリアのくだりはシリアスなバラードになります。
B5 I'd Better Go アイド・ベター・ゴー 2:29 K. Morill - R.Gardner ウォーキング・テンポのポップ・ソングです。この組曲のブリッジとしても使われています。



Maybe The Rain Will Fall ('69 Uni 73069)
サード・アルバムは、ユニ・レーベルに移籍したにもかかわらず、あまりブランクを置くことなく発表されました。カントリー・ロックの影響が前面に出ています。これまでのアルバムはジャケットがあまり良くありませんでしたが、これはなかなかいいデキですね。メンバーはデイブ・ウィルソン、ゲイブ・ラパーノとトニー・グラッソ、脱退したエディ・スナイダーに変わって、新たにランス・ウェイクリーを迎えています。
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
A1 Times Have Changed 3:04 L. Wakely テンポのいいカントリー・ロックです。メンバーのランス・ウェイクリーのオリジナル・ナンバー。
A2 Floatin' Down River フローティン・ダウン・リバー 2:45 G. Lapano 楽しく親しみやすい、ハーモニカが鳴り響くカントリー・ソングです。日本盤シングル「インディアン・リバー」のB面でした。
A3 April, May, June, & July 2:38 G. Lapano 流れるようなワルツのテンポで、熱唱するバラードです。
A4 Big City Country Boy 2:52 K. Morill 元気のいいポップ・ソングです。シングル「インディアン・リバー」のB面でした。
A5 Naggin' Cries ナッギン・クライ 2:30 K. Morill 前作でも演奏されていた曲です。緩急つけたアレンジが面白いです。
A6 Maybe The Rain Will Fall 雨に祈りを 2:35 C. Storie 全米第61位のヒットを記録した表題作です。美しいメロディーに、雷のSEが被され、カスケーズの面目躍如といった傑作に仕上がっています。
B1 Say What You Gotta Say 2:50 K. Morill - L. Wakely サーフィン・サウンドを取り入れた、ギターがのりのりのグルービー・チューン。これもランスのオリジナル曲です。
B2 Highest Regard 3:23 G. Lapano - C. Lapano ゆるやかな、幻想的なメロディーで歌われるバラードです。中盤の演奏は特にサイケデリックです。
B3 But For Love 2:55 Pastilli - Cashman - West 軽快なリズムのポップ・ソングです。哀愁感を醸すサビの部分は、とても愛おしく感じます。エンジェルスが1968年に発表した曲のカバーです。シングル・カットされました。
B4 Hazel Autumn Coca Brown 2:18 K. Morill みんなで歌える楽しい曲です。"But For Love"のB面としてシングル・カットされました。
B5 Green Mountain Girl 3:34 G. Lapano - C. Lapano - J.Webber 曲の始めと終わりは強いビートに乗せて語るように歌い、間奏では独特なリズムのジャム・セッションが繰り広げられます。
B6 Indian River インディアン・リバー 2:46 G. Lapano 聞いてビックリ。「南無妙法蓮華経」をコーラスに使っている、奇妙な曲です。タイトル通り、インドのイメージなんでしょうか。シングル発売されました。


RHYTHM OF THE RAIN - CASCADES 2000 ('00)
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
1 Rhythm of the Rain [Radio Edit] 悲しき雨音(ラジオ・エディット) 3:46 J. Gummoe
2 Rhythm of the Rain [Hard Rain Remix] 悲しき雨音(ハード・レイン・リミックス) 6:38 J. Gummoe
3 Rhythm of the Rain [Hard Rain Instr.] 悲しき雨音(ハード・レイン・インストゥルメンタル) 6:38 J. Gummoe
4 Rhythm of the Rain [Radio Edit Instr.] 悲しき雨音(ラジオ・エディット・インストゥルメンタル) 3:41 J. Gummoe



AFTER THE RAIN ('05-11-15 Lighting Records)
カスケーズのリユニオン・アルバムです。40年を経ても、ジョン・ガモーの歌声は美しく、優しく、変わっていません。2005年のライブ5曲を収めた、ボーナス・ビデオCDがセットされていました。
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
1 Good Day for the Blues 3:18 Lenny Green カスケーズにゆかりの深い、レン・グリーンのオリジナル曲です。
2 That's Not What Lovin' Is 偽りの恋 3:34 John Gummoe ケンタッキー・エクスプレスでも演奏されていた楽曲です。
3 I Just Came by to Get a Smile 4:32
4 Granpa's Radio 3:37
5 There'll Be Love 4:18
6 Hurtin' Songs 3:32
7 Overnight Success 3:46
8 Lisa's Eyes 4:56
9 Who Hurts the Most 6:19
10 Save Some for Me 4:12
11 We've Still Got Magic 4:53
12 Lovers Without Love 3:22
13 Everyday Working Man 3:51
14 Rhythm of the Rain 悲しき雨音 4:29 John Gummoe
1 Good Day for the Blues ここからはボーナス・ビデオCDで、2005年4月、Araneta Coliseumでのライブが5曲収められています。このアルバムの1曲目が、ライブで聴けます。
2 I Just Came By to See Your Smile
3 Rhythm of the Rain 2005 悲しき雨音 2005 John Gummoe 2000年にも、この大ヒット曲のリメイクEP(4バージョン入り)を発表しましたが、ここでは新たなバージョンが聴けます。
4 Liza's Eyes
5 First Love Never Dies B. Morris - J. Seals これは、RCA時代の未発表曲のライブ録音です。



ALL THE WAY TO YESTERDAY ('06 Steve O'Neal Music 50510115494)
フィリピンのワーナー・ミュージックから配給されたアルバムです。メンバーは、ジョン・ガモー、ゲイブ・ラパーノ、チャールズ(チャック)・クルーズ、トニーの4人です。バリアント時代のアルバムから9曲を取り上げ、数曲の新曲を加えた構成となっています。
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
1 All the Way to Yesterday 4:24 J. Gummoe - L. Green - Diane Richardson
2 Shy Girl 内気なあの娘 2:54 B. De Vorzon - B. Chandler
3 Dreamin' ドリーミン 2:48 B. De Vorzon - Ellis
4 Warm Manila Nights 3:11 G. Lapano 同じ2006年、ゲイブ・ラパーノのソロ・アルバム"Warm Manila Nights"の中で発表されたタイトル曲です。
5 Lucky Guy ラッキー・ガイ 2:37 B. De Vorzon - B. Chandler
6 Angel on My Shoulder エンジェル・オン・マイ・ショルダー 3:05 S. Flint
7 My Manila 4:14 Charles Crews - J.T. Wellers - Marcia Baird 本当にマニラを愛しているんだなって感じで、マニラ2曲目です。
8 She Delivers 4:46 J. Gummoe
9 Was I Dreamin' 夢を見たのかな 2:28 B. De Vorzon - B. Crawford
10 I Wanna Be Your Lover 恋人になりたい 2:10 B. De Vorzon - B. Chandler
11 There's a Reason 悲しいわけは 2:55 J. Gummoe
12 Rhythm of the Rain 悲しき雨音 2:46 J. Gummoe
13 The Last Leaf 悲しき北風 4:20 B. De Vorzon - B. Chandler
14 Rhythm of the Rain "Dance Remix 1" 悲しき雨音(ダンス・リミックス1) 3:50 J. Gummoe 2000年にも、この大ヒット曲のリメイクEP(4バージョン入り)を発表しましたが、ここではダンス・リミックスが2パターン、ボーナス・トラックとして収録されています。
15 Rhythm of the Rain "Dance Remix 2" 悲しき雨音(ダンス・リミックス2) 6:38 J. Gummoe


WE'VE STILL GOT THE MAGIC ('07)
今回はCDでなく、音楽配信のみで提供されています。内容は前作に引き続き、60年代のファースト・アルバムのリメイクを3曲含んでいます。しかしながら、むしろ新曲の数々のほうが輝きを放っており、かつてのヒット曲に頼らずとも実力を発揮し続けられるベテランの強さを感じさせます。
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
1 She Was Never Mine 2:56 J. Gummoe - L. Green 1964年、チャーターで発表されたシングル曲のリメイクです。名曲です。イメージを損なうことなく、ちょっとアレンジにひねりを加えて、新しい感覚になっています。
2 My First Day Alone 一人ぽっちの僕 2:42 Chandler-McKendry 1963年、バリアントでの4枚目のシングルでした。
3 Asian Girl 4:13
4 Look at You Now 3:34 すがすがしいカスケーズの魅力そのままに、演奏が新しく、現在でも十分訴求力のある素直なポップ・ソングです。
5 Overwhelmed 5:17
6 Malaguena 5:08 情熱のインストゥルメンタル。
7 I'll See You in Cebu 2:48 ゲイブ・ラパーノのソロ・アルバム"Warm Manila Nights"(2006年)に収録されていた曲です。
8 Let Me Be レット・ミー・ビー 2:41 Chandler - DeVorzon セルフ・リメイクで、一気にオールデイズの世界に戻ります。60年代のオリジナルがダミ声だったのに比べ、このニュー・バージョンはパンチこそ効いていませんが、本来の優しいジョン・ガモーの声で聞けてホッとします。
9 Punch and Judy パンチ・アンド・ジュディ 2:28 Chandler - Landam 前アルバムとこのアルバムで、バリアント時代のアルバム12曲全てがリメイクされたことになります(悲しき北風はライブですが…)
10 The Strong One 5:15
11 We've Still Got the Magic 5:44 アルバムタイトル曲です。アルバム"AFTER THE RAIN"でも演奏されていました。





KENTUCKY EXPRESS ALBUMS

KENTUCKY EXPRESS ('71 Liberty LST 7646) (ケンタッキー・エクスプレス)
ジョン・ガモー、ゲイブ・ラパーノとケント・モリルのトリオによるファースト・アルバム。カバー曲中心の作品集ですが、前衛的なアレンジが施されています。キレのいい新しい演奏に、男声のユニゾンが中心で、美しくも無機質なイメージです。むしろリード・ボーカリスト1名でアピールした方が、印象に残る気がします。
TITLE JAPANESE TIME WRITERS NOTES
A1 Girl from the Country ガール・フロム・ザ・カントリー 2:26 Kent Morill シングル発売された、ポップなオリジナル・ソングです。
A2 Singing the Blues シンギング・ザ・ブルース 2:25 Melvin Endsley 前衛的な曲です。
A3 Just Like a Woman ジャスト・ライク・ア・ウーマン 2:49 Bob Dylan ボブ・ディランのカバーで、抒情的なバラードに仕上がっています。
A4 Bye Bye, Love バイ・バイ・ラヴ 2:00 Felice Bryant - Boudieaux Bryant エヴァリー・ブラザーズのカバーですが、テンポを落として熱唱しており、まるで別の曲のようです。
A5 Oh Lonesome Me オー・ロンサム・ミー 2:13 Don Giblson
A6 Folsom Prison Blues フォルサム・プリズン・ブルース 2:42 Johnny Cash ジョニー・キャッシュ
B1 Memphis, Tennessee メンフィス 2:31 Chuck Berry チャック・ベリーのヒット曲です。アップ・テンポで、元気はいいのですが、ユニゾンで淡々と歌われているのが、よそよそしい感じです。
B2 Wings of a Dove ハトの翼 2:30 Bob Ferguson 途中から入る、ゲイブの泥臭くも情熱的な歌唱の方が、人間的な感じがします。
B3 I Still Miss Someone 今も誰かを愛して 2:43 Roy Cash, Jr .- Johnny Cash
B4 Never Goin' Back (to Nashville) ネヴァー・ゴーイン・バック 2:22 John C. Stewart ジョン・スチュワートのペンによるポップ・ソング。ジョン・ガモーの声がメインに押し出され、ホッとします。
B5 Movin' Through Kansas カンサス 2:23 Gabe Lapano アルバムの最後を飾るのは、楽しいゲイブのオリジナル・ソング。



THAT'S NOT WHAT LOVIN' IS ('71 Cream CR-9002) (偽りの恋 SP-80367) 
ケンタッキー・エクスプレスのセカンド・アルバム。前作に比べ、かなりポップな仕上がりを見せています。曲によって、リード・ボーカルを際立たせたのも一因でしょうか。とても聴きやすい作品となっています。
TITLE JAPANESE TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 That's Not What Lovin' Is 偽りの恋 2:42 John Gummoe シングル発売もされた、ジョンのリード・ボーカルによる佳曲です。カスケーズ時代をほうふつとさせるポップ感がいいです。
A2 Everyday Working Man エヴリデイ・ワーキング・マン 2:38 Kent Morill リズムが楽しく、パーカッションも凝っていて、みんなで歌えるパーティ・ソングになっています。
A3 You Can't Always Get What You Want / Come & Get It 無情の世界〜カム・アンド・ゲット・イット 2:40 Jagger - Richard / McCartney ローリング・ストーンズの楽曲と、バッド・フィンガー(ポール・マッカートニー作曲)の楽曲をメドレーに仕上げました。無理なく、落ち着いた雰囲気で好印象です。シングルとしても発売されました。
A4 Motor Trip モーター・トリップ 2:25 Kent Morill バンジョーも効いたカントリー・ソングです。
A5 El Condor Pasa コンドルは飛んでゆく 3:20 サイモンとガーファンクルがこの曲を取り上げてから、それをカバーするアーティストが増えましたが、オリジナリティを感じなく、決していい傾向だとは思えません。エコーが効いていて異色なこの曲は、アルバムの中でもちょっと浮いた感じです。しかしながら、この名作ひとつをとって聞けば、彼らはうまく歌い上げた感があり、さすがだなと感じます。
A6 Don't Make Waves 3:28 Kent Morill ファンキーなビートの曲ですが、カントリー・タッチです。ケント・モリルがリードをとっています。
B1 Run for Your Life 浮気娘 3:03 Lennon - McCartney ビートルズの傑作アルバム「ラバーソウル」の最後に収録されていた、アップ・ビートのポップ・ソングですが、ここではテンポを抑え、ややマイナー調にアレンジしています。
B2 Circles サークルズ 2:10 John Gummoe ジョンのリードによる楽しいポップ・ソング。
B3 Reflections of My Life 3:37 Macaleese - Campbell ゲイブがリードをとるバラード作品。スコットランドのマーマレードがヒットさせました。
B4 Big Yellow Taxi ビッグ・イエロー・タクシー 2:26 Joni Mitchell ジョニ・ミッチェルの作品。
B5 Life's Merry-Go-Round 2:26 Gabe Lapano ジョンの落ち着いたムーディな声がアルバムを締めてくれます。落ち着いたウォーキング・テンポで洒落たポップ・ソングに仕上がっています。