聖夜の奇跡


「はあ…慣れないホスト役は疲れるな」
大コスプレ大会も終わり、広間のあちこちで懇談やプレゼント自慢が始まると、輝はやれやれと隣の控え室に入っていった。そこでは如月が微笑みながらティッシュを巻いたジュースのグラスを渡してくれた。
「それにしてもこの屋敷、ほんの2ヶ月ほどだったのに、ずいぶん綺麗にリフォームできたものだね」
「本格的な工事は年明けからですが、しっかりした建物で内装の傷みもそれほどではなかったので、職人たちも張り切ったそうです」
「ふうん…年明けからは、いよいよレストランの工事か。僕たち高校生が遊べるのも、今日だけなんだな」

パーティ会場となっていた旧・松平伯爵邸は、輝の曽祖父:洋次郎が所有していた洋館である。長年放置されていたが、来年からは高級レストランに改築されて営業が始まることになっていた。
「そうすると、瑠璃子さんはどうなるんだろう…」
如月に聞こえないように、輝は口の中で呟いた。初めて廃墟のようになっていたこの屋敷に来たとき、輝は松平伯爵令嬢の瑠璃子の亡霊に出会ってしまったのである。
そうとは知らず、理想的な彼女に出会えたと有頂天になっていた輝は、瑠璃子を今日のパーティに誘っている。そんなこともあったので、もしかすると彼女の亡霊がまた出てくるんじゃないかと、期待半分・気味悪さ半分で、先ほどからどうも落ち着かないのであった。

「あ、ひかるさん、こんなところに隠れていたの〜」
輝がなかなか戻ってこないので、杏珠は心配して探しにきた。
「ごめんごめん。ちょっと疲れちゃってね」
そんな輝の横に、さっきターバンを被った背の高い男性が微笑みながら立っているのに気づくと、杏珠は恥ずかしそうに輝の後ろに身を隠した。
「大丈夫だよ。僕が一番信頼している人だからね。ところで、僕を探していたようだけど、何かあったの?」
「うん、会場にケーキが届いたの。すっごく美味しくて、みんなが一斉に食べ始めたから、ひかるさんの分がなくなっちゃうと可哀想だなと思って…」
「ありがとう。でも、この時間にケーキを全員に配る予定なんかあったっけ?」

怪訝そうな顔で輝が広間に戻ると、メインテーブルに置かれた銀のトレー上の小さなケーキは、既にほとんどなくなっていた。
奈菜 「あら、輝くん。遅かったわね。もうこれで最後なのよ。残念ながらこれは雅希の分。だって、一人だけ受験生で可哀想じゃない」
ひとみ 「手作りのレトロなケーキだったけど、それが逆に新鮮な感じだったわね」
 「ところで、このケーキ、誰が持ってきたの?」
奈菜たちは「さあ?」と首を傾げるだけだった。

そんな輝の袖を引っ張ったのは杏珠だった。
「私、見たよ。白いドレスを着た綺麗なお姉さんが持ってきたの」
「え?」
「そのお姉さんね、杏珠の目があって、みんなで食べてねって…」
「そ、それで、そのお姉さんは?」
「しばらく皆が夢中になって食べているのを微笑んで見ていたけど、それを見届けたら、あそこのドアから出て行ったよ」
そこは中庭に出られる白い大きな扉だったが、外は寒いので今日は締め切ったままになっていた。
それでも一番目立つところだというのに、他に誰も気がつかないというのは、どういうことなのだろう。

「も、もしかして…」
「ひかるさん、どこへ行くの?」
「君が会いたがっていた人かもしれない」
「え?」
「ユーレイさんだよ」
「え〜!」
そういうと、輝は扉を開けてテラスに出た。杏珠も慌ててついて行く。
外はすでに暮れなずみ、屋敷の森も闇に沈み始めている。
暖かい部屋からスーツ一枚で飛び出してきてしまったので、寒さがいやがおうでも身にしみる。


「そんな格好で出ていらしたら、カゼをひいてしまいますよ」
聞き覚えのある優しい声に振り返ると、白いドレス姿の瑠璃子の姿が、薄暗くなった大きな木の下に、ぼんやりと浮かんでいた。
「さっきのお姉さんだわ。あれがユーレイさん?…足がないのかな?」
「しっ;」
そんな怪訝そうに震えている二人のところに、瑠璃子は黒い毛皮らしいコートを広げて近づいてきた。杏珠がいうように彼女の動きは、まるで幽霊のように浮かんでいるように見える。
輝の後ろに回ると、瑠璃子は少し背伸びして毛皮のコートを肩にかけた。同じく寒さで震えている杏珠は、輝がコートごと自分の前に包みこんだ。
「うわあ、あったかい」
手触りで、それは最上のクロテンの毛皮だとわかる。
「これは…?」
「お父さまの大事にされていたコートです」
「松平伯爵の…」
そういうと、瑠璃子はにっこりと微笑んだ。あの日はセーラー服だったが、今日は明治時代のお嬢様という感じのレースのついた白いブラウスに黒いロングスカートをはいていて、髪もハイカラさん風に大きなリボンで結んでいる。
「あの日の…約束を守ってくれたんだね…」
「わたくしなど、この席にお邪魔することは許されないことなのかもしれません。でも、若い方たちがたくさん集まって、とても楽しそうで…。お父さまがいらした頃の、お屋敷を思い出してしまいました」
あのあと洋次郎に聞いた話だと、昔、松平伯爵の下には、若い実業家や学者、作家、芸術家、学生など多彩な若者たちが集まり、いつも屋敷は笑い声が絶えなかったのだという。
「先ほどピアノを弾いてくださった方がいらしたでしょう。あれを聞いていましたら、昔、やはりピアノがお上手な方がいらしたのを思い出しましたの。わたくし、思わず涙が出てしまいました」
「…ナルミーが弾いたやつか」
それを聞いて涙を流すなんて、そのピアニストは瑠璃子が好きな相手だったのかもしれない。

「ところで、ケーキは召し上がっていただけました?」
「みんな美味しい美味しいって、ひかるさんが食べる前になくなっちゃったの」
「まあ、足りませんでしたか。ごめんなさい」
というと、瑠璃子は輝の手に小さな紙袋を手渡した。
「そういえば、祖父が、瑠璃子さんはお菓子を作るのが上手だって…言ってましたが…」
今日、パーティ会場で彼女が作ったケーキがみんなの口に入り、それを美味しいと感じられたのは何故なのか。そんなことは考えてみてもラチがあかないので追及はすまい。今、彼女とこうして話しているのも、聖夜の奇跡なのだから。

輝と杏珠と瑠璃子は、冬枯れた中庭から宴たけなわの暖かい部屋の明かりを見つめていた。どうやら杏珠も瑠璃子が見えるようで、彼女の顔をチラチラと伺っては、輝に素敵なお姉さんねと囁いた。
控え室の窓から、そんな輝の様子を見ていた如月は、輝が杏珠と廃墟のような庭で話しているとしか見えなかった。
あんな暗くて寒いところで輝様はいったい何をしているのだろう。あの小学生のような女の子を(まさか)口説いているのかと、微笑ましくも少し怪訝に思っていたが、そのとき胸の携帯電話が鳴り、洋次郎の車がもうじき到着するとう連絡が入ったため、彼は監視は終わりにして玄関のほうに歩いていった。

「今日は寒いけれど、いいお天気でよかったですね」
そういうと瑠璃子は、最初に彼女が立っていた木の方へ羽が生えているかのように、すっ…と移動していった。
「これを、差し上げましょう」
杏珠の手に乗せられたのは、掌に乗るほどの小さな天使の姿をしたガラスのオーナメントだった。
「輝さん、今日は本当にありがとう。素敵なクリスマスでした」
「あ、待って、瑠璃子さん!」
消えかけようとする瑠璃子を引きとめようと、輝が走り出そうとしたそのときのことである。
彼女が立っていた大きなヒマラヤ杉のてっぺんから、何連もの光の数珠が、まさにこぼれ落ちるように流れてきた。



その点灯の瞬間は、メイン会場にいた者たちの目も釘付けにした。突如、庭に現れた美しい光のツリーに、誰もが言葉を失っている。気を利かせた誰かが室内灯を消したこともロマンチックな風情を引き立てているようだ。
その美しさに誰もが魂を奪われながら、やがて彼らは思い思いにツリーがよく見える窓際や扉の方に近づいていった。

筒井 「ロマンチックねえ」
 「本当に…何だか感動しちゃって」
佑介 「ほら、ハンカチ…」
梁河 「準備がいいな」
和樹 「俺も感動しているんだけど…」
澤樹 「…なんて…綺麗なんでしょう」
宇都宮 「シンプルだからこそ美しいツリーだね…」←とか言いながら、どさくさにまぎれて澤樹さんの手を握るウッチー(おいおい)
九十九 「まあ〜、こんなステキな企画、考えていたのね〜>輝くんって、ホントにロマンチストねえ」
奈菜 「そういえば、輝くんどこへいったのかしら。まったく〜、ひとみちゃんを口説く絶好のチャンスだったのに…(本当に鈍いんだから)」
ひとみ 「…もうパーティも終っちゃうのかと思うと、なんだか寂しいわね」
雅希 「…ほら、腕貸してやるよ」
ひとみ 「…あら(^^*」
雅希 「いてて…」←奈菜ちゃんに足を踏まれる
奈菜 「この〜、浮気モノ〜;」

***

そんなツリーの下で魂を抜かれたように立ち尽くしていた輝は、天上に流れ星がひとつ流れた拍子に、ふと我に返った。
気がつくと、木の下に立っていた瑠璃子の姿は完全に消えていた。
「これが…彼女からのクリスマスプレゼントか…」
「…くしゅん;」
気がつくと、二人を包んでいた暖かな毛皮も消えてしまい、二人は寒さに耐えられなくなって部屋に走り戻った。

部屋に飛び込んだ輝が、何よりも先にしたのは、馨たちと話し込んでいた鳴海を見つけてピアノの前に引っ張っていったことだった。
「な、何だよ。いきなり乱暴だな」
「頼みがあるんだ。もう一曲、弾いてくれないか」
「え?…まあいいけどさ…何をひけばいいんだ…?」
「クリスマスの奇跡を…。この屋敷に眠る佳人のために弾いてくれ」
「はあ?」
「いいから、何でもいいから早く弾け!」
いつもは自信満々に理路整然に話す輝が、珍しく混乱して支離滅裂になっている様子に、鳴海は不思議そうな顔でピアノの前に座わった。そしてしばらく何を演奏するか考え込んでいたが、やがて静かなメロディをひき始めた。
それは、誰もが知っている『星に願いを』だった。

ピアノが流れる中、輝は暖かな部屋の中から、ガラス越しに光のツリーを見つめていた。
「もう…会えないのかな…」
最後に瑠璃子が、そっと手渡してくれた紙袋を見ると、そこには手作りの小さなハート型のクッキーが一つだけ入っていた。

―――冥界の食べ物を食べると、この世に戻れないとかいう
でも、皆も食べてるし…もういちど、彼女に会えるかもしれないし…


それを指でつまみ、輝は誰にも見せないようにして口に入れた。
香ばしいバターの味が口内に広がり、舌に乗せるとふわりと溶けた。

―――メリークリスマス! 

今日は、なんて素敵なクリスマスなんだろう

***

その頃、屋敷の車寄せに、黒塗りの車が停まった。
中から出てきたのは、鴻池洋次郎である。
輝の企画した伯爵邸でのクリスマスパーティに興味のあった洋次郎は、今日は会合帰りにちょっと立ち寄ると、如月にも伝えていたのだった。
丁度、出迎えた如月に、洋次郎はご機嫌な様子で手を振る。
「見事なツリーだね」
如月は洋次郎の指差す先を見つめて、巨大な光のツリーが燦然と輝いているのに初めて気がついた。
屋敷に設置するものなど、大掛かりな準備は自分も手伝っていたのだが、このツリーの話は聞いていなかったのだ。
「あんな高いところから電球を吊り下げるのは大変だっただろう」
「は、はあ…」
「みんなも楽しんでいるようだね」
エントランスを入ると、洋次郎はメインホールをチラと覗いたが、すぐに踵を返して二階に向かう階段に足を乗せた。
「確か二階の西の部屋だったね」
「あの…肖像画のある部屋でございますか」
以前、秋の日ざしが差し込む二階の部屋で、彼も古びた瑠璃子の肖像画を見たのだった。

鳴海が次々と奏でるセレナーデが流れる中、洋次郎は杖と手すりに掴まりながら、ゆっくりと階段を登っていった。今回は二階は利用する予定がなかったので、電気工事も行っていないため、階段や廊下は、如月が注意深く懐中電灯を照らして誘導している。
そして例の部屋に入ると、洋次郎は用意された椅子に座り、瑠璃子の肖像画と再び対面した。
「ここは懐中電灯なんて無粋なもので照らすのはやめよう。あの燭台がいいな」
そういって、洋次郎は暖炉の上に置いてあった燭台を如月に持ってこさせた。
それに灯をともすと、柔らかな明かりが室内に仄かに揺れ、瑠璃子の肖像画を闇に浮かび上がらせた。

「メリークリスマスって言葉を最初に教えてくれたのも、瑠璃子さんでしたね。初めてそういう西洋の行事に触れ、そのとき以来、僕は外国に行くんだと決心したんですよ」
瑠璃子に語りかけるように呟くと、洋次郎はポケットからハンカチで包んだものを出し、そしてそこから小さなガラスのオーナメントを取り出した。それは、先ほど瑠璃子が杏珠に渡したものと対になる形の、小さな天使だった。
「まだ少年だった僕は、あなたの作ってくれる甘い西洋菓子が食べたくて、それだけのために、家族に連れて行ってくれとごねてはここに通ってきたのですが、他に集まってきていた紳士たちは、どうやら違う目的で通っていたようですね」
洋次郎は、オーナメントを指に引っ掛けて、楽しそうにユラユラとさせた。
「覚えていますか、これ。砂糖菓子と間違えて、僕がくすねようとした天使ですよ。もう何十年前のクリスマスになるのかなあ…」
「そのオーナメントはガラス製でございますね」
「おや、何か知っていそうな口ぶりだね、如月」
「はい、今回、この屋敷の一部を修理するにあたり、各部屋の調度品や倉庫などを確認したところ、古い木箱からクリスマス用品が出てきまして、その中に同じようなオーナメントがございました。ただ、そのほとんどは、残念ながら割れておりまして…」
「80年以上前のものだ。やむを得まいよ」

そのとき、一階からパチパチと拍手が流れてくるのが聞こえた。
「時間は…」
「そろそろ7時になります」
「健全な高校生のパーティは、そろそろお開きの時間だな」
「そうでございますね」
「大人は、これからが楽しいイブの時間だが…まあ、しかたないな。邪魔になっては悪いから僕も帰るが、輝に良いパーティだったと伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
「それと、如月。君も今日は休みだというのに、一日、輝のためにご苦労だったね」
「いえ、私も楽しませていただきました」
「そうか、それはよかった」
そう言って杖を支えにゆっくりと立ち上がると、洋次郎はもう一度、瑠璃子の肖像の前で会釈をした。

「メリー・クリスマス! 瑠璃子さん、素敵なイブをありがとう」

***

佑介 「東都のみなさん、今日はホントに楽しかったです」
梁河 「やっぱりクリスマスはみんなでワイワイやるのがいいよなあ」
和樹 「今年は寂しいクリスマスを過ごさないですんでよかったよ」(ホンネ)
 「強引なお誘いだったけど、みんな楽しんでくれてよかったですよ」
 「絆を深めた人もいるみたいだしね(笑)」
筒井 「ホントにね〜(^^;」
 「うふふふ…」
九十九 「ま〜、幸せそうねえ>ごちそうさま。でも、君たちに負けないのは、やっぱウッチーたちかな」
 「あれ、その澤樹さんと親しげに話しているのは、雅希じゃないか」
宇都宮 「な、なんであの二人、あんなに会話が弾んでいるんだ」
奈菜 「雅希ったら、また浮気しているの。…ったく、もう…(--;」
ひとみ 「奈菜ちゃんも苦労が耐えないわね。クスクス」

雅希 「…ふうん、そうなのか」
澤樹 「なかなか大変よね。でも、頑張りましょうね」
宇都宮 「…何の話をしているんだ?」
雅希 「…隆行には関係ない話さ」
澤樹 「そうね…今日の出席者の中では、私と手塚くんだけに関係のある話ね」
宇都宮 「コイツ、女の子に手が早いから、ちょっと心配なんだけどな」←疑心暗鬼
澤樹 「じゃあ、また連絡取りましょう」
雅希 「そうだね。じゃあ、俺の携帯教えとくわ」
奈菜 「ちょっと雅希!どういうつもりよ;」
雅希 「え?俺たちだけ受験生だから、頑張ろうなって言っていただけなんだけど…」
宇都宮 「…そういえば…そうだな」
雅希 「あ、そうだ。澤樹さん、ちょっと!」←ナイショ話をする
澤樹 「え?そうだったの? いいこと教えてくれてありがとう(^^)」
宇都宮 「そんなに接近して話すようなことなのか(疑心暗鬼2)」
奈菜 「雅希〜〜〜〜;」←ピンヒールで踏みつける
雅希 「ぎゃ〜、いてえ〜。何すんだよ」
奈菜 「帰るわよ!」
ひとみ 「そ、そうね(苦笑)鴻池さん、今日は楽しかったわ」
 「せっかくきてくれたのに、あまり話できなくてごめんね」
ひとみ 「また、ゆっくりお会いできると嬉しいわ(^^)」
 「そ、そうだね(^^*」←おっ、脈があったか?
ひとみ 「ダンディな秘書さんにもよろしくね(^^*」←あれれ?
杏珠 「さようなら〜」←思いっきり手を振る

コスプレ一団 「ふう〜、やっと終った」
鳴海 「来年やるときは、ちゃんと考えてこよう」
坂本 「もう来年のこと考えているのか?」
九十九 「それにしてもさ〜、あたしとナルミーはまだ普通のビジュアルデビューしていないのよね。まずはまともなCG描いてもらわないとね」
鳴海 「九十九さんは、あまり普段と変らないからいいだろうけど、僕なんかゼロどころかマイナスからのスタートだからな。そんじょそこらの手抜きCGじゃ、納得できないよな」
原田 「確かに、この二人はインパクト強すぎたよね」
亮太 「作者に働きかければ、書き直してくれますよ。僕も前に馨先輩と改善運動したんだ」

キタパパ 「おう、悠。俺たちは片付いたから帰るぞ。一緒に車に乗っていくか?」
キタシロ 「そうだな〜。みんなどうするのかな?」
杏珠 「あっ、お外を見て!!雪が降ってきたよ」
一同 「ええ〜〜?」
 「本当だ…」
雅希 「冷えると思ったよ。こりゃ、早く帰ったほうがよさそうだな」
朱雀高校一同 「じゃあ、僕たちはここで失礼します」
 「今日はみんなで来てくれてありがとう」
宇都宮 「僕たちも帰ろうか」←腕を出す
澤樹 「そうね。鴻池さん、今日は楽しかったです」
 「これから澤樹さんも大変だね。みんな応援しているよ」
澤樹 「ありがとう。何だか元気をもらった気分よ」
キタパパ 「おい、悠、どうする?3人ぐらい乗せていけるぞ」
キタシロ 「どう?駅まで乗っていく?」
亮太・原田&彼女 「お願いします」
 「うちも、もうじき衣装を取りに来てもらうから、何人か乗せていけるよ」
九十九・坂本・鳴海 「それはありがたい」
 「え、3人も大丈夫?狭くない?」
 「ちょっとの距離だからガマンしなさい。じゃあね、会長。今日はお疲れ様」
 「お疲れ様。馨くんもいろいろ楽しい企画をありがとう」
 「またやろうね!」

杏珠 「みんな帰っちゃったね…なんだかちょっと寂しい…」
 「そうだね。雪もだいぶ降ってきたし…」
杏珠 「おねえさんも、この雪を見てるかな」
如月 「お待たせしました。テーブルなどの片付けは明日行います。戸締りも終りましたので、私たちも帰りましょう」
三人は玄関を出て、もう一度振り返った。
粉雪の中、白い光を放っていたツリーの明かりも、次第に薄れてきて、やがて静かに闇に戻っていった。

X'mas Party is over…

おわり


<あとがき>
ほぼ1ヶ月、ブログで記事を更新しつつ、つないで作ったSSです。
自分もパーティに参加しているような気分で、作者が一番楽しんでいたかも。
そして、最初から企画にお付き合いいただいた、こしろさん、はるうさぎさん、本当にありがとうございました。葉桐瑞穂さんも、イラストをいただき、ありがとうございます。
それぞれのオリキャラも、実に活き活きと活躍してくれました。
今までにないコラボレーションの醍醐味を味わえました。

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