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vol.4 受験生ぶるうす
 
Clear Day

平成12年12月25日(月)

今日は休みだ。でも受験生の僕は、気を抜けない。予備校の冬期講習にも参加するし、電波少年の坂本ちゃんに負けたくないし。でも、坂本ちゃんは美人家庭教師がついていて羨ましい。僕なんか、桃子に質問しても、知らん振りされてしまう。結局、頼れるのは自分自身だけなのか。



平成12年12月31日(日)

予備校の講習も今日で終わりだ。
予備校の友達にいいことを聞いた。O文社やG研の雑誌の付録の問題集も馬鹿にできないそうだ。特に、受験直前だから、基礎の再確認になるとのこと。早速、近所の本屋さんで購入。



平成13年1月1日(月)

友達のいうとおりだ。問題集は快調、快調。国語はやけにできる。特に登場人物の気持ちを書かせる問題は完璧だった。苦手の古文もやたらできる。
「春は曙」の意味は「春は曙が素敵!」という作者の気持ちを表しているんだよね。決して春場所の優勝は曙という意味じゃないんだよね。これ引っ掛け問題だな。そういう出題者の意図を読めるようになったことが、この1年の浪人生活の成果だと思う。



平成13年1月4日(木)

問題集が終了! 5日間で2冊制覇したぞ! しかも正解率は80%以上だ。志望校T大学にしちゃおうかな。憧れの、お髭の蓮見先生の講義聞けるかな。
問題集を閉じた。このときの満足感は例えようがない。よし、今日は飲みに行こう!
浪人生にも息抜きが必要だからな。




閉じられた問題集の表紙は微笑んでいた。
そこにあるのは「中1時代・1月号付録 2学期期末試験もぎ問題」と「中1コース・1月号付録 パーフェクト攻略!2学期末試験ズバリ問題集」だった。

僕がこのことに気づいたのは、センター試験の会場で試験直前に問題集を見直そうと、カバンから出したときだった。

                                                   
健康太郎 

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