オイル
ココナッツ油(やし油)
ココヤシの果肉を乾かしたコプラからしぼられた
油です。
ラウリン酸とミリスチン酸を多く含み、泡立ちのよい
石鹸を作るときには必要なオイルです。
飽和脂肪酸がほとんどですので、いたみにくいものにもなりますし
冷水、硬水で大きな洗浄力を発揮しますし、できあがった石鹸の
PH(ペーハー)ではマイルドな石鹸になります。
パーム油
アブラヤシの真っ赤な果肉をしぼったもので、脱色精製したもの
はホワイトパーム油で赤いままのものはレッドパーム油です。
融点が27度から50度ときわめて高く、パルミチン酸が40パーセント
も含まれていますので、硬い、溶けくずれの少ない石鹸ができます。
スィートアモンドオイル
アーモンドの実をしぼった油で、ビタミンA、B群、E、各種ミネラルを多く
含みます。
オレイン酸が66パーセント程度あるので保湿力がありますが、22パーセント
ほどのリノール酸があるので、粘度が低く、軽めになっているので
アロマセラピーのマッサージオイルとして利用されている。
石鹸に入れたときにはクリームのようにきめ細かく持ちのよい、ふくふくと
した泡立ちを生みだします。
アボガド油
アボガドの果実をしぼった油で、A群B群DEの各種ビタミンの他、
保湿効果の高いステロール類が多く含まれるため、化粧品やマッサージ
オイルなどとしてつかわれている。
石鹸に入れたときはオレイン酸を多く含んでいるので洗い上がりの皮膚を
なめらかにしますし、リノール酸も適度に含むため泡立ちもそこそこのもの
になります。
ホホバオイル
ホホバは、アメリカ南西部、メキシコ北部の砂漠に自生する常緑の灌木
で、その種子からとれるのがホホバオイルです。
いまでは、農園で植林して栽培してますので供給量も豊富です。
構成成分は脂肪酸とアルコールが結合して生成したエステルと呼ばれる
もので、液体ろうです。
非常に酸化安定性が高く、皮膚になじみやすく、使用感がさっぱりしている
のが特徴です。
水分を保持しながら、皮膚呼吸をさまたげない上質の保湿膜を作ります。
脱色しないものは微量のミネラル分が残り保湿力は無色のものより
すぐれています。石鹸にいれますと使用感のいいものになります。
けん化価が低く、必要な苛性ソーダの量が少ないので、石鹸をマイルドに
仕上げます。
きわだっていたみにくいので、保湿効果をアップするために石鹸のタネの
なかに生のまま残すには最適の材料です。
アロマオイルとしても酸化しにくいのと使用感がいいので最高のオイルといえます。
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