ミノキシジル(リアップ)


ミノキシジル剤は、アメリカの製薬会社某社が開発した高血圧
の人向けの血圧を下げる薬からうまれました。血圧の正常化とともに
髪の毛がフサフサになったことから、育毛剤が開発されました。
血行を促進させるから、発毛が促されるのは当然で、一般に販売され
ている育毛剤には、このような効果はありません。以上が某社の
宣伝の文章です。この育毛剤はアメリカ、フィリッビン、オーストラリア
から個人輸する商品です。


リアップはミノキシジルを有効成分とする、日本で初めての壮年性脱毛症における発毛剤です。
壮年性脱毛症とは男性型脱毛症とも呼ばれ、一般的に遺伝性の薄毛又は抜け毛で、年齢ととも
に進行するものです。本来毛髪には一定の寿命があり、成長したあと自然に抜け、
再び同じ毛穴から新しい毛髪が生えてきます。この成長期(2年〜6年間)、退行期(2〜3週間)、
休止期(3〜4ヶ月)の繰り返しをヘアサイクル(毛周期)といいますが、壮年性脱毛症の
頭皮では成長期の毛包(毛根を包む組織)が十分に成長せず、早く退行期、休止期に
移行してしまい、毛包が小さくなっていきます。それによって成長期の毛髪の割合が減少し
抜け毛が増え、太い毛髪が細くなるのです。
こうした壮年性脱毛症に対してミノキシジルが効果を発揮します。

ミノキシジルは、もともとアメリカにおいて血管拡張作用を主作用とする高血圧治療剤として
開発されましたが治療中の患者に多毛症が認められたため、改めて外用薬として
開発されることになりました。
ミノキシジルは毛包に直接作用して細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって
休止期にある毛包の成長期への移行を促進します。さらに生えてきた新しい毛の毛包に対し
後期成長期毛包への移行を促進して維持することで後期成長期毛を増やし、効果を示すのです。



ただし毛髪の成長には個人差があるので、だれにでも効果があるわけではありません。
女性や未成年の方、円形脱毛症や甲状腺疾患による脱毛など壮年性脱毛症以外の
脱毛症の方は使用しないで下さい。
脱毛が急激であったり、家族や兄弟に壮年性脱毛症の人がいない場合などは壮年性脱毛症でない
可能性がありますので使用しないで下さい。



高齢者、高血圧、低血圧の人、心臓又は腎臓に障害のある人むくみのある人も
医師に相談してから使用して下さい。
さらに、壮年性脱毛症であっても、脱毛の部位や範囲によって
効果が得られない場合もあります。
効果が認められたのは、主に頭頂部の毛髪が薄くなるタイプです。



薬の用量や回数をふやしても効果は同じで、副作用の発現する可能性が高くなります。
毛髪が成長するには時間がかかるので、効果がわかるようになるまで少なくとも6ヶ月間
毎日使用する必要があります。壮年性脱毛の原因を取り除くものではないため、
使用を中止すると毛髪の状態は徐々に元に戻ります。