アイドラーズ
(2003.08.24)

レース前にはあらゆるシチュエーション、トラブルの予想をたて、
またその対策も行なってきた。
過去のトラブルを糧とし、次に繋げていくのも
プライベーターの楽しみのひとつでもある(そうか?^^)。

しかし、かならず予想外の結果、トラブルになるのが、
ここ数年の流れでもある。




今回のアイドラは練習、予選、決勝の3回の走行。
ミッションを載せ替え、またメタルガスケットで圧縮が上がったあと
100mほどしか走っていないクルマなので、
練習で様子を見られるのはありがたい。

9時から練習枠スタート。すでに路面温度は70度近い。
左フロントのライフが終わりかけているので各コーナーでアンダーが激しいが、
なんとか曲げていけないこともない。
ミッションはやや硬めの印象。それでも前よりはいい感じ。
オイル漏れも消えている。
さらに3速からのエンブレ時の妙な振動も消えている。
7500オーバーの振動は依然としてあるが、半減はしている。
直接かかわりそうなのはクラッチプレートをダンパー 付に戻したことだろうが、
そうなれば振動の直接原因はプロペラシャフトのバランスか、
クランンクのバランスが原因といったところか。
水温、油温はそれぞれ90、105度で安定。決勝だとさらに5度程度あがるか?
パーカルが動作していないのでタイムはわからず。
今回「お風呂でテレビドラマを見るために」超小型防水TVを買った林兄
によると、
7秒ぐらいの周回だったらしい。



予選。いきなりスターターの歯が噛まない。
林兄含め何人かに押し駆けを依頼。

今日の悪い流れは

どうやらこのあたりから始まっていた。


走行中、油温計がエラーに。ブレーキング時の振動で、
時々メーターが振り切る。
数回アタックをかけるが裏ストレートから見えるコントロールタワー表示には、
自分のゼッケンが表示されない。

このままだと前回のアイドラの再現だ。
フォーミュラ3台はともかく、茂田氏(ケント)の前にはでないと。
丸田氏は仕方ない^^;;;とりあえず予選5位が必須だ。
時間的にはこれがラストアタック。死ぬ気でアクセルを踏む。
多少の振動に目をつぶり8000回転まで回しホームストレート。
ちょうど予選終了となる。
クーリングラップでタワー表示を確認。
なんとか5位に「89」の数字を点灯させた。 総合5位クラス2位。




昼飯食って決勝。
ブレーキのエア抜きと10Lの燃料補給。決勝は13周予定から1周減って12周となる。
スターターモーターは調整してみるも完治せず、ふたたび押し掛け。
兄のダイエットを願ってメインスイッチをオフのまま押し掛けさせて、
大量のカロリー消費に協力してみたりする(すまん^^;;;;>兄)

しかし1度でもエンジンストールさせると二度と自力で起動出来ないというのは、
精神衛生上かなりよろしくない。

 




グリッドに付き、レッドが消えスタート。
ホイルスピンを嫌い、抑えた回転が低過ぎて茂田氏に先行を許す。
中盤まで茂田氏の後ろでチャンスをうかがう。
立上がりのラインをコピーしつつ、唯一の有利な要素「直線」で勝負^^;;;
裏ストレート後半で右からのパスに成功する。

これでクラス2位は確定した。
クラス1位の丸田氏は1コーナーを立上がったときすでに1ヘアを通過している。
目の前のフォーミュラが次のターゲット。
予選タイムは上なのだが、数周様子を見る限り何か調子が悪いようだ。
1コーナーで真後ろに付き、ややあおりぎみにすると、
ラインを譲るような動きを見せる。
ならばと1ヘアでインに付いてそのままパスをする。
これで総合4位、クラス2位だ。
タイム自体
は出ていないが、参加さえ出来ないCOS教団に対して、
大きな自慢要素に出来るのは間違いない(ふっふっふ)。
周回はすでに後半、暑さで実際の周回はわからないが、あと数周のはず。

裏ストレート3速から4速へ。






そして








「パパン!プスッ」









一気に駆動力を喪失。











油圧は正常。水温、油温に目をやるとあいかわらず揺れまくっていてさっぱりわからない。
アクセルにエンジンが反応しない。
ミラーにトップを走るダラーラが写っている。
クラッチを切って最終コーナーアウト側を旋回。









電気か?

と、とりあえず

壊れたんだろうな(TT)。










パニックに陥りながら惰性のみで最終コーナー出口を通過。
すぐ右をダラーラが豪快に立上がっていく。
グラベルに出て停止したいが、こんな場所にとめるとレース自体が赤旗になってしまう。
しばらくコース上を惰性で進み、コントロールラインを通過したところでグラベルへ。
速度は完全に落ちもうすぐ停止するといったところで、
キルスイッチを切ろうと左に目をやると......。











視線移動の途中でいつもと違うインパネの状態に気が付く。













インパネは一番左にキルスイッチ、
そしてカバー付きのイグニッションスイッチ、
フューエルポンプのスイッチ、スタータースイッチと並ぶ。










時速数キロ、すでに歩くよりも低い速度だ。











燃料



ポンプが



オフに



なってる......( ̄□ ̄)

 ̄ ̄










時速0km/h、車体は完全に停止した。

つまり3-4にシフトチェンジしたあたりで、
左手がスイッチに触れてしまっていた訳だ。

※カバー付きスイッチの3つはシフトレバーの上に位置し、
また、取付けスペースの問題から、
上から下へ動かすとオンになるような配置。
よって下方から手が触れるとオフになってしまう。


スターターさえ起動すれば、
スイッチに気が付くのにあと数秒早ければ、
復帰は出来たハズなのに.....。
つーかそもそも燃圧計付けてるじゃんよ(ちゃんと見ろよ>俺)



そのまま車から降り、ヘルメットをかぶったままコース外で待機。
数周後、チェッカーが振られるのを
ホームストレートのスポンジバリアから見ることになる。

 

第3期用ストック
(2003.08.18)

常にヘッドを開けられるように、
ガスケット、ヘッドボルト、ステムシールは
必ず1セット予備をストックしておく。
(ガスケットはメタル。写真中央 FORD純正のラベルが貼ってある)
そうした毎回の消耗品の注文のついでに、
今回はステムシールを「2種類」注文した。

まず、バートンでガスケットセットを注文した場合、
その中にはステムシールも含まれる。
だがこれはノーマルスプリングを使うにはサイズが若干大きい
無理矢理入れることも出来るが バネに干渉してオイルが下がってしまう(経験済み^^;;)。

しかしステムシール単独で発注すると、
キチンと正規純正部品(FZ705)が届く^^;;;; まずこれがひとつ。
次にWスプリングを使用した場合には、
このスプリングシートを兼ねたステムシールも使えなくなる。
そこで兼ねていない普通のステムシール、214Nバルブに使える
品番FZ704のステムシールを発注した。

(写真右 奥がノーマル品、手前がFZ704)

おおさか
(2003.08.14)

やぼ用で大阪へ。

13日の新大阪行き最終の新幹線「のぞみ」に乗り、
到着したのが夜11:46。
そのまま新大阪でホテルを探し宿泊。
翌日午前中に用事を済ませた。
昼食を取ろうと同行の人の案内でみなみを歩く。
一応大阪なんでお好み焼きは欠かせまい^^;;;;


大阪自体は通過はすれど歩くのは始めて。
お好み焼き屋の隣は本屋、その隣はピンサロといった具合で、
並びはメチャメチャだ^^;;;;
風俗店がメインストリートに堂々と店を構えているのが衝撃的。
いちおうネタになりそうな写真を撮っていたら、
「くいだおれのとこで、よく写真撮ってるわな。おおさからしいんかいな?
自分くいだおれで食ったことないけどな・笑 」


わらしべ長者
(2003.08.09)

クルマに乗っているときにFMをつけると、
「わらしべ長者」の朗読をやっていた。
放送局はJ-WAVE、「サントリー0 hour(ゼロアワー)」という番組だ。

朗読の仕方が面白かったので、しばらく聞き入っていた。
ところが話しが進んでも、自分の知っている「わらしべ長者」とまったく話しが違う。
前半部分の朗読が終了して、やっとどういうことなのかを理解した。
朗読は自分が知っている「わらしべ長者の主人公」の「父親の話し」から始まっていたのだ。

かいつまんで説明するとこうだ。

舞台は飢饉に見舞われた島、話しは
そこから始まる。
そこに住んでいた「父親になる男」はみんなの為に自分の蔵から食料を分け与える。
しかし民衆は「父親」を殺し蔵を襲う計画をたてる。
それに気付いた「父親
」は島を脱出し、別の島で暮らすことになる。

移り住んだ島では、魚を採って再びみんなに分け与える生活。
島で仲良くなった娘には子供が出来た。しかし娘の家はそれを認めず、
また、「父親」にも迷惑がかかると思った娘は、ひとりで子供を生み、育てることになる。
その生まれた子供が民話で有名な「わらしべ長者」の主人公である。
娘は子供が8才の時に病気で死亡し、形見として主人公に「藁(わら)」を渡す。

しかし自分達が知っていると思っていたその後半部分の話も、かなり様子が異なる。
品物の移り変わりも違う。
自分が読んだ話ではワラに虫をくっつけて、適当に金持ちになる程度の話だったが、
この朗読ではそんな小さな世界ではとどまらない。

「藁」→「味噌」→「鉄(当時貴重品)」そして鍛冶屋で
その「鉄」を渡し、「剣」を作る為に、交換条件として3年働く。
しかし鍛冶屋は約束を破り「剣」を作ってくれなかったので、
さらに5年かけ、自らが「剣」をつくり上げる。

「剣」は、とある船長に「金屏風」と「鉄」に交換される。
主人公は再び手に入れた「鉄」で「鍬(くわ)」を作り民衆に分け与える。
当時「鍬」は木製であり「鉄製」の鍬は作業効率が良かった。
それは民衆の「信頼」を得ることに繋がった。
当時、その地方を支配していた人が「金屏風」を欲しがった。
主人公はそれを彼の領土であった「湖」と交換する。

水は農耕の生命線でもあり、主人公は民衆を見方につけ、
その支配していた人を滅ぼすことになった(つまり王になった)。

圧制に苦しんでいた沖縄の民話である。
なんと壮大な話だろうか。
朗読はやや訛りのある女性で、バックには沖縄系の静かな悲しげな音楽が流れていた。
朗読のあとには「元ちとせ」の曲が流れた。(どこどこ〜ゆ〜くの〜って奴)
思わず涙が出そうになった。
世界広しといえ、「わらしべ長者」で泣きそうになったのは俺ぐらいだろう(笑


「わらしべ長者」あなどれない^^;;;


※なお番組によるとこの沖縄の民話は書籍として発売されているようだ。