・「快住計画」とは?

「快住計画・かいじゅうけいかく」とは、
集まって住むことで得られるメリットを、最大限に活かすための
プロジェクトです。

私たちの住む「まち」の中で、最も数の多い建築物は「住宅」です。

まちの中にある一つ一つの「住宅」が快適な住環境になり、
同時に「まち」との良好な関係を築くことができれば、
「まち」はより一層快適で豊かになっていきます。 

そして、そのことは、結果的に
「まち」にも人にもいい影響を及ぼすのではないか
と、私たちは考えます。


 ・「住宅」を複数戸同時に建てること。

 そのことは、一戸だけで建てるより、拡がりのある屋外空間を
 つくりだし、
集合した住居群として 
 「まち」の景観に貢献することもできます。


 ・SOHOや店舗付住居の一団地をつくること。

 住宅だけしかない住宅地に様々なアメニティを生み出し、
 さらに昼間の目が増えることによって、
 「まち」の安全性を確保することができます。


 ・コーポラティブ的に計画すること。

 住む人同士の顔が分かり安心かつ、安全性の向上もしますし、
 住戸同士の配置も効果的にでき、
 より快適な外部環境をつくりだすことができます。
 そして、経済的なメリットも見込めます。


以上のように、集まって住むこと、同時に複数戸建てていくことを
考えていくことには、たくさんの可能性があります。
そして、さらに多くの新しい可能性があると考えています。

その可能性を、実現を前提に考えていくこと、
アイデアだけで終わらせずに、具体的に住宅をつくっていくこと。
そして、それらをいろいろな人と共有していくということ。

このようなことを目指して、つくられたのが「快住計画」なのです。

これからも、多くの人に参加してもらい
楽しく面白い時間や、
豊かで過ごしやすい空間をつくっていきたいと考えています。



・「快住計画」で
  考えるコモンとは?

コモン(コモンスペース)とは、一般的に
「集合住宅などで居住者の人たちが、共有する庭や空間」
というような意味合いで使われますが、
「快住計画」で使うコモンとは意味合いが違います。

「快住計画
」で考えるコモン「快住コモン」とは
一言で言うと
「所有」と「使用」の新しい関係を考えることです。


「所有」しているものを「使用」する。
このことを、庭や空間という領域で考えると
プライベートの領域は、私有使用となり、
パブリックの領域は、共有共用となるのが一般的で、
この二項対立の「場」の領域設定しかできません。



そこで、私有共用(個人のものを、みんなで使う)
と、私用共有(みんなで所有して、個人で使う)

という、領域設定を足して考えてみます。
それは、単純に個人の場所を他人が好きに使っていい
というようなことではありません。

実際には、みんながより良い環境を お互いにつくりだすために、
個人の所有している部分を、貸しあったり、譲りあったりしながら
共有していくということです。

建築的なことで説明すると、

お隣同士で、窓の位置をずらしあえば、
相手の土地の庭の上まで、視線の拡がりがもてます。

プライバシーの問題も、同時に複数の住戸を建てるので
設計段階で、何度も調整することによって問題はありません。
(もっと詳しく知りたい方は、実際のプロジェクトのページへ→








「快住計画」では、各住戸のプライバシーや防犯対策を考慮しつつ、
「所有」と「使用」の新しい関係(=快住コモン)をつくっていくことによって、
より豊かな住環境をつくっていくことを、目的にしています。





・「快住計画」の体制

「快住計画」は岡村泰之建築設計事務所で、
行なっているプロジェクトの一つです。

より良い空間、建築、まちを、
考えていきたい、つくっていきたたいという思いに
共感していただいた工務店や不動産業者のみなさんと、
協力しながら運営しています。

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