地域によって交通事情というのはかなり差があるものです。 ここでは道路交通に関して、 静岡県(浜松)と愛知県(都市部)を私なりに比較してみました。 尚、静岡県と一口に言っても愛知県よりかなり広く、 東西での違いもあるでしょうから、主に浜松市周辺を対象とします。 愛知県については都市部ならどこでも大差ないと思います。
浜松市で最初に驚くのは路上駐車の少なさです。 幹線道路も細い市道も殆ど路上駐車は見あたりません。 また、短時間の違法駐車もすぐに見つかるという話をよく聞きます。
愛知県ではどこに行っても路上駐車が多く見られます。 ひどいときは幹線道路に2列で駐車していることも。 警察の取り締まりもありますが、なかなか追いついていないようです。 特に都市部では駐車料金が高かったりするので路上駐車が多いのかも。
浜松市内を走る自動車は概ねゆったりした運転です(高速道路を除く)。 速度もそんなには出さないし、信号が黄色になると余裕を持って停車する感じです。 これは、幹線道路でも信号機が多くて快走しにくいためかも知れません。 よく言えば落ち着いた運転、悪く言えば要領の悪い運転です。
一方、愛知県の自動車はよく言えば要領のいい運転、悪く言えば乱暴な運転です。 国道23号線(名四国道)や国道153号線など、 まるで高速道路のような状態です。 ほかにも幅の広い幹線道路があちこちにあり、速度が出やすくなっています。 信号が黄色でも(安全に停車できないということで?)通過する車が多いように感じます。 特に国道23号線の交差点を深夜に横切るときは、 青信号でも注意してわたる必要があります。
信号のない小さな交差点は、 愛知県だと例えば南北だけ「止まれ」の標識や標示があって、 東西には標識や標示がないのが普通です。 交差点を東西に横切る自動車が途切れた後、 「止まれ」で一時停止していた自動車が交差点を南北に横切ります。
ところが浜松市だと南北も東西も「止まれ」となっていることがとても多く、 ほぼ同時に両方向から自動車が交差点にさしかかったとき、 どちらから通過するかを判断するのにとても迷います。 相手の動きや表情(見えればだけれど)から判断するわけですが。
愛知県を走っていると当たり前のように見かける「車線数減少」の警戒標識ですが、 浜松市内の道路でこの標識を見かけることはなかなかありません。 主要地方道を自動車で走行していると、 交差点を越えたところで左側の斜線が突然なくなるので、 走り慣れていないと必ず立ち往生します。 交差点の手前で、殆どの自動車が第2通行帯にいるときは要注意です。
上述の通り、浜松市で比較的ゆったりしているのが自動車ですが、 反対に自転車の運転はかなりいい加減です。 殆どの自転車はどれだけ広い歩道があっても車道を走ります。 法律的には自転車も車だから車道を走るのは一応問題ないと思うんですが、 車道を右側通行したり、並列走行する自転車は問題有りです。 また、左側を走っていたかと思えば突然右側に横切るような、 予測の困難な自転車にも多く出会します(高校生に多い)。 浜松市内で自動車を運転するとき、自転車には特に注意が必要です。
愛知県の都市部では自転車が車道を走ることは余りありません。 自動車の運転が余り優しくないため、自転車が迂闊に車道を走れないのでしょう。 そういえば私が小学生の頃、 自転車で車道を走っていたら後ろからパトカーに注意されたことがありました。