この作品は2000年12月15日(金)大阪・三木楽器開成館で開催されたアトラクト・ロウブラス・カルテットの「低音金管楽器の魅力:第5巻」において木村寛仁氏により世界初演されました。氏が主宰します大阪小バス倶楽部の委嘱により書きました「流れ行く時間の中…」の2楽章にあたる作品です。(中略)
作品は2つの部分に分かれており、安定したテンポを持たない序奏部分は西洋音楽に存在します12個(時間も12の数字に影響されています〜音と時間の単位は自然の力の流れの中で人間が創造したものです)の音がドの音だけを重複し短時間で印象強く全て現れます。そして音高と音量の変化が感情の起伏を表します。提示された音型はテンポの変化の影響を受けながら小さな変奏を繰り返します。続きます第2の部分は速度を少し早めテンポは終結に向けて安定していきます。(中略)
休符によって起こる間(ま)は作曲者の支配下にあります。しかし、カンマ、フェルマータによって起こる間(ま)は演奏者に委ねられます。演奏者の感性によってこの作品の全体像が大きく変わる事が願いです。
*この楽曲は、2008年2月発売のCD『BE... WITH TIMESTREAM/木村寛仁』
に収録されています。
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