朗読劇  『秘  密』 レポート 2003年版
2003年3月9日。

新世紀初のイブに、私達を酔わせてくれた秀幸さんと豊嶋さんの朗読劇『秘密』。1年と2か月の時間を経て、この日私の前へと、帰ってきてくれました。

『秘密』の再演があると知ったのは2002年の12月に入ってからでした。BBSへの情報で再演を知り、eプラスでチケットの先行予約が出来るということだったので早速加入&チケットの申し込みをしました。この時はもう嬉しくて嬉しくて!また秀幸さんに会える!それだけでもう頭はいっぱい。どきどきしてうかれていたのでした。

しかしっ。皆様ももうご存知の通り…2002年末よりインフルエンザにかかり高熱を発し、それがきっかけで大きな病気の疑い、そして入院。

もう目の前が真っ暗。このまま長期入院なんてことになったら、いや、仮に退院出来たとしても自宅療養で行けなくなるかも…折角の再演なのに…どうしよう、そればかり考えていたのでした。最初に入院した病院では「いつ退院出来ます?!」そればかり聞いてました。でも連日の微熱、ひどい貧血と症状はかなり重く、とても退院なんて望める状態じゃなくて…。とにかく、まだ3月までは時間がある、それまでになんとか治して退院しなければ、そう思っていたのでした。

結局2003年より転院、大学病院へと入院。ここでも、アナムネで「とにかく早く退院して帰りたいんですっ!」ってそればっか言ってた気が。気持ちはもうアセるばかりで。でも、入院生活は結構長くなることがわかり、私は家にも帰る気がおきず、(土日外泊許可が出ていた時もあったのです)HPへも行きたくありませんでした。もし行って、BBSを読んで、「秘密、楽しみです!」というカキコであふれてたら…そう思うと、もし行けなかったら泣いちゃうだろうなって思って怖くて。行ける、ってメドが立ってからカキコしよう、そう思っていました。

「先生、私ね、3月9日にどうしても行きたいとこがあるんですよ、だからそれまでに絶対退院したいんです。」
「3月9日?うん、大丈夫、余裕余裕。2月いっぱいで帰ってもらえると思うよ。」

主治医の先生の言葉に、私は安心しました。でもまだ確定じゃなかったので、BBSには書けないなぁ、慎重にいこう。そう思っていたのが2月20日頃。あと10日くらいかなぁ、家で療養する期間が一週間とちょっとあるから、大丈夫だ、行ける!帰ってから忙しいぞ、準備何もやってないし…

ところが。必要な検査が遅れていたのと、私の病状があまり思わしくなかったのとで退院はどんどん延びていってしまいました。3月の最初の週はじめに退院といわれ、それではギリギリの日程…これじゃ帰っても退院直後、家族に絶対反対される、そう思って…もう完全に絶望かなぁ…そう考えていたんですけれど。

事態は思わぬ方向へ転がり始めました。

退院の予定が更に延びたのです。「余計ムリやん!」と思われる方もいらっしゃると思いますが…ムリして帰っても自宅からはきっと行けなかったと思うんですけれど、病院から外出、って形なら家族に反対される心配ないやんか!と思ったんですよ(^^; それで主治医の先生に相談。

「8日から外出して、10日午前中に(病院へ)帰ってくるってことでいいですか?」
「うーん、場所は?」
「東京です。」
「うん、ええんちゃう?新幹線?」
「はい。」
「んじゃ2時間半寝といてね(笑)それから、マスクは必ずしていくように。ボスミン(止血の為に貰っていた薬。希釈液を脱脂綿に含ませてあるもの)も持って行って。イソジンとウルソ(肝臓の内服薬)…それからアドナとトランサミン(止血の内服薬)も。ヒアレイン(目薬)も頻回点眼。それから…無理は絶対したらアカンよ。あと、怪我だけはせんといてね。ただでさえ出血しやすくなっとるんやから。」
「わかりました。」

そんな感じで密約を先生と取り交わしたのでした。(家族にはナイショだったので(^^;; )
そして7日夕方。8日の土曜は先生がお休みなので、私のところへ出発前にもう一度来て下さいました。

「えっとね…外出時の注意とかやけど…ボスミン、あんまり頻回に使わんようにね。貴方の場合、もともとの血圧が低いから大丈夫やけど、150とか160とかの人が使ったら大変なことになる薬やからね。あんまり使わんのですわ。」
「あ、なんかもう(詰所に)なかったって言ってはりましたもんね。」
「そう。(薬局から)上げてもらったんはもう、貴方専用みたいなモンやからね(笑)。」
「そうなんですか(^^;;」
「うん。ま、気になる時に使うくらいにしといてね。」
「はい。」
「はい。じゃあね、月曜、場合によってはお昼から採血。ね。外ね、寒いから…。風邪とかひかんようにね。」
「あ、やっぱり寒いですか。」
「うーん、そうやねぇ、2,3日前と比べたら大分マシになってきとるけどねぇ…、おとついかな、雪降っとったからね。帰るの苦労したわ。」
出発の2,3日前から、寒の戻りが強くて気温がかなり低くなってたんですよね。春物のコート着てきたのでちょっと後悔していましたが…。

「じゃあ…ホンマに気ーつけてよ。…ではまた月曜日。無事に帰ってきて下さい。」
「はい、ありがとうございました。」

先生、心配かけてごめんなさい〜、気をつけて行ってきますね。
そうして、数々の障害を乗り越えて(笑)、3月9日。新大阪発東京行きの始発新幹線に、私は乗り込んだのでした

東京駅へと到着し、当日合流して公演までご一緒させて頂く予定になっていたあおなさんとお会いするため、まずは新宿へと向かいました。上京は2度目でしたがやっぱり慣れない…なんとか案内板を頼りに新宿駅へと向かう電車に乗り込みました。途中、みずなぎ*せいらさんから携帯にメール。ネオロマ3以来だったので思わずきゃーきゃー言ってしまい車内の視線が痛かった…(^^; その後あおなさんからもメールが入り、新宿へと向かっているとのこと。私は安心して駅へと向かいました。

新宿へ着いたもののどこで待ってればいいかなぁ…と思案。とにかくわかりやすい場所がいいだろうと思い、一番近くの改札付近で待つことに。そうこうしているうちにあおなさんから「着きました」とメール。私は現在の場所の説明を送信しました。しかし…あおなさんと会えるまでは結構時間がかかってしまいました。私の説明が至らなかったせいで(^^;; 結局直接通話で説明しました。改札の外にヤフーの看板、というのが決め手になり場所が判明、やっとのことで合流を果たしました。まだ時間的には公演までは余裕がありまくりだったので(^^;とりあえず食事でも…ということになりましたが、私は新幹線の車内で昼食を取っていたので(食事の時間は守った方がいいかなと思ったので。病院ではいつも12時でした。薬も飲まなくちゃならなかったし。)お茶だけ。あおなさんは勿論昼食はまだでしたので食事をされました。ここに至る経緯をカンタンにあおなさんに説明。なにしろBBSへ「行けます」とYannさまに代理カキコして戴いたのも行く直前でしたんで、詳しい事情は誰もわからない状態。まだ入院中であることとか病状の事とか、お花企画のこととか説明をしたり聞いたり。そうこうしているうちに食事が済んで、お会いする予定だったぽちょさんと合流すべく京王百貨店前へ移動。ぽちょさんとお会いする事が出来ました。ぽちょさんとは随分以前から私のページへ来ていただいてたのですが(ってかHP出来る前から…)なかなかお会いできなくて、もう5年ごしくらいでやっとお会い出来たので感無量でした。ご挨拶をさせて戴いて、その後うなおさんのベイビーへのプレゼントを選びに行く為京王百貨店店内へ。買い物が済んだ頃にみずなぎさんから連絡が入り、売り場で合流して、その時点で結構いい時間になっていたので、もし整理番号順じゃなかったら並ぶこともあるだろうということで会場である新宿・スペース107へと向かいました。私はお花企画とは別に個人で花束を買いまして、その後皆様と一緒に会場へと向かったのですが…新宿ってホンマ都会(^^;; バスロータリーをぐるーっと大きなビルが取り囲んでいるって感じで、やおら方向感覚がなくなりました。大阪モンな私はいつも山がある方向を基準として動いているので(山がある方が東、という感じで。でもこれは山手よりの大阪人のみ適用、ですが。海沿いの方とかはまた違うんじゃないかと。)、東西南北がまったく掴めません。うう、一人で来てたら確実に迷ってるな〜。とにかく目指せヨドバシカメラ!(会場はヨドバシの向かいにあるので)…ってすぐそばやん!道路をひとつ渡ってすぐって感じで。

会場の前は豊嶋さんファンと思われる男性が10人前後固まってお喋りされてました。並んだ方がいいのかなぁ…と思案していると会場スタッフさんが出てきて。

「会場の時間になりましたら、お手持ちのチケットの整理番号順にお呼びして、10人ずつ入場して戴きます。ご通行の方のご迷惑になりますので会場時間まではここで並ばないようお願い致します。」

とのこと。私は思わず「よっしゃあ!!」とガッツポーズ!何故にゃらば(柴崎コウ風(笑)。私のチケットの整理番号は6。トップで入場やん!!安心してその場を離れることが出来ました。まだ時間があったのでヨドバシで時間をつぶすことに。ぽちょさんは食事をしていないとのことだったので「食事してきます〜」と別行動。私とあおなさん、みずなぎさんはヨドバシで他のお客さんの邪魔になりつつ(爆)開場までおしゃべり。私が関西弁バリバリなので、今は関東なみずなぎさんももともと関西の方なのでだんだん関西弁に戻ってきて(^^;; ほとんど漫才コンビ状態。あおなさんをぼーぜんとさせてしまいました(笑)そうそう、あおなさんと食事してる時に、私の主治医の先生の話をしたんですけど、あおなさんは、
「大阪じゃドクターも大阪弁なんですねぇ〜。」
と仰ってました(^^;; い、いや、大阪人ですからドクターも(笑)帰って先生にこの話をしたら、
「当たり前やっちゅーねん。」
とひとこと。私も、
「そうですね(^^;; ああ、東京行ってたら大阪弁の人いないからもうなんか私一人浮いてんのんちゃうかなー思って不安やったんですけどね。東京の若い男の人がね、標準語で喋ってはるじゃないですか、それ聞いてなんか理不尽にイライラしたんですよ。」
「僕もね、大学の受験の時にねぇ…、地方からっていうか、関東からも受験に来よるでしょう、そーいう連中が標準語で喋っとるん後ろで聞いててね、”…蹴ったろか!”って思った。」
…いや、ホントに関東の皆様ごめんなさい(^^;; 大阪人だけですねこーいう理不尽なこと言うのって(^^;;

さてさて。いよいよ会場の時間もさし迫ってきたので移動。ぽちょさんも合流しました。デジカメなどで飾ってある花輪などを撮影。「王様のブランチ」からの花束はすごく!立派でしたよ〜。キレイ!なんかすごくハイになって写真撮影しまくりでした。そのうちに入場の準備をする為スタッフさんが出てきて、

「それでは入場して戴きます。お手持ちのチケットの整理番号をご確認下さい。番号が1から10のお客様、どうぞ。」

私はチケットを提示して、意気揚揚と入場。ののちダッシュ!!勿論最前列をキープするためです。初演を見ているので秀幸さんの立ち位置はわかるから、すぐ前のポジションねらい。ダッシュの甲斐あって秀幸さんから一番近い席をゲット。やれやれ、ひと安心です。でも席についたらすぐドキドキしだして…落ち着くどころか鼓動はばくばく言いっぱなし。うわぁ〜、前回よりも緊張してるかも〜!今日はこの一回だけなんだもんなぁ、とにかく一瞬たりとも見逃さず最後まで!しっかりと見よう!それで頭がいっぱい状態でした。緊張がなかなか解けず、前回の公演の時もそうでしたが胸の前で手を組み合わせてじっと目を閉じ、心臓の鼓動を聞きながら待ちつづけました。お隣は男性だったんですけど、「何この人」って思われたかも知れません〜。ため息ばかりついてたと思いますから(^^;

そしていよいよ開演のブザーが鳴り響き、場内の照明が落ちました。

2001年のイブに聞いた、あのピアノ曲が流れ、秀幸さんが舞台へと登場され…私はまたしても涙がにじんでしまいました。あの時と同じ。はじめて会えた、あの時と。秀幸さんはゆっくりとマイクの前に進まれて、真剣な眼差しで舞台を見据えられたのです。そして台本に目を落とし、あの柔らかく優しいお声で・・・。流れるように朗読を始められました。どきどきはもうピーク。今までの心配とか身体のこととか、心配してくれてる家族や主治医の先生のこととか…もう全部ぶっ飛んでいました。(ゴメンナサイ〜)ただただ秀幸さんを見つめることだけで頭の中はいっぱい!会えた嬉しさ、ここへ来れた嬉しさで私の胸は満ち溢れていたのでした。

秀幸さんのその日のスタイルですが、ちょっと茶色がかった生成りの三つ釦のジャケットに、黒(か、濃いグレーかな?ライトの加減で黒にもグレーにも見えるって感じ)の、ノーカラーのシャツ、濃い茶のスラックス、明るめの茶の靴、といったものでした。何を召しになっても似合うけど、この日のいでたちもめっちゃステキ(^^)改めてホレ直しました〜。ああ、ホントカッコイイ。私にとってはこの世で一番の男性です、えへへ〜(^^;;

そ、それはともかく。冒頭シーン、バスの事故がニュースで流れ、妻と娘が乗っているバスが事故に遭ったということに気付くシーン。緊迫した雰囲気の中、秀幸さんの表情はひきしまり、きりりとした視線が台本に落ちます。…もう完全Knock Out状態〜。豊嶋さんにはゴメンナサイですけれどもう秀幸さんしか目に入らない〜。台本をめくる手に、微かに揺れる前髪に、豊かに変わる表情に。瞬きするのが惜しい。もう一瞬でも見逃したくない、そう思いました。娘のアルバムを見て話すシーンになり、秀幸さんの表情はとても柔らかく優しく、見ている方がとろけちゃいそう。あんな瞳で見つめられたら、そう思うと身体が熱くなるくらい。ひとりじめしちゃいたい、そう思うくらい…ステキでした。この笑顔を、もう一度見たい、そうずっと思っていたんです、「秘密」の再演が決まった時。家でも、病院でも。来れて良かった、本当にそう思いました。

「お前は…俺の女房なんだぞ!」
盗聴器を見つけられた後の、気まずさと後ろめたさが入り混じった後のセリフ。怒鳴り声はすごく迫力。額に汗が光り、秀幸さんの熱がこちらまで伝わってくるみたいで、私はもうドキドキしっぱなしでした。そして、未遂に終わったベッドシーン。

「…寒くないか?」
複雑な感情が入り混じるセリフに、私の心拍数は高まるばかり。どうなるか知ってても、やっぱりドキドキしてしまいました。そして。山下公園での別れのシーン。ここでもやっぱり泣いてしまった、会場からもすすり泣きが聞こえてきます。このシーンで泣いちゃったのは、秀幸さんのセリフが悲しいのもあるけれど、もうすぐ舞台が終わってしまうから、それもありました。

「殴らせてもらうよ…2発。」

あの時と同じ、このセリフ…やっぱり泣きました。声は出さないで泣きました。いろんな感情が流れていきました。来れるかどうかわからなくて不安だったこと、来れて良かったこと、そして秀幸さんにまた会えたこと…。それから。

もう、終わってしまうんだという、淋しさ…。

そして、終幕。

ライトが一度落ちて暗転し、再び照明が点くと、秀幸さんが豊嶋さんに手を差し出して礼。まずは客席より向かって左の客席へ、続いて右の客席へ、それから中央へ向かってそれぞれ礼をされました。拍手が鳴り止まない中、お客さんが舞台へと上がって行かれ、花束やプレゼントを渡されています。私も、ここで泣いてばかりじゃダメだ、そう思い、花束とプレゼントを持って、震える足をささえながら舞台へあがりました。

前の方が花束を渡されるのを待って、私は秀幸さんの前へと進みました。そして花束を差し出してから、

「あの、ファンサイトの管理人です。」
「んっ?」
「えっと…病院を抜け出して来ました!」
「あ、サラリ(ここは本当は本名で呼んで戴きました)さん?」
「そうです!!」
「大丈夫?身体…大事にしてね。」

秀幸さんはそう言って下さいました。そして。右手を差し出して、私の掌をしっかりと包んで下さったのです。

この外にも、実は私と秀幸さんは少しですけれど会話をしました。でもね。

それは…私と秀幸さんの、秘密、です…。


一旦自分の席へと戻り、それでもずっと泣いちゃって。なかなか止まらなくて…そうしていると、私の膝をぽんと叩く手が。顔を上げると、TAEさんがいらっしゃったのです。

「来れて良かったねぇ…。」
TAEさんはそう言ってくださいました。私はもう涙ぼろぼろ状態でわーっとなんかいろいろ言った気がするんですけど、もうなんかぐちゃぐちゃで(^^;; 何言ってるんだか自分でもよく覚えていなかったりします、あう〜。それで動転していたのか、自分のハンカチを落としてるのに気付かず、そのまま席を立とうとしてしまい、気付いた方が拾ってくださいました。そしてお声もかけて戴きました。この時の方は後で柊香さんだとわかったのですが…その節は本当に有難うございました〜。お声をかけて戴いて本当に嬉しかったです。

ロビーでお花の写真を撮らせていただき、会場の外へ出ると、声優さん関係のイベントへよく来られるという男性二人組の方がお声をかけて下さり、しばし談笑させて戴きました。前回の「秘密」にも来られていたとの事でした。その後私のサイトへも行きますとの事でしたが来て戴けたかしら(^^;; なにしろレポもアップが遅くなってしまったしなぁ〜(汗)

結構時間が経ってしまったので、とりあえず107の写真を撮って移動。食事する場所をどこにするか迷っているうちに新幹線の時間がいよいよさし迫って来てしまい、結局駅近くのお店で食事。ああ、時間があればもっとお話したかったのですが…残念。私は大慌てで食事を済ませ、ご一緒させて戴いたあおなさんとぽちょさんに代金を預けて新宿駅へ。

快速にギリギリで乗車し、東京駅へ着いたのはいいけれどアセッてしまってどこから乗ればいいのやら。パニックになりかけたのですが、とりあえず新幹線のホームに辿り付かなくちゃ!と思って駅員さんに場所を聞き、心の中で、

「N先生ゴメン!!」

と謝ってから駅構内をダッシュ!!新大阪方面のりばのエスカレータを駆け上がりました。息切れしない自分にかなりビックリ。入院前に比べて貧血が改善しているんだなぁと実感しました。で、自分の乗る新幹線を確認してとりあえず乗れー!!ってことで13号車に乗車。でも私の席は6号車なので車内をずーっと歩くハメに。ひー(^^;;遠いぃぃ〜。

やっとのことで自分の席へと辿り付き、座ると、どっと足に痛みが走り、目はかすんで頭痛がしました。でもメールしなきゃ、そう思って妹とあおなさんにメールをして、喉がものすごく乾いていたのでお茶を飲んで。それから…少し目を閉じました。

帰りの車内で、皆さんへとメールをしながら…一日をずっと振り返りました。秀幸さん、やっぱりステキで…。また来れて本当に良かった。思い返すと胸がぐっと熱くなります。新幹線はどんどん大阪へと向い、また秀幸さんと私の距離は離れていってしまうけど…でも、私の気持ちはずっと秀幸さんの傍にあるから。そう思うと淋しさだって少しはまぎれます。瞼を閉じると、そこには鮮やかに秀幸さんの姿が映ります。舞台の途中、休憩があって、その後再開した時は、秀幸さんはシャツを着替えられていたんですけれど、その姿が蘇ります。どちらもとてもお似合いでしたよ(^^)

今回も、沢山の方のご協力があって無事行く事が出来たのだと思います。あおなさん、新宿では迷子な私を見つけて下さって有難う〜。食事や買い物など、ご一緒出来て嬉しかったです。ぽちょさん、お会いできて嬉しかったです。声パラ以来やっとでしたものね、長かった…『田中秀幸掲示板』のメンバーが3人も揃っちゃっておおー♪という感じでした。みずなぎさん、ネロオマ以来でしたね〜、貴方とのお喋りは東京で孤独な大阪人の私のオアシスでございました〜。本当に、皆様、有難うございました。

それから。N先生。東京行きを許可して下さって有難うございました。帰ってから、東京駅構内をダッシュしたことを謝ったら、
「…ダメやんか。」
とため息つかれちゃいましたが(^^;; でも嬉しかったです。先生の協力なしではとても行けなかったと思います。

最後に。

秀幸さん。今回は…もうなんて言っていいかわからないくらい…嬉しくて。行けないかも、という思いが強く、そして長く続いただけに、会えた時の嬉しさは言葉に尽くし難いものがありました。会えるまでの気持ちを全て忘れさせて下さった秀幸さん…やっぱり貴方は凄いです。もっと、上手く私の気持ちを言葉にできたなら…少しだけれど、お話させて戴いてから後悔したりしたのですが…でも。私は私なりに、精一杯、気持ちをこめてお話させて戴いたことが嬉しかったですし、またひとつ、私の宝物が増えて…あれから、あの日のことを思い出して、胸の中の秀幸さんとの思い出という宝物をそっと取り出して幸せになれて。眼鏡の奥の優しい瞳が私の…私の中のつらい事や、悲しいことをみんな溶かして、流していってくれるようで。知ってますか、秀幸さん…。貴方は私の、大切な人。

これから、私にはまだいろんなことが起こって、そして通りすぎて行くんだと思います。でも、たとえつらくても、悲しくても、貴方がいてくれると思うと頑張れます。TVから、ラジオから、いろんなところから私の耳へと流れ込む貴方の声は、傷を癒す薬のように私を包んでくれます。また、次はいつお会い出来るかわからないけれど、その日をとても楽しみにしながら、ずっと頑張ります。そしてずっと応援しています。

秀幸さん。大好きです。
2003.6.16 サラリ