体育・福祉高校(仮称)基本計画検討委員会の検討状況

(目的)

「都立高校改革推進計画」の特色ある学校づくりの推進に基づき、秋川高校を発展的に改編して、体育・福祉高校(仮称)を設置するため、教育課程、施設・設備等を検討する。

学校の基本的枠組 1.課程:全日制課程(学年制)
2.学科:体育科、福祉科
3.学期:3学期制
4.修業年限:3年
5.学校規模:18学級
  (体育科12学級、福祉科6学級)





1.高齢社会の進展
  生涯を通じて心の豊かさや健康が重視される時代
  これらの社会を担う生徒の関心と理解を深めていくことの重要性
2.生活の質が問題とされる時代
  生活の質の向上を図る上で、スポーツの果たす役割の重要性
3.福祉ニーズの増大と多様化
  障害者や高齢者の生きがいづくりや社会参加の推進事業、在宅での給食サービスや入浴サービス
  等、国民の福祉に関するニーズの多様化に伴う福祉サービスの内容の変化と多様化

スポーツ科学科(仮称) 設置の背景 福祉科(仮称)
1.体育・スポーツに特色を有する新しいタイプの都立高校の
  必要性
2.スポーツに興味・関心を有する生徒の個性の伸長
3.生涯スポーツの振興・発展に貢献できる人材の育成
4.中学生や保護者のニーズの拡大とともに、開かれた学校づ
  くりの推進の必要性
1.福祉に従事する人材の確保と資質の向上
  幅広い観点からの人間教育を根底に置き、福祉サービスの
  種々の内容に対応できる専門的な知識と技術を身に付けた
  従事者の確保の必要性
2.福祉ニーズに伴うボランティア活動の活発化
  住民参加による住みよい地域社会づくりを進めるため、
  社会福祉関係のボランティア活動の中心的な担い手となり
  得る人材の養成の必要性

スポーツ科学科(仮称) 育てたい生徒像 福祉科(仮称)
生涯を通じてスポーツに親しみ、心身ともに健康で意欲に満ち、国際社会に貢献できる生徒

 【育てたい資質や能力】
1.スポーツ選手としての資質・能力
2.スポーツ指導者としての資質・能力
3.健康や運動についての科学的な理解・意志決定
4.コミュニケーション能力、国際性

1.高齢者、障害者についての理解を深め、他を思いやりお互
  いに支え合う福祉意識や能力をいつでもどこでも発揮
2.ボランティア活動をするなど地域の人々と共に地域社会で
  活動
3.福祉や介護、看護等に関する幅広い教養を身に付け、福祉、
  介護、看護医療関係の高等教育機関への進学
4.介護福祉士の受験資格やホームヘルパー養成研修の修了認
  定等を取得し、社会福祉関係の職業に従事

スポーツ科学科(仮称) 設置理念 福祉科(仮称)
1.人生を切り拓く力と豊かな心
2.スポーツを愛好する態度とたくましいからだ
3.家庭・地域社会と共に学ぶ学校
1.社会福祉の増進に寄与する基本的能力と態度の育成
2.地域に開かれた体験的、実践的な教育
3.福祉系大学進学や資格取得など進路実現への寄与

スポーツ科学科(仮称) 教育課程編成に当たっての基本方針 福祉科(仮称)
1.スポーツに関する個性を最大限に伸ばし生かす。
2.得意なスポーツ種目や好きな科目を自分で選んで学ぶこと
  が出来る。
3.地域に開かれたカリキュラムを編集する。
4.スポーツを通した国際交流や「外国語」(特に会話能力)
  を重視する。
5.「カリキュラムガイダンス」や「進路相談」を充実させる。
1.普通教科の外に、福祉・看護等に関する専門教科について
  学び、校外での体験的、実践的な学習をできるようにする。
2.福祉、介護、看護医療関係の高等教育機関に進学できるよ
  うにする。
3.介護福祉士の受験資格やホームヘルパー養成研修の修了認
  定を取得できるようにする。

スポーツ科学科(仮称)における科目選択(例)
1.スポーツ科学科系(仮称)
  スポーツ科学の基礎理論を学ぶ。
  →普通科目の比重を高める。

2.スポーツ競技系(仮称)
  スポーツ競技力を身につける。
  →専攻実技の単位を多く選択する。

3.スポーツ指導者系(仮称)
  スポーツの指導法や指導理論を学ぶ。
  →指導法や指導理論の単位数を多く選択する。

福祉科(仮称)における類型選択(例)
1.教養系(仮称)
  社会福祉関係の高等教育機関への進学を目指す。
  →社会福祉に関する基礎的な知識を学ぶとともに、進学
  希望に対応するため、普通教科の比重を高める。

2.福祉系(仮称)
  専門的な職業人の養成を目指す。
  →実習等を通して、福祉の対象者に接する体験を持つと
  ともに、社会福祉業務に直接的に役立つ対人の技術(介
  護技術)を身につける。