TOMIX TCSパワーユニット N-DU201-CL 5511をマイコン制御PWMコントローラへ  

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TOMIX TCSパワーユニット N-DU201-CLの故障品をオークションで入手し、内部回路の解析を行い回路図を作成しました。
故障の原因はマスコンSWが壊れていました。(少し乱暴に操作していたと思われます)

内部の構成は3枚目の写真のようになっており、底板のメイン基板と電源トランス、上部のマスコンSW基板、ブレーキSW基板、加速率・常点灯VR基板、表示灯基板(電源・加速・惰行・減速・非常)で構成されています。

したがって、マスコンとブレーキのSWは一般的なロータリSWにつき問題なくPWMコントローラへ改造できます。

特徴:
・操作部に『TOMIX TCSパワーユニット N-DU201-CL』を使用
・H8マイコン制御によるPWM方式(16KHz)
・力行4段、ブレーキ4段+非常
・起動電圧、加速率、減速率をボリュームで調整可能
・手動運転操作も可能
・惰行時の減速率設定可能(固定値)
・電圧計および電流計装備
・ポリスイッチによる過電流保護回路内蔵
 (サーキットブレーカ1.2A=>ポリスイッチ2A)
・電源はAC100V入力(出力はDC12またはDC16Vに設定)
・安心サポート付き(ソフト変更、修理等対応)

機能説明:
1.起動電圧調整により、加速(力行)ノッチ1よりスムーズ動き出します。
  (車両が『動き出す電圧』と『停止する電圧』に若干の差があり、この点を考慮して制御しています。)
2.加速率調整により速度の上がり方(電圧の上昇する時間)を調整できます。
3.減速率調整により速度の下がり方(電圧の下降する時間)を調整できます。
  また、ノッチ1から4に行くに従い速度の下がり方は早くなります。
4.手動運転は「起動電圧/手動運転VR」により0−12V(または16V)連続的に調整できます。
5.PWM方式のため、起動電圧を設定することで、常時点灯機能が働きます。
6.惰行時の減速率設定(固定値)により、徐々に速度が低下していきます。

改造仕様例
・電源SW       =>N-DU201-CLのSWをそのまま使用
・ディレクションSW  =>N-DU201-CLのSWをそのまま使用
・加速率アジャスター =>加速率調整VRとして使用
・常点灯用アジャスター=>減速率調整VRとして使用
 (起動電圧/手動運転用とすると、ブレーキハンドルがツマミに近く、操作性が悪くなる)
・起動電圧調整/手動運転VRを追加する
 (サーキットブレーカを外してVRを取り付ける)

オプション
・定速−惰行SW
・惰行時の減速率調整VR
・汎用出力端子(赤黒のスピーカ端子を使用)

その他の追加機能、部品配置および機能割り当て等に関してはご相談ください。


下の3枚は改造前の写真です。

前面写真

 

背面写真

 

内部写真
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