保安器6Pと6PT、何が違うの?(6PSおまけ)

昨年1月、640K ADSL開通後(10日後、1.5Mに増速)電話着信切れは一度もなく、保安器は問題ないタイプだと思っていました。
ところが、今年1月8M ADSL移行後100%電話着信切れが発生したため、保安器の型名を確認したところ悪名高い6PTでした。
ただし、6PTでも初期タイプ(Ver.1)がだめで、その後改良品(Ver.2)は大丈夫とのことです。
それゆえ、6Pを入手し交換することにより、電話着信切れは無くなりました。

では、6Pと6PTは何が違うのか?
元来の自作派アマチュアの虫がうずき、中身を比較してみたくなりました。

1.6Pと6PTの比較

 ・外観:6Pと6PTの表示とケースの色が異なる。

  6Pと6PTの外観・内部写真

 ・6P内部: 非常にシンプルな回路構成で、悪さする回路がありません。

                    ┌─┐
     L1──┬───────┤F ├────
       ┌┴┐         └─┘
       │S ├──GND             室内へ
       └┬┘         ┌─┐
    L2──┴───────┤F ├────
                    └─┘

S:サージアブソーバと思われる。 誘雷等の高電圧をアースに流す。
F:ヒューズ相当品と思われるが通常のヒューズではない。 過電流保護。
 ・6PT内部: 6Pの内部にリレー及び何か回路の基板が追加されている。
         電話着信時の呼び出し音(16Hzの信号)により、なにか悪さをするらしい。

2.6PT内部回路基板解析・・・準備中

    プリント基板(サブ基板)のパターンは読み取りましたが、チップ部品なので回路図に直すのに
    少々苦労しています。

とりあえずサブ基板以外の回路を掲載します。( 保安器裏の番号:93 Z15D )

   

回路を見ると、「3PD930」と「201KC」2個以外の部品を取りはずすと6Pと同等になりますね。
   <影の声:サブ基板のみ外せば・・・(^_^) >

3.6PSとは

 ・外観:6PSの表示とケースが茶色。

  6PSの外観・内部写真

 ・6PS内部: 6PからF 2個を取り除いたもので、悪さする回路が全くありません。

     L1──┬───────────
       ┌┴┐
       │S ├──GND         室内へ
       └┬┘
    L2──┴───────────

 

 

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