’02 4/28〜29 身延山・下部温泉ツーリング

◎行程
■4月28日 杉並(まつさん方)→環八→東名用賀IC→東名裾野IC→日本庭園鉄道(裾野市今里)→R246→沼津→R1→田子の浦→R139→富士宮→R496→大石寺→R52→下部温泉
■4月29日 下部温泉→R52→身延山→R52→甲府→R20→勝沼ぶどうの丘→R411→塩山→R411(青梅街道)→丹波山のめこい湯→上野原→中央道上野原IC→中央道高井戸IC→環八


■4月28日(日)午前7時起床、快晴、昼間は暑くなりそうだが、朝のうちは空気が冷たい、服装に気を使う天候になりそうだ。

 今回のツーリングは最終目的地が下部温泉と比較的近いので、出発もゆっくりで午前9時にまつさん方に集合ということだった。集合場所が近いということでついうかうかしてたら時間に遅れてしまった、がブラックバードさんはまだ来ていなかった。部屋でうだうだしているとまもなくブさん到着。さらにうだうだすること10分重い腰をあげていざ出発。

 環八は混んではいるもののかろうじて動いていた。東名に乗ると料金所までは混まずに済んだが、一服したのち海老名SAに向けて再出発するとすぐに混み始めた。

 渋滞していたのでやむなく路肩走行するが東名の路肩は中央や関越と違って段差がなく走りやすかった。海老名SAは大変な混みようだった。海老名は改装されていてとても奇麗になっているのに驚かされた。

 給油し次なる中継点鮎沢PAにむけて出発。渋滞はいつしか解消していた。大井松田から先は左路線3車線右路線2車線の5車線道路になっている、まつさんが右路線へ行こうとするのであわてて左路線を行くよう指示した、おいおいそっちは鮎沢PAに入れねーぞ。後にまつさん曰くどっちが早いか競争するつもりだった。

 免停からまだ1年を経過していないこともあり、始めはスピードを出さないスクータのブさんについて走るも、いつしか道がすくとついつい気が緩みがちになる。前をいくポルシェが猛ダッシュをするのにつらてつい追走してしまったのだがふわわkm/h付近で前輪が小刻みに左右に震えだし死ぬかと思った。以前にこんな現象はなかったのだかいったい何が原因なのだろうか、サスのせいなのか。エアフィルタを交換したこともあってエンジンそのものはすこぶる調子がいいのだが?

 鮎沢PAはすいていた。いっしょに走ってきたまつさんと後から来るブさんをまつこと5・6分。まだ11時半だがここで早めの昼食を取ることにする。

 鮎沢をあとにすると裾野ICはすぐだった。

東名裾野ICを出たところ
勝手に撮るなと怒るブラックバードさん、どうやら写真を撮られると魂を抜かれると思ってるらしい。(笑)

日本庭園鉄道
 富士山方面へ向かうこと暫く、すると今回の第一目的地日本庭園鉄道に着く。鉄道といっても個人が自宅の庭に作ったミニチュアSL軌道である。

 とはいえその規模はもはや趣味の域を越えている。500坪はあろうかという広い敷地内に軌道が敷設されており、見るぶんには誰でも自由に見学出来るようになっている。
ちなみに、自分の車両を持ち込んで走らせる為にはクラブの会員にならなければならないとのこと。

 正しくはライブスチームというらしい。本物同様蒸気で動き、燃料も石炭。後ろにベンチのような客車が連結してあり人を乗せて走る。

 写っているのは軌道幅5インチ(127ミリ)のもので実物の約8.4分の1だそうだ。

 日本庭園鉄道を後にすると、一路海方面へ。長い下り坂を降り、R246を経由しR1を名古屋方面へ向かう。

◆田子の浦
 途中、海が見たいというブさんの希望に添い田子の浦港へ寄る。

 道が良く分からず、港湾施設側に入り込んでしまったが、ブさんに従い港の反対側の浜へ。以前来たことがあるそうだ。いつものことだが、ほんとに何処にでも行ったことのある人だ。

 天気が良く暑くもなく寒くもなく気持ちよかった。突堤では多くの釣り人たちが糸をたれていたがたいして釣れている様子はなかった。

 高速の路線図によると田子の浦からR139で富士宮を抜け北上するとR469が東西に走っている、これを東に向かうとR52にうまく合流できるようにみえたので行ってみた。だが実際には国道とは名ばかりのとんでもない田舎道だった。

 民家の軒先をかすめ、急な山道を越えると忽然と大石寺という大きな寺に出た。地図上ではR52方面は直進するようにみえるが案内板によると右折とある。確認のため駐車場に止め地図をみていると、寺の関係者らしき一団4・5人が文句をつけてきた、関係者以外入ってくるなというのだ。この一団白いYシャツ姿でとても僧侶には見えない、新興宗教にありがちな独特な胡散臭さを持っている(後で分かったが創○学会の総本山だった)ナンバーを控えようとしたりすのですぐに出て行くことにした。

 案内板の記載は間違っていなかったが、あいかわらず細く曲がりくねった道が続き、暫くすると富士川岸にたどり着いた。

 川の左岸がR52だが右岸にも立派な道が出来ており案内板によると身延・下部方面とあるのでこのまま直進することにした。よく整備された交通量の少ない走りやすい道だったがその反面ねずみ取りが怖かった。

 当初の予定では身延山へ行ってから下部へ向かうつもりだったが、時間が遅くなりそうなので身延へは明日行くことにして真直ぐ下部へ向かうことにする。

◆下部温泉
 身延線下部温泉駅はこじんまりとしたローカル線の駅だった。GWだというのにいまひとつ活気がない。ロータリー内に旅館案内所があるのでさっそくあたってみることに。

 各グレードがあるものの7k〜12kといずれも安い。GWなのでふっかけてくるかと思ったがそんな様子もない。人気のない温泉だし沸かし湯なのでそんなものなのか。そもそもこの温泉にはなんの思いいれもないのでどうせなら安いにこしたことはない、ということでブさんとの協議の結果8k円程度の宿にすることにした。

 案内図によると温泉街の一番奥の宿らしい、やはりGWではずれの宿しかあいてないのかと思いつつ行ってみるとこの宿、旅館とは名ばかりのまるで民宿、8k円という値段はそういうことかと納得するも、納得しないのはブさんである。きびすを返し案内所で紹介し直してもらというのだ。だが駅まで戻る途中ちょっと奇麗な中規模程度の旅館の前に女将が立っているのを見かけるとブさんがさっそく声をかけている、直接交渉である。すると、GWだというのにあきがあるというよりすいているようである。しかも通常12k円を10k円でいいという。案内所には宿から話を付けてもらうことにしてこの宿涌泉閣に泊まることに決定。宿はほんとにすいていた、というより温泉街全体閑古鳥が鳴いていた。

 風呂はこじんまりしていたが奇麗だった。泉質は無味無臭の単純泉だ。湯船は熱湯とぬる湯の2槽に分かれていてそれぞれに交互に入るのが下部流だという。ぬる湯はおそらく源泉そのままなのだろう体温より若干低めの35℃位といったところか、なるほど熱湯でほてった体を冷やすのにちょうどいい、長湯するにはもってこいだ。

 夕食はおきまりのお造り天ぷら焼き魚etc、食前酒の柚子酒はまつさんは気に入ったようだったが苦味が強く薬のようでとても飲めなかった。食後は、久しぶりの遠乗りに加え日頃の運動不足がたたったのと夕食のワインが効いたせいもあって完全にグロッキー状態だった。そのためまつさんの温泉街散策の誘いに応えられずひたすら惰眠をむさぼるほかなかった。 グー ギリギリ・・・


■4月29日(月)みどりの日、午前8時起床、8時半朝食、今日も快晴。
 朝食の時、窓から向いの宿を望むと木造3階建てのやけに趣のありそうな宿で失敗したと思った、次に来る時はと思いかけたがもう2度と来ることもあるまい。

 宿をあとにして身延山に向かう。R52はすいていて程なく着いた。

◆身延山久遠寺
 三門脇の駐車場の端に止め境内に。見事な三門を横目に奥に進むと目のくらむような石段が出現、ちょっと躊躇するもほかにすることも無し意を決して登ることに。ブさんは以前深川氏と来たときは三門が本堂と思い込んでいたそうだ。(^_^;)

 死ぬ思いをして登りきったところで一服していると、石段を覗き込んで驚嘆の声をあげる家族連れが慰めの言葉を掛けてきた。やけにすずしい顔をしていると思ったらすぐそこまで車で来たというのだ、車では来られないと思い込んでいたため(T_T)

 しかも本堂はコンクリート造りでありがたみなんぞありゃしない。

 本堂裏からは奥の院へむかうロープウェイが出ている。なるほどそのすぐ下にりっぱな駐車場があった。(;_;)

 ロープウェイは往復¥1250と安くないがやはりほかにすることがないので乗ることにした。

奥の院
珍しく自ら撮ってくれとせがむブラックさん。
御免なさい、目つぶっちゃってました。

 奥の院の前では、なぜか君が代に合わせて稚児舞をやっていた。


 山頂からは360°のパノラマが望めるとの歌文句だったがそんな場所はなかった。山並みの向こうに富士山が望めたがこの時期は霞がかっていてぼんやりしか見えない。

 帰りは石段ではなく駐車場に続く道を下ることにする、急な坂道だったが石段よりよほど楽だった。

 今日の予定は特に決まっているわけではない、富士山五合目という案もあったがとりあえずR52を北上し甲府方面へ向かうことにした。

 R52はあいかわらずすいていて、気持ちよく走れた。

 街道沿いのスタンドで給油後発進に失敗して立ちゴケをやってしまった、幸いボディに大した影響はなかったがスラッシュガードが曲がってクランクケースカバーに接触している、再度転倒したら間違いなくアルミ製のカバーは割れてしまうだろう、そうなったら走行不能だ気を付けなければ。
 こいつは帰宅後大型のバールで簡単に元に戻すことが出来た、元来がアルミなので簡単に曲げられる。そんなんでボディが守れるのかとも思うがガードが曲がることでかえってフレームの変形を防げるのかもしれない。

 甲府のR20沿いのファミレスで昼食を取り。結局塩山を経由して青梅街道を行き丹波山の立ち寄り温泉施設へ行くことにした。まつさんは日帰り温泉には入らない主義らしいので不満顔で高速でこのまま帰ろうかなどとぼやいていはいたが、なんとなくうやむやのまま塩山方面へ。

 勝沼までR20を行き、塩山方面へ左折するとなにやら奥へはいっていく、着いた先は勝沼ぶどうの丘センターだった。ブさんはいいとこでしょうと得意満面だったが、ここは以前深川さんとTOSHIさんとで来たことがある。その当時は温泉施設などなかったと記憶しているが、今は健康ランドが併設されている。ワインと温泉?いったいどういう発想でそうなるんだ。今日はブさんご推奨の丹波山温泉へ行くつもりなのでここではWCを借りただけに留めた。

 塩山からの青梅街道が随分整備されていて驚いた。山を削りきついワインディングが真直ぐの道路に付け替えられていて走りやすくなっていた。

丹波山のめこい湯
 丹波川沿いにある立ち寄り温泉施設丹波山のめこい湯。まつさんとはここでお別れ。山越えして大月から高速で帰るとのこと。

 温泉はさすがに連休だけあって、大変な混みようだった。ブさんご推奨のとおり、しっかり硫黄臭のする温泉らしい温泉だったが、施設の内外ともくつろげる場所が無いのが残念だ。

 まつさん同様一山超えて大月から中央道で帰ることにしたので、ブさんともここで別れた。

 小菅方面に向かう案内板によると大月より上野原の方が近いと出ているので迷わず上野原方面へ向かう。まだ日があるのに通る車は皆無、適当なワインディングではあるものの1日中走り回ったあげく温泉にも入ってしまったためもはや余力がなかった。

 上野原までの45kmはただただ苦痛以外のなにものでもなかった。あげく、上野原市街は渋滞で、中央道も入ったとたん渋滞の真っ只中だった。しかし小仏トンネルを抜けるとその先は快適に流れていた。

 帰り着いたのは7時を少し回った頃だったが、もう気力のかけらも残ってなかった。

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