LAN 内で時刻を合わせる - xntpd


  1. 時刻が合ってないと気持ち悪い

    LAN 内のそれぞれのマシンで時刻が揃っていないと具合いの悪い場合が有ります。Solaris 8 では NTP (Network Time Protocol) server である xntpd が標準でインストールされていますので、これを稼動するように設定し、日本標準時を得て LAN 内の時計を統一します。

  2. Public NTP Server

    加入しているプロバイダの NTP サーバが利用できる場合はそれを使うのが妥当なのですが、現在わたしが利用している Hi-Ho には NTP サーバが無いようなので、Public なものを利用することにします。サーチエンジンで調べると幾つか出てくるのですが、今回は国立天文台地球回転研究系水沢観測センターの NTP Server を利用してみます。

  3. /etc/inet/ntp.conf の設定

    以下のように /etc/inet/ntp.conf を作成します。

    # cat /etc/inet/ntp.conf
    server gpsntp.miz.nao.ac.jp prefer
    fudge 127.127.1.0 stratum 1
    driftfile /var/ntp/ntp.drift

    #

    server 行に NTP Server を記述します。IP アドレスでの記述も出来ます。fudge 行と driftfile 行に関しては man page か AnswerBook2 に説明がありますが難解です。
    /etc/inet/ntp.server ファイルも参考になりますので目を通しておいて損は無いです。

  4. xntpd の起動

    /etc/inet/ntp.conf ファイルを作成した後に /etc/init.d/xntpd start を実行するか、システムをリブートします。

  5. xntpd の状態確認

    以下のように ntpq コマンドを実行します。
    NTP Server 名の前の * (asterisk) は同期を意味します。

    # ntpq -p
    remote refid st t when poll reach delay offset disp
    ==============================================================================
    *gpsntp.miz.nao. .GPS. 1 u 57 64 137 136.37 -69.427 439.24
    #

  6. クライアントに関して

    上位 NTP サーバの負荷を考え、外部の上位サーバを参照する NTP Server は LAN 内に一つだけにすべきです。LAN 内の他のホストは、LAN 内の NTP サーバのサービスを受けるように設定します。NTP サーバ自体の設定は済んでますので、クライアントを設定します。

    これで LAN 内部で時刻が統一されます。


もどる Last modified: 04/09/01 00:40:54 JST