LAN 内のそれぞれのマシンで時刻が揃っていないと具合いの悪い場合が有ります。Solaris 8 では NTP (Network Time Protocol) server である xntpd が標準でインストールされていますので、これを稼動するように設定し、日本標準時を得て LAN 内の時計を統一します。
加入しているプロバイダの NTP サーバが利用できる場合はそれを使うのが妥当なのですが、現在わたしが利用している Hi-Ho には NTP サーバが無いようなので、Public なものを利用することにします。サーチエンジンで調べると幾つか出てくるのですが、今回は国立天文台地球回転研究系水沢観測センターの NTP Server を利用してみます。
以下のように /etc/inet/ntp.conf を作成します。
# cat /etc/inet/ntp.conf |
server 行に NTP Server を記述します。IP アドレスでの記述も出来ます。fudge 行と driftfile 行に関しては man page か AnswerBook2 に説明がありますが難解です。
/etc/inet/ntp.server ファイルも参考になりますので目を通しておいて損は無いです。
/etc/inet/ntp.conf ファイルを作成した後に /etc/init.d/xntpd start を実行するか、システムをリブートします。
以下のように ntpq コマンドを実行します。
NTP Server 名の前の * (asterisk) は同期を意味します。
# ntpq -p |
上位 NTP サーバの負荷を考え、外部の上位サーバを参照する NTP Server は LAN 内に一つだけにすべきです。LAN 内の他のホストは、LAN 内の NTP サーバのサービスを受けるように設定します。NTP サーバ自体の設定は済んでますので、クライアントを設定します。
サーバ同様に /etc/inet/ntp.conf を設定します。server 行はローカルサーバを指定します。
# cat /etc/inet/ntp.conf |
ローカルサーバを指定します。
これで LAN 内部で時刻が統一されます。