個人環境では NIS は マスタサーバだけあれば十分だと思っていたのですが、そのマスタサーバをネットワーク経由でアップグレードしようとしたところ、NIS が見えなくてダメでした。
というわけで、イザというときのためにスレーブサーバも用意します。
ドメイン名と、マスタとスレーブのホスト名を確認します。
domain name | master server | slave server |
---|---|---|
private | galley | kayak |
では、NIS スレーブサーバを設定してみます。
スレーブサーバにするホストが目的のドメインに参加していることを確認します。
tachi@kayak 1 % domainname |
/etc/hosts ファイルに NIS ドメイン内の他の NIS サーバを全て記述します。今回は初めてのスレーブサーバなので、マスタサーバのエントリが存在することを確認しました。
tachi@kayak 3 % su |
スレーブサーバにするホストを NIS クライアントとして初期化します。サーバの登録は、自ホスト、マスタサーバとします (何故この順番にするのかは今のわたしにはわからないです)。
# cd /var/yp |
ypbind (NIS binder process) を restart させてクライアントとしての設定を有効にします。
# /usr/lib/netsvc/yp/ypstop |
ypinit を実行してスレーブサーバを初期化します。
usage: ypinit -s master_server
# pwd |
マスタサーバがスレーブサーバを把握するために、マスタにスレーブの情報を与えます。
マスタサーバで ypinit -m を再実行します。
# uname -n galley # cd /var/yp # pwd /var/yp # ypinit -m In order for NIS to operate sucessfully, we have to construct a list of the NIS servers. Please continue to add the names for YP servers in order of preference, one per line. When you are done with the list, type a |
ypserv (NIS server) を開始します。
# /usr/lib/netsvc/yp/ypstart |
或いは reboot でも ok です。自動起動の確認になりますのでこちらもいいかも。
ちょっとだけ確認しておきます。適当な情報を引いてみます。
tachi@kayak 4 % ypwhich |
ちなみに、マスタサーバが見えなくてもスレーブは起動可能でした。スレーブ上のクライアントが最初に参照するサーバが自ホストなのでだいじょぶなのかな、たぶん。
・・さて、マスタサーバをアップグレードします。もちろん net install です (CDの入れ替えなんて煩わしくてやってられない、特にアップグレードは)。