ネットワーク接続されたクライアントから IMAP (Internet Message Access Protocol) でメールを扱えるようにIMAP サーバを構築します。フリーの IMAP サーバは幾つか存在するようですが、Univ. Washington の IMAPd を使用してみます。
ワシントン大学等から入手できます。
/opt/src に移動して展開します。
casper% pwd |
Makefile ファイルを参照してインストールするOSの種類を調べます。ここでは gso にします。
OS_TYPE を指定して make します。
casper% pwd |
これでコンパイルが完了します。
続いてインストールしますがこれは手作業になります。適したディレクトリ下にデーモンプログラムをコピーし、inetd から適宜起動されるように設定します。
# pwd |
次に /etc/services に pop3, imap の記述があることを確認します。
pop2 109/tcp |
/etc/inetd.conf を編集します。
pop2 stream tcp nowait root /usr/local/libexec/ipop2d ipop2d |
imap サーバの起動を有効にするために inetd を再起動します。
# ps -ef | grep inetd |
以上で完了です。
必須の作業では有りませんが折角なのでimap サーバ、クライアント間のパスワード認証方式に CRAM-MD5 を使用するようにします。/etc/cram-md5.pwd に username tab passwd を一行として一覧を記述します。
# ls -l /etc/cram-md5.pwd |
また、このパスワードはシステムのユーザパスワードとは別にしておくことが推奨されています。
Outlook Express をクライアントとする場合、imap フォルダのルートディレクトリを指定できます。imap アカウントのプロパティから IMAP タブを選し、ルーとフォルダのパスに Mail を指定します。これでホームディレクトリの Mail ディレクトリを imap ルートフォルダと見なすように出来ます。