「bimota Bellaria」
Bellariaインプレッション
YBシリーズの流れのバイクなので全身FRP製のカウルに包まれています。
エアクリーナーまでフレッシュエアを導く直線部分が全体デザインのアクセントになっています。 ウインカーは、TESIと同様のようなのですが、bimotaオリジナルでしょうか
フレームはアルミの引き抜き材を曲げたもの、ピボット部分はアルミの削りだしで高剛性です。ハンドル、トップブリッジはアルミの削りだしで高級感があります。
FRP製のタンク部分外装の下には前半部分にエアクリーナー、後半部分にポリ製の20L容量タンクを積んでいます。
ベラリアのシートを外すとどうなると思いますか?。普通はバッテリーや電装系が顔を出しますが、こんな状態です。 <足まわり>
フロントは、40Φのインナーチューブを持つマルゾッキの倒立型で、トップにあるダイヤルで伸び圧ともに3段階に調整可能。イニシャルの調整機構は持ちません。 リアはもマルゾッキ製で圧10、伸び25段階、スプリングのイニシャルは無段階に調整可能。(中古で購入時にトガシエンジニアリング製のサスペンションが搭載されていましたのでインプレ時の印象はこの状態を元にしたものです)
ホイルはオスカム製の3本スポークのアルミで、F3.50、R4.50にそれぞれ120/70−17、160/60−17のんラジアルタイヤを履きます。 <エンジンまわり> FZR600R(3HE)のDOHC16バルブ599ccウェットサンプエンジンを搭載。 8000rpmからがパワーゾーンですばらしい伸びがあるのですが、街中で使用するにはもう少しトルクがあった方が使いやすいです。スタート時は多少回転を上げなければならないので750cc位あった方がいいと思います。タンデムでは特にそう感じることでしょう。 キャブは32Φのフラットバルブを持つダウンドラフト型負圧式でピックアップも良く負圧式なので即全開というイージーな使い方も出来るのが良いです。 マフラーは集合部分までがおそらく鉄製で後半はステンレスパイプ、サイレンサーはアルミ巻きのbimotaオリジナルです。 <ブレーキ> フロントブレーキはブレンボの鋳鉄300Φローターにブレンボの4ポットキャリパー、リアはブレンボの鋳鉄230Φローターと2ポットキャリパーの組み合わせ。 ドライの日はコントローラブルで、思った通りの速度域まで減速させることが可能です。しかし、雨の日は全く効かないので注意が必要。 <操作まわり> スイッチやレバー類はヤマハのものをそのまま流用しているので、80年代後半のヤマハの操作まわりとなります。
フロントブレーキのマスターは旧世代のヤマハのため、ピストンに当たるまでに空白の部分があるので、違うマスターに変更したいところです。ブレンボのラジアルマスターにすると初期の食いつきがマイルドになってしまうのでどうしようか。
ステップのブラケットはビモータオリジナルで、バーやレバー類はABM製でベラリアのステップ面にはビモータのロゴが入ったラバーが取り付けられています。 <ハンドリング> フレームはYB−7用をベースにシートレールを作りなおしたものなのでコンパクトな車格でエンジンも長いクランクの存在をあまり感じさせず振り回しても軽いのですが、軽さの中にしっかりとした車体剛性と減衰もちゃんと効くサスペンションのおかげでギャップを拾っても暴れることなくしっとりとした安定感があり、アクセルを開けていける環境が整っています。ハンドリングは始終ニュートラルで切れ込みなどの癖はありません。
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