2008.10.19 奥村初音 赤坂BLITZ

ぴあデビューレビュー Vol.140

1stワンマンライブ「ありがとう」〜17歳の頃の夢、あなたは今も覚えていますか?〜

…という長い題名の招待ライブに行ってまいりました。デビューレビューはここ数回 当選
メールを現地で提示して入場券を受け取るという形でしたが、今回は実券が送付されてきました。
多くの観客が集まっていましたが、幸い整理番号が良番で、見やすく聴きやすい位置でライブを
楽しむことが出来ました。
奥村さんは1990年生まれ、大阪在住のシンガーソングライター。2007年にメジャーデビューを
果たし、今年9月には1stアルバム「ありがとう」を発売しています。

開演前からステージには教室風の机と椅子が置かれ、女子高生風の出演者がだべっています。
第1部はストーリーライブということで、その出演者の一人(井川千尋さん)の独白と奥村さんの
唄の掛け合いで進んでいきます。サポートはGt 馬場一人,Bs 安岡洋一郎,Dr 矢吹正則,Key 桜井大介,
Vn 雨宮麻未子 5氏。奥村さんもM6でGtを弾きながら歌っていました。
出会いと別れを語る井川さんに絡むでもなく淡々と歌う奥村さんですが、なかなか新鮮な印象を
受けました。

進行役の牧野隆志(東京プリン)氏が登場してインタビュー。「デビューして1年、毎日が充実している」
「来春卒業したら東京に出て音楽に専念したい」「ストックは120曲ほどある」「授業中に曲を書いたり
している」「普段は緊張しないけれど、大阪でのワンマン前は胃が痛くなった」「聴いている人の心に
言葉をしっかりと伝えられるようになりたい」等々語っていました。

PVやタイアップ映像が写された後の第2部は、通常のバンドスタイルのライブとなりました。
それまでしっとりとしたスローテンポの曲が続いた中、やや速め(といってもミディアムテンポの
範疇ではありますが)の曲で始まって「アップの曲を作ったことがなかったから挑戦してみたが、
ライブだと楽しい」とのMC。ご本人としては十分アップテンポだったのでしょうか。M11では
エレキギターを携えていました。

アンコールはKey弾き語りの未発表曲、そしてバンドも呼び込んで『ホントはね』を再演します。
1時間40分ほどのライブで、終演後は奥村さんのお見送りもありました。

中音域主体、素直な歌唱です。敢えて伸ばさない歌い方をしているのでしょうか。それにしても
音程のブレが無く安定していました。スロー〜ミディアムテンポの耳に馴染みやすい楽曲も好印象。
しかし、発売レーベルの印象とはかなり異なる路線ということもあり、先行きが少々気になるところ
ではあります。 ..
#入場時の配布物にセットリスト入りのフライヤーがあったので、レポ書きに重宝しました。

【第1部】ストーリーライブ『君を想うと…』
1 あした晴れたら
2 夏色の恋
3 君を想うと…
4 ふたり
5 砂
6 ホントはね
7 ありがとう
【第2部】
8 孤独の戦士
9 くつずれ
10 モノクロの空
11 負けないココロ
(encore)
12 "明るく笑って 寂しい顔なんて〜"
13 ホントはね
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