2007.12.24 広瀬香美 恵比寿ザ・ガーデンホール

香美別邸

デビュー15周年を迎えた広瀬さんの全国ツアーは、東神名の比較的小規模なホールで3日ずつ
公演という形態です。

客電が落ちて真っ暗になり、客席前方にスポットライトが当てられるとそこに広瀬さんが立っている
という開幕。広瀬さんはそのまま舞台に上がり、観客に背を向けたままPfを演奏してM1を歌います。
そのピアノが通常の上手を向く方向に回転すると、普通は横長に置く椅子を縦長に置いているのが
分かります。それはM2で両手だけでなく右足の踵でも鍵盤を叩く(弾くとは言い難い行為でした)ための
準備でした。
とまぁ、こんな冒頭の演出に始まって「今宵はワタクシ一人きりで皆さまをおもてなしいたします」との
MCどおり、サポートなしのPf弾き語りです。M8以降は一部でオケを併用しますが、これも「1曲に18時間
かけて196匹の広瀬香美が歌っているのです」と、自らの声で多重録音したものとのこと。
舞台前端に座り込んでミニKeyを弾いて歌うM6、ツアーグッズのLEDライトキーホルダーを使った演出や
広瀬さんが客席に下りて盛り上げたM9などの他、馴染みの楽曲も大胆な編曲で楽しませてくれます。
M14前のMCでは「いつも歌うときに思っていることがある。『あなたが淋しい時、ひとりぼっちの時、
苦しい時、いつもそばにいるんだよ』と、寄り添って支えられるような歌を唄いたいと思って曲を書いたり
レコーディングしている。歌は難しく、なかなか自分が思うように歌えないこともある。昨日より今日、
今日より明日ってやっていくしかない。終わりが来る日までは、私はあきらめずに声をあなたに届けようと
思います。少しずつしか成長しませんが、一生懸命頑張ります。引き続き皆さま広瀬香美をよろしくお願い
します」と丁寧な挨拶。そして無伴奏で歌い出したM14は心に響くものでした(最後はPAを使わず地声だけ)。
高音の伸びなど歌唱力はCDで聴く全盛期のものからは???と感じる部分もありますが、表現力は未だ
衰えを見せません。これからもいろいろな形で「冬の女王」として活動してもらいたいものです。
アンコールの拍手が鳴りやまず、再度登場した広瀬さんは丁寧な一礼だけを残して去っていきました。
「もっと聴きたい」というファン心理もありますが、カーテンコールだけというのも次への期待をつなぐ
もので悪くない終幕です。2時間20分ほどのステージ後は、プレゼントのフリースマフラーをして家路に
つく観客の姿も多く見られました。 ..

1 ストロボ
2 二人のBirthday
3 ピアニシモ
4 幸せになりたい
5 Tomorrow
6 Santa Claus is Coming to Town
7 愛はバラード
8 I Wish
9 promise
10 Search-Light
11 サタデー☆ラバーズ
12 ロマンスの神様
13 ゲレンデがとけるほど恋したい
14 Dear
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