2007.12.23　塩谷哲,岡野宏典,佐藤竹善,上妻宏光,今井美樹,根本要,SALT&SUGAR　中野サンプラザ

Saltish Night Vol.XI

塩谷哲さんが音楽仲間と作り上げる一夜限りの特別ライブも今回で11回目となりました。
回を重ねる毎に、塩谷さんのMCが上達していくのを確かめるのもまた一興なのですが、今回も冒頭の挨拶で
いきなり「今日はありがとうございました」としめてしまい、場内の爆笑（失笑？）を誘います。しかし
その後はマシンガントークの両巨頭（根本・佐藤）の語り合いを楽しみつつも「曲に行きますか？」と
ホスト役らしく仕切るなど、たどたどしくも懸命に努める姿が見られました。もちろん、ピアニストとしての
実力は素晴らしいもので、華麗な演奏に惹きつけられてしまいます。

最初のゲストは岡野宏典さん。告知はありませんでしたが、予想できた登場です。10月に発売した
1stシングルの曲をテノールばりの張りのある声で歌った他、佐藤竹善さんと共作したM4を３人で
披露しました。

続くゲストは三味線奏者の上妻宏光さん。10月にミニ編成のオーケストラで塩谷さんと共演したとのこと。
恥ずかしながら津軽三味線の本格的な生演奏を聴くのはこの日が初めてで、３本の弦が織りなす多彩な
音色に圧倒されました。朗々と歌ったM6も聴き応えあり。

代わって登場した今井美樹さんは2006年に発売したアルバムから３曲を披露。2008年に発売予定の、７人の
ピアニストと作るアルバムのレコーディング中だそうで、しかも翌々日からのソロライブでも塩谷さんと
共演するとのことで、柔らかな歌声も心地よく、息のぴったり合ったところを聴かせてくれました。
そして根本要（Stardust Revue）さんとM11をデュエット。直前のトークでは根本節が炸裂（今井さんが根本さんに
「いつも聴いています」と挨拶したことを根本さんは感激。「あの今井美樹が俺を知っているんだぜ。
年金を納めに行ったら桝添さんが『いつもありがとう』と言うようなものだぜ」などと語ります）し、
今井さんは「これから歌うのにお腹が痛い〜(笑)」と爆笑してしゃがみ込んでしまう始末でした。
（勿論きっちりと歌っていました）

その根本さんは未だに父親に「要よ、まだ歌っているのか。ちゃんと仕事しろよ」と言われるのだとか。
そんなお父さんでも知っているであろう代表曲のM12はじめ、高低変幻自在の歌唱により、歌い手としての
実力を見せつけます。

佐藤竹善さんとは洋邦の名曲をカバー。今回も「来年こそSALT＆SUGARの新作を作ろう」と話していましたが、
さてどうなることやら。

さまざまな音楽の楽しさを教えてもらえた３時間10分ほどのライブでした。

１　Morning Bliss（Pf 塩谷）
２　レモネード（Vo 岡野,Pf 塩谷）
３　光（Vo 岡野,Pf 塩谷）
４　届いたらいいな（Vo 岡野＆佐藤,Pf 塩谷）
５　津軽じょんがら節（三味線 上妻,Pf 塩谷）
６　田原坂（Vo 上妻,Pf 塩谷）
７　「風林火山」（三味線 上妻,Pf 塩谷）
８　年下の水夫（Vo 今井,Pf 塩谷）
９　雨のあと（Vo 今井,Pf 塩谷）
10　20才の頃（Vo 今井,Pf 塩谷）
11　PRIDE（Vo 今井＆根本,Pf 塩谷）
12　木蘭の涙（Vo 根本,Pf 塩谷）
13　Oh! Darling [THE BEATLES]（Vo 根本,Pf 塩谷）
14　Dance With Me [Orleans]（Vo 根本＆佐藤,Pf 塩谷）
15　Piano Man [Billy Joel]（Vo 佐藤,Pf 塩谷）
16　りんご追分 [美空ひばり]（三味線 上妻,Vo 佐藤,Pf 塩谷）
17　Wait for The Magic [Al Jarreau]（Vo 佐藤,Pf 塩谷）
18　少年時代 [井上陽水]（Vo 佐藤,Pf 塩谷）
19　The Continental [Nat King Cole]（Vo 佐藤,Pf 塩谷）
(encore)
20　星の夜（全出演者）
21　もみの木（Pf 塩谷）