2006.07.02 相馬裕子 国立音楽院KMAホール

『相馬図鑑!』 “6 by 6th”

これまで発表したアルバムを毎月一枚ずつ全曲披露するという『相馬図鑑』の最終回。
テーマとなるアルバム「de light」は相馬さんが自前のレーベルを立ち上げ、しかも6曲
全てを自作したもので、これまでの作品群とは大きく毛色が異なっています。サポートも
Key 黒川あつ子,Multi 松本よちお,Perc 三沢泉,Gt 山口周平,Vn 雨宮麻未子 各氏と、
アコースティックな要素が増えていました。さらにM9と10ではPf 吉川みき,Vn 法常奈緒子
両氏と国立音楽院の学生さん4人(Vi,Vc,Tp×2)が参加して華やかな演奏となりました。
相馬さんもM1,5,9,10でアコギを、またM9では竪笛、M10ではブルースハープも吹いていました。

今回のテーマはミニアルバムで、収録曲数は6。そこで未発表曲(1999〜2000年のライブで披露)
M5や「Prism」収録候補曲となりながら作者・いしいめぐみさんからレコーディングに待ったが
かかったというM6、かつてSEAGULLSというグループも組んでいたという黒川さんの作品である
M7&M8が追加されました。M8は仮題のとおり7拍子の難しい曲でした。

ダブルアンコールの際には手拍子だけでなく『風の祭日』のサビを合唱しようというファン有志の
企画が成功して相馬さんもビックリ。そんな余韻が強く残っていて、客電が灯りSEが流れてもなお
アンコールの手拍子が止みません。四たびステージに登場した相馬さんは開口一番「まだ足りないのか
君たちは!(笑)」。ソロライブは4年ぶりだったのだから、観客としても簡単には帰れない気分です。
結局セルフカバーアルバム「ADAM」発売記念ライブの告知(10/20@渋谷Duo)をして、半年間に及ぶ
長いツアーは幕を閉じました。
「このツアーをはじめて、途中イヤになったことも正直あったけれど、幸せな日々だった。いろんな
人に会えてパワーをもらえた」「これからも歌い続けるつもりです」とのMCがアンコールでありましたが、
大きな節目となるツアーを無事終えた安心感と、然る後の活動に向けての意欲を感じ取ることができました。
お喋りと同じようなゆったりとしたペースで、今後も活動を続けていってほしい人です。 ..

1 スパゲティ巻きつけて
2 桜
3 タメイキノウタ
4 死神の詩
5 小舟
6 あの頃僕たちは
7 君となら
8 (仮)七拍子
9 20g
10 お参り
(encore)
11 青空を見つけた
12 風の祭日
(encore2)
13 空と海の出逢う場所
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