2006.04.22 川江美奈子,加藤いづみ,川村結花 原宿Blue Jay Way
naturelle
ステージに向かい椅子を100余脚ギッシリと並べてありました。サイトのスケジュールを見ると、
最近はビュッフェ付き公演が殆どなくなってしまったようで残念です。
ほぼ定刻に開演。
◇川江美奈子
Pf弾き語り。
1 誰かが誰かを
ゆったりとしたメロディ。5月発売予定の2ndアルバム収録曲とのことです。
MC>「ナチュレ」と名付けられたコンサート。自然体ということでしょうか。まぁ「ナチュレ」というと
乳製品を思い出す。花粉症にも良いということで、この春ヨーグルトを食べまくった私としては
ちょうどよいかな、と。
3人の共通点は何かと楽屋で話していたが、名前に「か」が付くことかな。
デビューして1年半。初めての体験で濃密な時間を過ごした。たくさんの人にも出会えた。
そんな1年半を過ごしてきて、未だに上がり症は治らないけれど、少しずつ少しずつ治癒しているかな。
1年半前、それまではアカペラグループで活動したりしていたのでピアノを弾きながら歌うと
いうのが嬉しいやらビビるやら。忘れもしない、初めてのレコーディングでピアノを弾き始めたら
全身じんましんが出ました。そんな思い出の曲を次に。初心に返るつもりで歌います。
2 恋
Lyricoさんへの提供曲でもあります。
MC>今年はなかなか暖かくならなかった。冬の格好をしている間に桜は散ってしまった。
今年いちばん心に残っている桜は、2ndアルバムのレコーディングが終わって出来たての音源を
聴きながら深夜クルマで多摩堤通りを通った時の夜桜。自分の気分がいいと桜も笑っているような
気持ちがした。桜には皆それぞれに込める想いがあるのでは。
3 桜色舞う頃
MC>アカペラグループにいた頃はコーラスが気になり、その後はジャズにどっぷり浸った。いろんな
音楽を聴きながらここまできた。自分の原点を探ってみると、小学生の頃に叔父がくれたユーミンの
レコードが、自分の言葉でメロディを書いて歌うということを意識したきっかけ。中1の時に隣の
席の男子がカセットテープをくれた。実家の引き出しから懐かしいテープが出てきたので、その
グループの唄を歌います。
4 愛の唄 [オフコース]
オフコースが2人だった頃の作品です。
MC>5/31に2ndアルバムを発売する。アルバム作りのきっかけになった話。
渋谷の交差点をおろおろ歩いていた時、人の流れを見ていて思いついた。皆、前へ前へと歩いていく。
そのエネルギーを大きなドラム缶に貯めて発電に使えないか。すごい名案だと思ったけれど、人に
言っても受け入れてもらえない。そんな事を思ったのがきっかけで、人の気持ちがこの星を動かしている、
そういう風にいうととても壮大だけれど、実際にそうなんじゃないかなって。いろいろな人を思う気持ち、
ドキドキ、不安、友だちや家族を思う気持ち、絆、いろんな想いを鼓動に例えてつくったアルバム。
発売記念ライブもあるのでまた会いに来てください。
新しいシングルをリリースした。「星の王子様」のイメージソング。このお話、皆さんご存じだと
思うけれど、いざどういう話かと言われるとうまく語れないのでは? 百人百様に捉えられるお話。
言葉では語れないけれど歌になら出来るかと思い、この歌を書いた。
5 君の唄
バラードで統一された選曲、演奏も安定していて、その世界にゆったりと浸ることが出来ました。
本当に惜しむらくはブレス音。ここが改善されれば文句なしなのですが……。 ..
◇加藤いづみ
サポートはPf 上田禎さん。
1 ノルマンディ
2 シェルブールの雨
MC>すごい近い。よく見えるとリラックスもするけど緊張もする。それを楽しまねば…と
自分に言い聞かせる(笑)。女性ばかりのイベントで楽屋もいい感じ。川村さんも川江さんも
ピアノが上手。私は「いかにしてエレクトーン教室を休むか」を考えてばっかりいたから
リハーサルで二人のピアノを聴いて「やっぱり真面目にピアノを練習しよう」と思った。
サポートの上田さん、今日が誕生日。本番10分前まで帰ってこなくて、弾き語りしなくちゃ
いけないかと思ってドキドキしていた。そうしたら川村さんが「帰ってこなかったら私が
弾いてあげる」 それも良かったかなぁ(笑)。
久しぶりに竹下通りを歩いた。原宿はよく来るけれど竹下通りは通らない。すごい人込み。
19歳の時に初めて東京に来て、その足で行ったのが原宿。当時の事務所の人に「原宿で何を
したいの?」と問われて「ク、クレープが食べたい」と答えたのを覚えている。見るもの
1つひとつがキラキラして見えて、自分の人生がここから始まるんだと思ったことを
鮮明に思い出した。その時に思い描いていた未来と、いま自分の経っている場所は大きく
違っているけれど、今の自分の方が幸せだと思う。あのときはその瞬間のことしか
考えられなかった。十何年も経ってもこうして歌が唄えるのは幸せ。今日はキラキラした
自分の気持ちを思いだして歌っていきたい。
3 好きになって、よかった
4 水時計
2曲を歌い終えて、脱力したような表情を見せます。
MC>大変な曲でしたね。聴いている人も疲れるのではないかという曲がたくさんある。
私のライブは大変な事ばかりですね?!(上田:はい!) 去年の年末の「History」ライブ、
アイデアはよかったけれど実際にやろうとしたら「どうする?!」みたいなことがあった。
超えなければならないことが多ければ多いほど燃えるタイプ。Sだと思っていたけど
結構Mじゃん。(上田さんに)これからも付き合ってね(笑)。
最後に切ない曲。短編小説みたい。
5 さよならまでの短い旅
この日のいづみちゃんのbest actがこの1曲。上田さんの軽くそしてシンプルだけれど不足のない
伴奏に乗せて、感情を込めて歌い上げます。間奏のハーモニカもよいアクセントになっていました。
4月のイベント出演は毎回違ったサポートで聴かせてくれました。それぞれに「なるほど!」と思える
選曲と仕上がりになっていて、「歌手」加藤いづみの懐の広さを再確認したような思いです。 ..
◇川村結花
Pf弾き語り。
1 ビューティフル・デイズ
MC>今日は素敵な女性ばかりのイベント。先の2人はnaturelleという言葉がピッタリで、会場にも
爽やかな風が吹いていたのではないかと。ここから先はちょっと湿るかも(笑)。
1曲目はあまり最初にやることはない。この曲をやると「さようなら〜」という感じ。春なので
選んでみた。春ですねぇ。プロ野球も始まりましたし。それには深く触れずに行きたい(笑)。
不思議やなぁ。WBCの時には生まれて初めて上原を応援したけど、シーズンが始まったら違う。
でも今年は少し弱いです。某チームの監督が原さんだから(笑)。#川村さんは阪神ファンなのですね。
2 星になるまで
3 誰もあなたには
4 Every Breath You Take
MC>東京ではこれが今年最初のライブ。来月から月1でいろんな町に行きます。
湿ったので、最後に湿度を少し下げたいと思います。
5 バナナ
これまでのしっとりとしたナンバーから一転して、アップテンポの前向きソング。
力強い歌唱と演奏に、唄に込められた思いの強さが感じられます。M2〜4のバラード3連荘が圧巻で、
歌の世界にぐいぐいと引っ張り込まれてしまいました。 ..
◇セッション
川村さんはそのままPf。先に出演した2人を呼び込んでのセッションとなります。
川村>というわけで「なちゅれーる」
川江>すみません、間違えました(笑)
#確かにnaturelleなら「なちゅれ」ではないようですね。フランス語なのでしょうが、そんな言葉を
使ったスノビッシュな企画者がもっとも戯け者なのでしょう。
川村>(2人にマイクが渡ったのを見て)すみません、少し喋っていて
加藤>すごかったですね。楽屋で見ていて「あのピアノ、何?!」って(笑)
川江>私が弾いていたのと同じ楽器とは思えない
加藤>私、触らなくてよかった(笑) 罰が当たる
川村>よかったですね、ピアノの方が間に合って。結構焦ってたでしょ?!
加藤>どうしようかなぁ、禁断のピアノ弾き語りをしなくちゃって
川村>ピアノの方、普通に来はりましたねぇ(笑) マイペースで素敵な方です
加藤>嬉しいことにこれから川村さんのピアノで歌わせてもらうことに
川村>この季節、ということで。
1 風をあつめて [はっぴいえんど]
加藤>折角なんで、それぞれのライブが終わってセッションをやろうといったときに一番最初に
出た曲があります。普通に家では歌ってますが(笑)、3人が、しかも川村さんのピアノで
歌うということが貴重な体験をさせてもらいます
川江>嬉しいですね
川村>その割には歌う順番をあみだで決めたりしてね(笑)
加藤>『風をあつめて』は3番まであるから、それぞれ唄ってハモリで。「じゃ、出番順で」って
2 夜空ノムコウ
川村さんの華麗なピアノ伴奏に乗せて、アカペラグループで活動していた川江さん、小田和正さんや
松任谷由実さんのコーラスサポートも務めたいづみちゃんのハモリは3声のバランスがとてもよく、
もっともっと聴きたい思いに駆られました。2時間少々の公演時間がとても短く感じられました。
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