2005.04.10 伊藤サチコ,松ヶ下宏之 江古田マーキー

心の扉

客席は8:2位の割合で松ヶ下ファンに占められています。
まずはいきなり二人で登場します。上手のYAMAHA CPに伊藤さん。松ヶ下さんは下手側に
置かれたKey。

1 春よ恋 [松任谷由実]

伊>今日は変わった構成。いきなりセッションから。
  この後、二人のソロもたっぷり楽しんでいってください。

松ヶ下さんはすぐに退きます。伊藤さんはそのまま。

2 MUSIC LIFE

伊>今日初めて弾く。変わった感じで可愛くて気に入っている。
  どの歌も日常的なことを唄っているので、自分のことのように思って
  身近に聴いてもらいたい。
  次は新曲。女の子の視線から歌った片想いの歌。片想いは天気雨に似ている。
  晴れているかと思うと突然の雨のように落ち込んだり、情緒不安定な時期が続く。
  結果的にはとてもきれいで後にかかる虹もステキ。男の人なら「こういう子に
  『好き』と言われたいなぁ」、女の人なら「こういうことがあったなぁ」と
  puraな感じで聴いてください。

3 天気雨
  少し喉を詰めたような歌い方。

4 三日月の夜

伊>春。いろんなことに挑戦している。ラジオ番組のアシスタントをやっていて、収録も
  着々と進んでいる。すごく楽しい。普段聞く大好きなロックアーティストがゲストに来る。
  やっと趣味が役に立ったゼ、みたいな。こうして弾き語りをしているのも小さな頃からの
  趣味が仕事に成長したものだけれど、高校生頃からロックを聴いてきてやっとここで運命に
  あたった。いろんなバンドのカッコイイお兄さんたちに伊藤サチコの名前を知ってもらって
  鍛え直してもらおうと考えている。
  4月からはレコーディングも始まる。たくさん曲を書いていてアルバム3枚くらい出せるほど
  たまっている。昨夏のアルバムがかなりお気に入りで、それを越えるためにはとりたいという
  気持ちだけではなく、収録する曲で勝負できなきゃ勝てない…自分と勝負しているのだけれど
  書きためてようやく納得がいったので、4月半ばから始めたい。楽しみにしていてください。
  江古田マーキーは2回目。久しぶりに呼んでもらえて嬉しい。前に来た時はアルバムも出して
  いない頃。それから少しは成長して戻ってこれたかな。

5 心の扉
6 赤い魚
7 僕の場所

ここで松ヶ下さんを呼び込みます。

伊>折角2人でやるし、ギターもピアノも上手くてうらやましい。ちょっと分けてほしい(笑)
  才能ある方で、曲を一緒にできて嬉しい。暑いですね。
松>僕は見てたから暑くないけど(笑)。じゃ、暑くなりますか?
伊>優しい曲だったりしますけど(笑)。私のライブで松ヶ下さんが弾いてくれるのは初めて。
  友達のライブで一緒になることがある。この間も加藤いづみさんという大好きな先輩
  シンガーのピアノ伴奏をしていたライブを見て、そこで初めて会いました。
松>友達の友達って多いよね
伊>Vnの岡村美央ちゃんとか。なので今日初めて一緒にできて、ちゃんとした友達になれると
  信じて(笑)
松>大丈夫ですよ(笑)。悪い友達もたくさんいるけど、ちゃんとした友達を目指しましょう

8 春の道

伊>今日はたっぷり時間をいただいて二人の音楽を楽しんでもらえるようにしている。
  次はギターで参加してもらう。最後は『カレンダー』という曲。(松ヶ下さんにも)
  同じ曲名がある
松>同じ『カレンダー』でも世界観が違う。
伊>お互い恋愛の歌だったけど、主人公の背景とか、歌のテーマは同じでも全然違う。
松>これはいいですね、カレンダーを見るのが楽しみな曲。
伊>遠距離恋愛をテーマにしている。遠距離恋愛の歌って離れてて淋しいという曲しか
  聴いたことがない。会いに行けば会った時の嬉しさを感じられるはずと思って作った。
  私は秋田県の出身。歌詞に「都会では桜が咲き始めたのに、この街では季節はずれの
  雪が降る」というのがある。昨日、実家の母に電話したら「大嵐だよ」。景色が随分違う。

9 カレンダー
  松ヶ下さんのGt伴奏で聴くと、また新鮮な印象を受けます。

ここで15分ほどの休憩がとられます。休憩後に登場した松ヶ下さん、まずはセンターでGt。

松>昨日髪を切った。夏なので。ヘアカタログを見てカッコイイのを頼んだけれど、僕は癖毛。
  イガクリ坊やみたいになってしまった。
  最初は『カレンダー』。(伊藤さんのは)一日一日見るのが楽しみなカレンダー。
  僕のはなるべく見たくない。

10 カレンダー

歌い終えて上手のKeyに移動します。

松>サチコさんは「かわいい」って言っていたけど、僕は少しお兄さんなので「懐かしい」。
  YAMAHAのCPという電子ピアノ。僕がバンドを始めた15年くらい前は、バンドで使えるピアノは
  殆どこれ。中にはピアノと同じように弦が張ってあり、その音をとるピックアップが付いている。
  電子楽器だけどアコースティック。独特の響きというか生っぽさがある。このピアノがあると
  必ず弾きたくなる曲がある。

11 さよなら [オフコース]
12 桜を待つ丘で
  オリジナルを聴くのは久しぶり。情感の込め方など、やはり男性と女性とでは雰囲気が違います。

松>加藤いづみちゃんが仲の良い友人。一緒にライブをやったり飲んだり、公私ともにお世話になっている。
  今歌ったM12を5月発売のアルバムに入れてもらえることになった。そちらも是非あわせてお楽しみに。
  (下手のKeyに移動)
  フライング気味に花見に行った。まだ数輪しか咲いていなかった。昼から「野外飲み」。日暮れまでに
  どれくらい咲くかと見ていたが、咲いている花の横のつぼみがふくらんだ程度。
  今日はすごかった。どこでも野外飲み。外で飲むとどうしてあんなに楽しいんでしょう?
  僕はこの時期に一番夏を感じる。光が強くなり、すぐにも泳ぎたくなる。思わせぶりな態度をとっておいて
  梅雨が来る。梅雨が明けても「もう遅いよ」(笑)
  今年は「季刊松印」というCDを作っている。次は「夏号」。この陽射しがまさにいい。鋭意制作中。
  一つのテーマから皆がいろんなことを考える。マーメイドで何をイメージしますか? すごく残酷な
  歌ができた。いや、切ない歌(笑)。今日は「春号」から……曲順間違えた。折角前振りしたのに(笑)。
  (ライブ盤の紹介)バンドスタイルのもの、ピアノメインのものもある。アルバムにはバンドスタイルで
  入っているけれど、本日はピアノで。

13 The Rondo of ANPANMAN
14 虹

松>日テレの情報番組の音楽担当になった。ライブでやりにくい感じで作ってしまった。
  爽やかだけど緊張感があり骨太な感じ。どれかやりましょう…7秒の曲です。♪〜〜〜
  なかなかないですね、7秒の曲。一番短いのは2秒。
  これからもいろんな音楽をやっていきたい。ここでさっきのトークに戻り(笑)季刊松印春号から。

15 傘
16 思い出の降る朝
17 運命
  バラードを3曲、切々と歌い上げます。

松>皆さん、どうぞ楽にしてください。じゃ、サチコさんを呼び込みましょうか。
伊>熱唱でしたね〜。感動的なところにお邪魔します
松>暑いですね
伊>かなり涼しくなりましたよ(笑)
松>僕的には伊藤さんは青空のイメージ。曲もそうだし、青空が好きな人というイメージ。
伊>ピアノも無しで自分の曲じゃない歌を唄うことはなかった。素人です(笑)。緊張してます
松>すごくステキですよ。じゃ、お願いします

18 飛行機雲 (Vo 伊藤サチコ)
  
松>いいですね。今更ですが、Bloom of Youthというグループをやっていた。僕は歌う係じゃなかった。
  コーラスやギターやピアノを弾いていた。曲を書いて誰かに歌ってもらうのが好きなので、自分で
  歌うのも好きだけど、自分の曲を素敵な声の人に歌ってもらえると嬉しい。ありがとう。
  もう1曲一緒に歌いましょう

19 Happiness?
  伊藤さんもKey伴奏とコーラス。さらに客席も男女高低に分けてコーラスをさせます。

松>いいですね。男女混声四部合唱。これを機に男性の皆さんも松印合唱団に入りませんか?
  毎月、南青山マンダラでライブをやっている。男性パートがもう少しほしい
伊>みんな、一緒に行こう(笑)
松>にぎにぎしくお送りしてきましたが、いよいよ最後。何か言い残したことは?
伊>ホント、光栄です。コーラスもできたし
松>またやりたいですね。最後にお送りする曲は…

20 Your Song [Elton John]
  松ヶ下さんはGt。M1に比べ、二人のハーモニーもきれいに決まっていました。

アンコールの拍手が鳴りやみません。スタッフが楽屋を覗き込んで打ち合わせをしますが
手をクロスさせて「×」のサイン。それでも鳴りやまない拍手に二人で再登場。

松>ありがとうございます....なんですが、やる曲がないんです。また「松印」にも
  来てもらいたいです。その時までお元気で。

二人揃って一礼。固い握手を交わして終演となりました。

約2時間半。通常の対バンライブとは異なって、ソロもたっぷりセッションもたっぷりで
双方のファンに好印象を与えられる構成になっていました。ステージ運びは松ヶ下さんに
一日の長があるようで、伊藤さんも安心して任せているようでした。
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