2004.12.24　谷村有美　すみだトリフォニーホール

ハートフルなクリスマス

昨年同様、クラシック音楽を中心に使われるホールでのクリスマスコンサートです。
多数の観客が訪れる中、開場・開演が20分押しで始まりました。
全体的にゆったりとした曲目が多く、タニムラとしては珍しいカバー曲やパイプオルガン
演奏(M5,6)、M7以降は合唱団が加わるなどホールの特性を意識しての構成になっています。
サポートはPf(Or) 福田裕彦,Bs(Tr) 竹下欣伸(たけしたよしのぶ),Perc 菅原裕紀,
Gt(Herp) 加藤道明,Vn(Tp) 落合徹也。要所でタニムラ自身もPfを弾いています。

例によって（？）歌詞の抜け落ちが散見されました。E-3では完全に歌うのを止めて観客に
救いを求め、客席との合唱で何とか切り抜けます。そうしたハプニングは一体感を高めて
くれるものでもあり楽しいのですが、決して褒められたものではありません。
E-3のあと一旦退きかけますが「もう一曲歌います。何がいい？」と問いかけるタニムラ。
客席から様々な声がかかりますが、選ばれたのは『FEEL ME』。バンドは全く対応できず
見ているだけ、タニムラのグランドピアノ演奏だけでは迫力不足ですし、そもそもこの曲が
ライブ全体の雰囲気とも一致しません。
声の伸びも良い曲とイマイチな曲の差がかなりあり、事前の調整不足を感じさせます。
加えてサポートにも専門外の楽器を扱うと粗が目立ちました。E-2でコントめいた演出をする
余裕があるのなら、もう少し完成度を高めてほしかったと思います。

公演終了まで３時間。たっぷりではありましたが、何やら不完全燃焼気味のライブでした。　..

１　逆ふたまた
２　Chiffon Cake Bossa　[国府弘子]
３　アヴェマリア（日本語詞）
４　Instrumental Part.XX
５　トッカータとフーガ　ニ短調　[JSバッハ]
６　主よ、人の望みよ喜びよ　[JSバッハ]
−　来たれ友よ／ひいらぎ飾れ　by Tokyo Choir「響」
７　フラジャイル
８　ひとりぼっちの羊飼い　[Sound of Music]
９　愛は元気です。
10　ときめきをBelieve
11　一番大好きだった
12　恋に落ちた
13　雪の扉
14　名前のないうた

E-1　A・RA・WA
　2　好きこそものの上手なれ
　3　Tonight
　4　FEEL ME
　5　信じるものに救われる