2004.06.06 Kiroro 渋谷公会堂

宝物 sagashi

ステージ下手には鍵盤をかたどったオブジェ。ピアノなど楽器類を挟み、上手側には色とりどりの
「K」「I」「R」「O」「R」「O」の立体が置かれています。
ほぼ定時にバンドメンバー4名、続いて大きな鍵を持ったKiroroの二人が登場し、アルファベットの
各文字にそれぞれ座ります。Gt,Bsはそのまま、Key氏はアコーディオン、Perc氏はタンバリン。
綾乃さんの髪型はかなりファンキーです。

1 宝物
  アコースティックな伴奏ながら大きな手拍子が起こります。綾乃さんのハモリがきれいです。

千>ツアー、始まりました。私たち鍵を持って登場しましたが、今日は皆さんの心の扉を開いて宝物を
  さがしてほしい。私たちには出会えた皆さんが宝物。

2 Best Friend
3 Love Call
  観客の手拍子と「電話」のポーズに嬉しそうに反応する千春さん。

千>東京に戻ってきました。これまでの7会場で登場したときに拍手をもらったのは東京が初めて。
  なんて温かいんだろう。3月に出したアルバム「Diary」から中心に歌います。このアルバム、
  恋愛の歌が多くなってしまいました。なぜなんでしょうねぇ(笑)

4 どうして
5 涙の音
  Key 重実さんはリコーダーを吹きます。

千>次は青年海外協力隊募集のイメージソングとしてあ〜やが作った歌を。
綾>この曲は東京に出てきて思ったことを書いた。東京の空を見て最初はとまどったりもしていたけど
  東京の空も綺麗だなって思えて。友達もできて....よかったね(笑)

6 青い空探して
  ステージの背景が青空になります。
  重実さん、この曲ではGt伴奏。

7 僕らのメッセージ
  M6に続いて手拍子が起こります。

千>いちばん近くにいるものが見えなかったりする。自分の身近なものを大切にしていけば、他の人の
  ことも愛せるのではないか。M7はそういう気持ちで作った。
  M8は7年前に作った。デビューしてからは未発表曲として歌ってきたけれど、今年になってCDになった。
  若い頃はすごく体力のいる曲だったけど、7年経って力を抜いて歌えるようになった。
  #続いて歌う曲を言い間違えて、珍しく?綾乃さんにツッこまれる千春さん

8 もう少し
  メンバーは下がり綾乃さんのPf伴奏だけで歌います。高音が伸びずちょっと苦しそう。

9 ずっと忘れない

  歌い終えてそのままステージ下手に退く千春さん。代わって綾乃さんがマイクを持ちセンターへ。
  Key,Perc,Bsが戻ってきます。

10 魚が空を仰ぐとき(Vo.綾乃)[表記不詳]
  3拍子のゆったりとしたメロディ。

綾>沖縄の海に潜ったときに、白くなって死んでいる珊瑚をたくさん見た。それにも魚は群がっていて
  魚の気持ちを思って作った。少しずつでも何かできることがあるはず。オニヒトデ取ったりね。
  綾乃コーナーもう1曲。沖縄の遊び歌、小さな頃からおじいちゃんおばあちゃんと歌ってきた。
  みんなで楽しくやりたい。手拍子よろしくお願いします。

11 赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)(Vo.綾乃)
  綾乃さんのPfとバンドメンバーのセッション。盛大な手拍子で盛り上がります。

12 愛の向こう
  熱く沸き立った場内を静めるかのように、綾乃さんの奏でるゆったりとしたイントロに合わせて
  再登場した千春さん。何かスッキリしたような表情でした。

13 未来へ
  高音がきれいに伸びていて一安心。

綾>素敵な歌ね〜
千>ありがとう。今回は「宝物 sagashi」ツアー。今日は両親も来ていて、こんなところで言うのも
  なんだけれど、両親が『宝物』かなぁ。あ〜やは東京に出てきて何か宝物が見つかった?
綾>情報?!
千>?情報、すごく沢山あるよ?? (どういう事か問いただすも理解できない千春さん)
  あ〜や的には『宝物』なんだね(結局、強引にまとめます)
  私は「友達」かなぁ。出てきたばっかりの頃はあ〜やと二人っきりだったけど、いっぱい
  増えてきたでしょう?! 友達っていいなって思う。
綾>他には?
千>姪っ子とか。可愛いんだよね
綾>千春に似てるんだよね(笑)
千>妹がそばにいていいねぇ
綾>千春だっているじゃない
千>でも離れてるし。今回は「宝物 sagashi」ツアーで全国を回っていますが
綾>(話をさえぎるように)綾乃は千春が『宝物』だよ!
千>(嬉しそうに微笑みながら)もう次の話題に行ってるんだけど....ありがとう。私も
  あ〜やが宝物だよ
綾>本当に思ってる?(笑)
千>ツアーパンフには、あ〜やは「ピアノ」って書いてたね。
綾>千春は最初東京に来たとき「売られちゃう」って思ったんだよね
千>(絶句する千春さん)売られるというか大変だと思ったよ。でもいい人が多くてね
綾>下北沢、よかったよね
千>ということで(話を引き取って)去年から東京が好きになりました
綾>去年?!
千>....前から好きだったけど(苦笑)。ずっと無理して頑張っていた。喉を痛めて休んだら
  「東京もいい感じじゃん」って
綾>千春、今「じゃん」って言ったね
千>(笑)
綾>東京から始まったね、私たち
千>ここから元気な曲を続けます。ちょっと独特な盛り上げ方をするけど
綾>帰らないでね(笑)

コール&レスポンスの練習。綾乃さんの提案で「東京〜」「渋公〜」「梅雨入りだじょ〜」という
フレーズに決まります。客席から大きな声が帰ってきて大喜びの二人。

14 チョコレート
  3-2のリズムで手拍子。ステージ上を忙しく動き回り、歌い踊る千春さん。

15 最後のKiss
  お約束の合唱やワイパーでさらに盛り上がります。
  曲中でKey 重実徹,Gt 福原将宜,Perc 大石まりえ,Bs 種子田健 各氏が紹介されます。

16 恋まであと少し
17 One day
  銀テープが打ち込まれます。それを手に、千春さんに合わせて「力抜いて」「深呼吸」の
  動作をする観客。綾乃さんは運び込まれたKeyを立って演奏します。

18 月の夜
  歌唱指導の後、サビのメロディを合唱します。

 盛大なアンコールの拍手が起こり、ツアーグッズのTシャツに着替えた二人が出てきます。

千>キルギスに行ってきた。何もない場所だけれど(心は)贅沢な場所だと思った。そこにいた
  子ども達が『未来へ』を歌ってくれたり、お返しに私たちも即席ライブをやったりした。
  そこで歌えたことで、今ツアーを気持ちよく回ることができていると思う。
  帰ってきてからキルギスで得たものを何かお返ししたい、私たちにできることはないかと
  考えた。キルギスで撮ってきた写真を冊子にして販売し、売上はJICAに寄付します。

E-1 僕らはヒーロー

千>また会える日を楽しみにしています。

 2 長い間
   イントロの数音で客席から大きな拍手。今でもこの曲の根強い人気を伺わせます。

舞台中央でひしと抱き合い、そして手を振りながら退場する二人。2時間ほどのライブでした。
会場出口では先ほど紹介のあった小冊子が100円で販売され、飛ぶように売れていました。
B4両面印刷の冊子はたくさんの写真で埋まっています。キルギスの子ども達に囲まれたKiroroの二人、
全く違和感なく溶け込んでいました。

千春さんの喉の調子は必ずしも好調とは言えないようでしたが、「綾乃コーナー」で一息入れてからは
きれいに高音が伸びていました。綾乃さんのコーラスも安定感があって歌の世界を広げています。
新アルバムを中心に後半一気に盛り上がる構成で、今のKiroroを感じ取ることができました。 ..
2004年IndexTopPageBBS
著作権情報 : © SAKAGUCHI toshihiko 2004 toshicha@anet.ne.jp