2004.05.21 矢野真紀 SHIBUYA AX

LIVE TOUR 2004「はるか〜遥歌」

3月に発売したアルバム「はるか〜遥歌」をひっさげてのバンドスタイルでの全国ツアーです。
座席は全て埋まり、立ち見席にも大勢の観客が集まっています。

定刻より10分ほど遅れて客電が落ち、Bs,Dr,Key,Gt のサポートに続いて矢野さんがステージに。

1 オアシス
2 死にかけた足

MC>アルバムの中からはもちろん、今までのライブでは歌ったことのない曲も歌う。
  晴れてよかったねぇ。ずっと「晴れ女」と言っていたが(未明の台風通過で)いよいよダメか、
  「嵐を呼ぶ女になってやる」と思ったんだけどね。カラッとして気持ちのいいお天気です。
  今日はみんなと素敵な時間を共有できたらとおもう。よろしくね。

3 エレジー
  ビートに揺られてステージ上を踊っていました。

4 東京タワー
  賑やかなナンバーが続きましたが、ここで一息。

5 うちにおいで
  この曲もAGの伴奏を中心に。

MC>

6 魔法
7 お天気

MC>五月病なんて関係ないよね。センチになるのって5月に限らずあるし。西洋医学でも東洋医学でも
  正式な病気なのか、スタッフと話したけど答えが出なかった。5月も終わるし台風も去ったし、
  結局5月病って何なのかというモヤモヤだけが残るけど、まぁいいか。
  (Gt中村氏を残してメンバーはいなくなる)ここからは「矢野真紀自殺行為のコーナー」(笑)
  #スタッフが左利き用のアコギを持ってきます。Gt氏は「矢野真紀一芸披露コーナー」とフォロー。

8 大人と子供
  ハイチェアに腰掛けて弾き語りのスタイルです。コードを押さえるくらいではありましたが
  しっかりと演奏できていました。後奏では口笛も披露。

9 君の為に出来る事
  アコギ伴奏のみ。

10 夜曲
  この曲からバンドメンバーが戻ります。
  清濁全てを包み込むような矢野さんの世界を象徴する1曲で、この日のBest Actでした。

MC>最近、小さなことにどれだけ幸せを感じられるかを考えている。ちょっとしたことでは麻痺して、
  頭と心が肥えちゃって幸せを感じられず、いろんなことがつまらなく物足りなくなる。そんな中でも
  自分に価値を見いだしたり、道を歩いていても幸せになるきっかけを探したりしている。(自分の)
  ラジオのテーマでも取り上げているが、人の数だけいろんな幸せがあって目から鱗がボロロと落ちる。
  私も曲や詞を書いていて悶々とすることがあって、もう出てくる言葉や生まれてくるメロディが
  一々つまらなく感じることもある。もうダメだって、そう思ったときは自転車をこぐ。何を見つけるか
  誰に出逢うか、どんな風に吹かれるか、昼でも夜でもいいけれど、そういうときに曲が生まれる。
  どんなときでも自分のツボに入ってグッと温まることがたくさんある。曲を作っているときにまた
  教えられたような気がする。どういうときに人は温まれるのか、そういうことにスポットをあてて
  みるのもよいと思う今日この頃。マンホールを見つけて「ウワッ!」となった、大切な曲を歌うね。

11 地上の光
  ベースがリードを取ってロック色の濃い仕上がりになりました。

12 明日
  ゆらゆらと踊りながら歌います。

MC>(息を切らして)普段あんまり運動しないからこういうところで出るよね(苦笑)。でも筋トレは
  やってるよ、3分くらい。やらないよりはいいんだよ。もうすぐ肌見せ時期だし。
  今日もいいオーラがいっぱい充ち満ちてありがとうね。子供(=曲)が生まれてアルバムができて
  こうしてツアーを回って、また少しでもいい形でたくさんの人たちにお子達(=曲)を届けたい。
  だから、長い子作り、制作期間にどっぷりつかっていこうかと考えていて、なのでこういう形で
  今度いつツアーができるかはわからない。別に「引退です」とかいうわけではないので安心してね。

13 背中
  後奏の流れる中、マイクを使わずに下手・上手・中央で「ありがとうございました」と挨拶。
  投げキッスをしながらステージをおります。

すぐに大きな拍手が起こります。一人立ち、二人立ち、いつしか座っていた観客も皆立って
スタンディングオベーション。ややあって、ツアーのTシャツに着替えた一同が戻ってきます。


MC>メンバー紹介。Bs くりかわなおき,Dr&Chor 吉田太郎,Key 佐藤真吾,Gt 中村修司
  (ツアーTシャツの紹介。ベージュ色の地にピンクで鳥が描かれている)このTシャツは真紀が
  デザインした。茶色が男の子でピンクが女の子、だから着る人を選ばない(笑)。鳥は「鳩」と
  言われるけれど「ウグイス」。鳴き声が好きだし、「遙歌」を多くの人に届けられるように
  上を向いて飛んでいる。もし良かったら、目に見えるお土産として是非。心のお土産は、ここ
  (=ライブ会場)でしか成立しないしね。アンコールありがとう、歌うね。

EC-1 大きな翼

MC>うまく言えないけれど....最近はプライベートで他人と話さないから、ちゃんとやり直さないと。
  話し方教室とか(笑)。意味が伝わらなかったらゴメンね。みんながいつも真紀の音楽を聴いて
  くれるように、真紀もいつも聴いてくれている人のことを思っています。ありがとう、歌うね。

 -2 初恋のきた道
   しめくくりにふさわしい、スケール感あるバラードです。

MC>どうもありがとう。じゃあね!!

手を振り名残惜しそうに退く矢野さん。SEでもそのまま『初恋のきた道』インスト版が流れていました。
Tシャツの即売には矢野さん本人が登場するとのことで、順番待ちの長い行列ができました。

1時間40分ほどのライブでした。これまでも矢野さんのライブはPAが冴えないという印象がありましたが、
今回もバンドスタイルでありながら音の作りが軽く、DrやBsの音がふわふわと頼りなく感じられました。
いっそのことM9のようなアコースティックスタイルの方がよほど良かったのではと思います。
そんな音響面での不満はあったものの、矢野さんの歌の作り出す大きな愛の世界に包まれて、なんとも
心地よいひとときを過ごすことができました。 ..
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