2003.12.24 谷村有美 かつしかシンフォニーヒルズ
谷村有美と過ごすハートフルなX'mas
青砥駅から徒歩5分ほど。1318席収容のホールはクラシック音楽の公演にも使われる音響のよい所です。
ちょうど2年ぶりのライブということもあってか、チケットは早々に売り切れていました。
開演予定10分ほど前に会場に着きましたが、まだ多数の入場待ちがいます。アンケート用紙などと一緒に
16ページのプログラムが渡されました。タニムラのポートレイトにサイン入り。
ステージ上には2台のグランドピアノ。他にハモンドオルガンやウッドベース、コーラスが乗るであろう
お立ち台なども見えます。
入場に手間取ったこともあり、本人による場内アナウンスを経て、25分ほど遅れて19時55分に開演します。
まずはタニムラだけがワインレッドのドレス姿で登場。下手側のPf(スタインウェイ)で弾き語り。
オペラグラスで見る限り、ひと頃に比べてかなり痩せたように感じられます。
1 元気出してよ
2 サンタをむかえに行く夜
ミスタッチ続発。緊張している様子が感じられます。
3 約束〜Promise〜
歌の合間に即興のセリフを織り交ぜつつ。
MC>ようこそいらっしゃいました。今日はたくさん曲を用意しているのでおしゃべりは短めに(笑)。
....嘘。皆さん、終電覚悟してください(笑)。今日はかつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホール。
音の良いホールです。各所にビデオチームが入っているしスチールカメラもいるので満面の笑顔で。
最後まで楽しんでいってくださいね。
4 朝は朝 嘘は嘘
Perc,Vnが加わります。
5 ためいき色のタペストリー
さらにFl,Tr,Herpが加わります。
バックバンドがついてようやく落ち着きが出てきたようです。
歌い終えて上手側のPf(ベーゼンドルファー)に移動。バンドは一旦退きます。
MC>今日のコンサートはハートフルなコンサート。「ハート降る」って表記にしたけれど、「ハート降るな!」
クリスマスなんて。2年ぶりのコンサート。「また来年ね〜」って言っておいてねぇ(笑)。悪気はないのよ、
でも急遽結婚することになったりして。ありがとうございます。
結婚は、よく訊かれるけれど「1勝1敗1引き分け」って感じでしょうか。微妙なニュアンスですけど。
新しい出会いもたくさんあって、ファミリーの単位になるとシングルとは違う広がりを感じた。素晴らしい
出会いは自分にとって感謝の気持ちでいっぱい。
2年間ご無沙汰してしまったので、極力「謝恩大感謝祭」みたいな感じでリクエストも募ってみた。
リクエストをたくさんいただいた曲をなるべく多くと欲張ったら大変な曲数になってしまった。
なんだ、票が割れただけじゃん(笑)。嘘うそ。投票した人はその曲を歌うか楽しみにしてほしいし
初めての人はこういう曲もあるんだって、投票してない人は「この曲人気があるんだ」ってシンクロ
ニシティを楽しんでほしい。
今日は弾き語りでやろうというイメージで、ホームパーティみたいにやろうとおもったけれど、
(ステージ上は)大変なことになってます。(2台のピアノを紹介して)
きっと誰も聞いたことのないはずなのに人気のあった曲を。結婚すると、良い時もあれば一人でいたい
時もある。一人っ子だったので自分の部屋があって、ヤなこと好きなこと、部屋に引きこもってしまえば
そこはもうyumi's world、そんな感じだったのが、そうではなくなって....。仮タイトルは「ケンカの歌」
本邦初公開、間違えても誰も気づかない(笑)
6 (仮)ケンカの歌
アップテンポの明るい曲です。
#明らかなミスタッチや言い淀みがあったら気づきますぞ(苦笑)
7 幸せさがして
MC>(ツアーグッズの紹介)ハンドタオルでデザイナーデビューです。Tシャツ、トートバック、
今日から15ヶ月使えるカレンダー....また休もうとしてる?!(笑)、ブロマイド....危険ですね、
勝負でました。もうすぐ四捨五入して40(笑)。
8 友達
メンバー(Pf,Bs,Perc,Gt,Vn)が戻ってPfの負担が減ると、とたんに歌唱の安定味が増しました。
9 A・RA・WA
#全体の中では浮いてしまっています。
10 いちばん大好きだった
歌詞はかなり怪しい状況です。
11 Instrumental part.XX
タニムラの華麗なソロ演奏。
12 好きこそものの上手なれ
曲中でブレイク、バンドによるコント?を挟みます。
MC>大好きなクリスマスソングを歌います。
13 The Christmas Song
センターに立ち、ア・カペラで
ここで、女性コーラス23人が登場します。
− (聖歌)"ハレルヤ"
MC>メンバー紹介。Pf(Or) 福田裕彦,Bs(Tr) たけしたよしのぶ,Perc 菅原裕紀,Gt(Herp) 加藤道明,Vn(Tp) 落合徹也
コーラス隊はTokyo Choir「響」と紹介されます。男性も18人加わります。
14 愛は元気です。
CDのイメージに近い多重コーラスの前奏や間奏。
15 愛する勇気
センターに出て、「響」のア・カペラ伴奏で歌います。
MC>毎日楽しいことばかりあればいいのだけれど、一時テレビを見るのが嫌いになった。今年の明るい
ニュースは柔ちゃんの結婚くらい? 歌が生まれるきっかけって、何の気なしにできる。
友達が「失恋したんだ」って電話をかけてきてくれて『友達』って歌ができたり、『ためいき色の』で
英語で切々と歌うところができたり、かと思えば阪神淡路大震災で倒壊してしまったホールが再建できて
『約束〜Promise〜』をこけら落としで歌ったり。願わくば明るいニュースだけがいいのだけれど。
次の歌は池田市の小学校の事件がきっかけ。優しさって何だろう、言葉が空しくなる。この歌を歌う時には
祈るような気持ち、励ましたい気持ち、抱きしめたい気持ちに突き動かされる。事件の年の夏、池田市に
歌いに行く道すがら作った。今も何も解決しないで次々と事件が起こるし、平和ってなんだろうって
思うけれど、いいことや幸せな時間を見つけられずにやり過ごしてしまうことがないようになりたい。
#遺族である本郷由美子さんの書かれた「虹とひまわりの娘」(講談社)の紹介
16 名前のないうた
最後のリフレインは客席も♪ラララ〜の大合唱となります。
MC>もう1曲私の好きな曲を歌いたい。「夢は信じていれば叶う」とデビュー前言い続けているけれど、
「全ての山を登り、虹を超えて、大切なかけがえのないものを見つけましょう」という歌。
イライラしたり悲しみに足をすくわれると見失いがちになる暖かいものを感じていたいと思う。
17 Climb Every Mountain [映画「Sound of Music」から]
MC>今日一番嬉しいのは私かもしれない。本当は最初に言ったように、一人で弾き語りで、車座になって
50人くらい来てくれたらいいなぁと思っていたのだけれど、とても大勢の皆さんに来ていただいて、
素晴らしいメンバーに出会えたし、先月デビュー16年を迎えたし....16年というのはちょっと照れくさくて、
なぜなら途中ちょっとズル休みをしていたから(笑)、喜んでもらえたと思うけれどいかがだったでしょう?
こうして続けてこられたのも素晴らしい出会いと皆さんのおかげだと思います。これからは比較的
コンスタントに活動を続けていきたいと思うので、気長に、時にお尻を叩きつつ楽しみにしていてほしい。
ようやく生活のサイクルも落ち着いてきたし。
皆さんのお手元にあるパンフレット、今回は無料です....というかチケット代に含んでます(笑)。
売れ残ったり足りないのもヤダし(笑)。開いていくと何ページ目かに書き殴りがあります。「何これ
汚れてる」って言わないで。1部1部サインをしたためました。1枚1枚怨念を(笑)掠れも滲みも愛です。
最後にバラードを歌いたい。いつかこんなこんな形で歌えたらいいなって思っていた。またひとつ夢が
実現しました。
18 Tonight
センターで歌います。
手を振りながらステージを退く一同。盛大なアンコールの手拍子が起こります。
ややあって、純白のウェディングドレスに着替えたタニムラと福田&落合氏がステージへ。
E-1 恋に落ちた
ライブならではの♪いつまでも〜の超高音はありませんでした。
MC>メリークリスマス、来年も楽しいことがみんなにたくさんありますように。今日はどうもありがとう
生声で挨拶した後、何度もお辞儀をし投げキッスを残して去っていきました。22時10分終演。
この後ファンクラブ会員を対象とした握手会が行われ、500名以上が長い列を作っていました。
2年ぶりのライブでどうなることか、始まるまではかなり不安でした。幕を開けてみれば全盛期の水準には
遠く及ばないものの、前回の休業あけの時に比べればタニムラの準備もできていたようです。
歌唱の面では高音部はまずまず頑張っていたと思います。歌詞が怪しいのは相変わらずで褒められた
ものではありませんが。演奏も聴いていて不安になるところが何ヶ所もありましたが、演奏に専念した
M11は見事な出来映えでした。バンドも落合氏のTp以外は文句なし。
披露されたのは初期〜中期の作品が多く、その意味でも懐かしく、また楽しく聴くことができました。
配布されたチラシによればライブの模様は来春「Huming' Bird」レーベルよりDVDで発売される由。
お約束?の「初回限定版」もあるようです。 .. ..
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