2003.06.12 元ちとせ HMV数寄屋橋

6/11にシングル『千の夜と千の昼』を発売した元ちとせさん。同店開店7周年記念
イベントの一環として、インストアライブが行われました。

同店での購入者先着200名に配布された整理券を持っている人がステージ正面に。
その外側を報道関係のカメラやビデオがずらりと取り囲み、さらにその外側にも多数の
観客が集まっています。
定刻をやや過ぎて、まずは『千の夜と千の昼』のPVが放映され、次いで元さんが
登場します。サポートはGt,Perc,Key。

1 Birthday [the sugarcubes]
  体をひらひらと揺らしながらダイナミックに歌います。左手にタンバリン。
  一曲歌い終えるたびに深々とお辞儀をします。

2 ハミングバード
  手拍子を募ります。こぶしがよく回っています。

MC>雨降ってましたか? すみません、スガシカオは呼んでないんですが(笑)
  半年ぶりのシングル。私のふるさとHMV数寄屋橋でライブができて嬉しい。
  知っている顔もいて恥ずかしい。ここでバイトをしていた時、叶姉妹がインストア
  イベントでやってきた。今、同じステージに立っている。(胸元に目をやりつつ)
  いろんなところが足りないけれど、そのへんはお見逃しを(笑)。
  初めて東京に来た時にここでバイトをしていた。元々音楽を聴かない人だったので、
  いろんな音楽に触れられて興味を持つようになった。バイトのシフト表で、日本の
  ポップスなら「JP」、ジャズなら「JZ」、私の所には「REG」....レゲエだ、と
  思ったら「レジ」だった(笑)。気合いを入れてレジを打ちました。宇多田さんがCDを
  出した時にはお客さんが止まらず一日中レジ打ちしていた。その時が一番働いた。
  久しぶりのシングル、聴いていただけたでしょうか。お家に帰って、自分なりの
  夢物語を考えてください。

3 千の夜と千の昼
  この曲でも身体を大きく揺らして舞うように歌います。
  途中PAトラブルで派手な雑音が入ったり、片側のスピーカーから音が出なくなったり。
  残念そうな表情で礼をします。

4 TRUE COLORS [Cyndi Lauper]

MC>どうもありがとうございました。

控えめながらもアンコールの拍手が続きます。テレビ取材も多数入っていたので、その筋の
要請もあったのでしょう、司会者が出てきてPAの復旧後アンコールを行う旨を告げました。
ややあって再度登場する一同。

MC>(お店の)営業終わるまでやろうかな(笑) 営業妨害ですね。

E-1 白夜

MC>すごい大好きな曲なので、もう一回歌ってもいいですか?

 -2 千の夜と千の昼

MC>ありがとう、また会いましょう。

歌い終えて丁寧に礼をして退こうとしますが、司会者に呼び止められます。そして元同僚から
花束を手渡されて「もういじめないでね(笑)」と茶目っ気たっぷりに感謝の言葉を述べた後、
何度も手を振りながら退場していきました。


元ちとせさんのスタイルとしてすっかり確立した「こぶし」を回す歌い方。安定した歌唱です。
曲の傾向としては、シングル曲としてのM3はヒット曲『ワタツミの木』以来の流れを受けて
いるものです。しかし元さんが歌いたいのは、もしかするとM1やM4に示されるカバー曲の
ような系統の曲なのかもしれません。それはともかくとして、歌っている時の凛とした姿と
対照的なMCのおとぼけぶりが伺えたのも収穫でした。動員状況を見ると、今後はこうした
インストアライブは難しいものと思います。 ..
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