2003.05.11 矢野真紀 SHIBUYA-AX

うたがら 春かに

3月にアルバム「あいいろ」を発売、4月から全国10箇所のツアーを行ってきました。
当日が最終公演。椅子席はSold Outとなり立ち見も多数出ていました。女性客が多いです。

定刻よりやや遅れて開演。サポートはBs,Dr,Key,Gtです。舞台中央の小机に急須と
湯飲み茶碗が置かれているのはいつものこと。裸足で登場します。

1 大人と子供
  アコギ伴奏のみで静かに歌い上げます。

2 子守歌
  ブルージーなアレンジ。

3 さよなら色はブルー
  矢野さんのスキャットから始まります。

MC>1ヶ月で全国10箇所のライブ。いろんな人と会ってきた。暖かくて愛あふれる旅が
  できた。たくさんの人が来てくれて嬉しい。今日はよろしく。

4 ボクの空
5 正午の銀座線

MC>連休は上野動物園に行った。広くて全部回りきれず、アフリカゾーンに行かれなかった。
  サイとかキリンとか結構大事じゃない?(笑) カワウソや鳥を見てきた。
  久しぶりに休日らしい休日を過ごした気がする。子供に返るね。常に間食、癒される。
  あとは読書や編み物、実家に帰ったら家族とケンカをしてしまったり、人間くさく
  過ごした。折角のお休み、予定を入れずに贅沢に時間を使った。自分の時間を大事に
  できた。
  昨日は晴れてたのに今日の予報は「曇りのち半傘閉じ」。降ってない? 来る時には
  降ってなかったので、終わって会場を出たらザーッ……みんなが落ち込む姿が見えて
  しまった。「晴れてくれ」とは言わないから、何とか降らないで。
  大丈夫、今日は降りません(笑)。

6 君の為に出来る事
  Agのみでしっとりと。直前のMCから自然な流れで、歌詞が心に染み入ります。

7 いつか僕が還る場所

MC>SHIBUYA AXとBOXXの空間が好き。緑も多くて。晴れてたら良かったのにね。
  でもみんなが信じてれば大丈夫。
  今回のツアーではいろんな事に気づいて教えられた。どの会場でもみんなから
  目に見えない何か、波動を感じる。私の場所だと前にみんながいて後ろにバンド。 
  サンドイッチの具になったような気がして(笑)。負けてられない。
  行き交う瞬間ってライブならではだよね。
  みんなにもいいお土産をいっぱい持って帰ってもらえますように。届けます。

8 ひとつだけ
9 大きな翼
10 オアシス
  力強いメロディに誘われるように観客が総立ちになります。嬉しそうな矢野さん。

11 みんなにうた
  ステージ上をトコトコと歩きながら歌います。間奏でブルースハープ。

MC>メンバー紹介 Gt きくちまさよし Bs たかまゆういち Dr たかおとしゆき
  Key あべまさひろ
  みんなパワフルだね。最高。大好きだよ。暑くない? 大丈夫? いい感じ。
  一生ものの時間、思い出だね。いつもそれってすばらしいよねって思いつつ
  切なく思うのは、こういう瞬間って目に見えないし形として残らないこと。
  でも絶対に忘れない。音楽もそういうものだと思う。で、伝染していくような
  気がする。新しいアルバムは聴いてもらえた? ありがとう。今の矢野的愛の
  形について触れてみたいと思って。私なりの愛って何?と思った。タイトルの
 「あいいろ」は色の藍色ではない。愛への思いを1個ずつつづってできた。
  あいいろが産まれてきた事実、全国10カ所を回れてみんなに出会えたことに
  絶対的な意味を感じる。みんなから教えてもらったものを明確にひとことで
  言うことはできないけれど、その状況状況で感じ取ってメッセージを考える瞬間が
  今まで以上にたくさんあることを素敵なことだと受け止めてきた。
  世界中で目をつぶりたいこと耳をふさぎたいことがたくさん起こっている。今までは
  目をつぶり耳をふさいできた。私に何ができる?みたいな。でもそういう事じゃ
  なくて、一人一人の見えない、お金では絶対に買えない暖かいもの、今すでに
  ここにいる人は放ってくれている、これが答えなんだと思う。揺るぎない事実。
  この瞬間をここだけで「楽しい」で終わるんじゃなくて、私もみんなから受けた
  波動を絶対に心の「お持ち帰り」にする。みんなもその何かを扉の向こうまで
  持っていってほしい、引っ張っていってほしい。ライブが終わった後それぞれに
  予定があるだろうけど、どこでもいい、扉の向こうまでそのお土産をみんななりに
  伝染していったらどうなるんだろう、そういうことをみんなが意識したら、世界中は
  どんなに暖かくなるんだろう。勝手にだけど嬉しくなってしまった。
  「あいいろ」ができたこと、ツアーができたことは、そういうことなのかなと
  まだまだたくさんの人たちに「あいいろ」を届けたいし、「恥ずかしいよ」
  「面倒くさいよ」じゃなくて生あるものすべてが持っていて、消えちゃいけない
  ものだと思う。自分自身を愛することから始まって生あるものすべてに放って
  いけるものでしょう? お金も時間もかからないんだよ。是非みんなでやって
  いけたらって思っています。

12 ぎゅっとして

MC>ツアーが終わってしまうのはすごく寂しいけどあんまり「ご無沙汰」にならない
  ようにしたいから……するね。新しい子供たちも作っているから、いい形でみんなに
  届けたいし。また会いに来てね。

13 この世界に生きて
  Key伴奏のみ。正面からのスポットはなく、背後からのライトに浮かび上がる
  矢野さんの姿が印象的でした。

すぐに大きなアンコールの拍手が起こりました。やや間があって再登場します。

MC>おまたせ。(笑顔いっぱいで)ありがとう。(ツアーグッズのTシャツのイラストを
  指して)風クンです。よろしくね。今回のツアー、春風に乗って行きますよという
  Tシャツです。みんなで着ましょう(笑)

E-1 空に住む人

MC>今のは1stアルバムの曲。デビューした年に唄って以来、すごく久しぶり。
  元気? 良かったぁ。歌います。

 -2 せんたくもの

MC>ありがとう。夏にFUJI Rockに出ます。愛いっぱいのステージ。遊びに来て。


大きく手を振りマイクなしで「ありがとう」と言いながら退く矢野さん。1時間50分ほどの
ステージでした。


スケールの大きな歌唱は相変わらず。なのにMCになると途端に頼りなさげになって
しまうのが面白いところです。今回はM11後のMCに矢野さんの思いが込められて
いたようでした。1曲ごとに「ありがとう」と言う姿も好感が持てます。
見応えのあるライブでした。 ..
#祈りが通じたのか、雨は降りませんでした。
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