2002.09.30 夏川りみ ヴァージンメガストア新宿

アルバム「てぃだ〜太陽・風ぬ想い〜」を9/21に発売しました。全国をキャンペーン中です。

小雨模様の月曜日19時ながら店内には多くの観客が集まっています。取材のテレビ
カメラも入っています。ほぼ定時にAGのサポートと共にステージへ。小柄な女性です。

MC>スゴイ人ですね。緊張してまいりました。ギター 浅野佑悠輝さん。
  私の生まれた石垣島から船で10分くらいの竹富島にある安里屋という屋号の島一番の
  美人を歌った唄から。

1 安里屋ユンタ(アサドヤユンタ)
  手拍子を募ります。

MC>次も沖縄に古くからある唄。沖縄に行く飛行機の中で大抵聴くことができます。

2 芭蕉布
  3拍子のゆったりとした旋律。澄んで伸びる高音が心地よく響きます。

MC>アルバムのタイトルは「てぃだ」=太陽。ちょっと自信がないと思った時、
  ギラギラ照りつける太陽を見ると「まだまだ頑張れるサ」って思う。アルバムを
  作るにあたって協力していただいた先輩や仲間、友達、そういう人たちが私に
  とっての太陽だし、いつまでもそういう人たちに暖かく見守られていたい。
  聴いてくれる人にも少しでも幸せな気持ちになってくれたらいいと思って、
  そういう思いを全部込めて「太陽」、それを方言にして「てぃだ」とつけた。
  でもそれだけだと強すぎるかと思ってサブタイトルに「風ぬ想い」と加えた。
  中には子守歌も入っていて、ほんわかした気持ちを感じてもらえたらいい。
  11曲のうち7曲がカバー。皆さんよく知っているBOOMの『島唄』や、Kiroroの
  『月の夜』これはとても可愛い唄。沖縄ですごく愛されている童歌なども入って
  いる。次の唄はBeginのメンバーに「曲、作って」と言ったら「いいよ、おまえ
  詩を書け〜」と言われた。「え、書けるわけないサ」と思ったけど「なんでも
  ないサ」といわれてしまった。それでも素面じゃ書けないと思って、真夜中お酒を
  しこたま飲んで小さなメモに書いてみた。一つ書いてみたら次から次へと湧いて
  くる。もしかして私天才かも、と思ってメンバーに送ったけれど暫く音沙汰なし。
  反応がなかったから送らなきゃ良かったと思ったら、文字にして2行、使われた。
  ここ、笑うところじゃないよ(笑)

3 赤花ひとつ
  歌を聴きながら涙する女性も。

MC>「私の唄を聴いて涙が出た、でもその涙はイヤな涙じゃなかったよ」という声も
  いただいてます。そういう人にも元気になってほしいと思って歌っている。
  そういう気持ちを込めたわけサ(笑)
  最後は1年半歌い続けた『涙そうそう』。沖縄では昨年のAMFM年間チャート第1位に
  なった。ありがとう。キャンペーンで全国を回って忙しくなってきました(笑)。
  地方でも一緒に口ずさんでくれたり、いろんなところで聴けるようになって嬉しい。
  この曲で夏川りみを覚えてもらえたみたい。この曲に出会ってから私の全てが
  大きく変わった。1999年に夏川りみとしてデビューしたけれど、当時の唄は
  背伸びしていたと思える。『涙そうそう』と出会ってからは飾らない自分で
  いられる。故郷の石垣島も何とも思っていなかったけれど、仕事で沖縄に行くと
  「なんて綺麗なところで生まれ育ったんだろう、これはもっと自慢してもいいんじゃ
  ないかな」って思う。話し方も「訛ってもいいサ」って思えるようになったし。
  私を大きく変えたこの唄をひとりでも多くの人に聴いてもらえたらいいなと思って
  歌っている。
  ライブ予定の紹介。
  じゃ、最後の曲、行ってミルク? ウケたよ(笑)

4 涙(ナダ)そうそう

30分ほどのライブ。サインを求める長い列ができていました。

民謡風の歌い回しもところどころにありますが、あまり技巧に頼らないストレートな
歌唱法。澄んだ高音が綺麗に伸びるところが一番の魅力です。のんびりとしたMCも
好ましく、ゆったりとした気分で聴かせてもらうことができました。
『涙そうそう』を歌い続ける夏川さん。『花』を歌わなくなってしまった石嶺聡子さんとの
対比が気になったりもしましたが、これは私の考えすぎのようです。 ..
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