2002.05.11 鈴里真帆 表参道FAB

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このところGt&Key弾き語りでこまめなライブ活動を続けている鈴里さん。
バンドスタイルでのライブを見るのは3年前のソロライブ以来です。

当日は時間どおりに開場と思いきや、入場に相当時間がかかってしまいました。
入場待ちの間に色紙が回され、みな思い思いにメッセージを書き込みます。
オールスタンディングの会場には続々と観客が詰め掛けてぎゅう詰めになります。

約15分遅れでサポートメンバー、次いで鈴里さんがステージに登場します。

1 悲しみは明日を知るための涙
  無伴奏で歌い始めますが、音程はかなり怪しい(苦笑)。笑顔いっぱいの
  鈴里さんに観客は手拍子で応えます。

2 らしくないBlue Blue Day
  少し落ち着きを取り戻したのか、手拍子を募る鈴里さん。

MC>いらっしゃ〜い(物まね風に)。鈴里真帆ですー
  (客席から先ほどの色紙と花束が渡されて)ありがとう、最初から泣かすなぁ(笑)
  家族が全員集合しているので下手なことは言えません。長くなるか短くなるか
  わからないけれど、長くなった場合は間に体操の時間でも入れるんで(笑)。
  後ろの人が入れないんでもう少し前に詰めてもらえるかな? 前に前に。みんな
  いい子だね。もっと私に近づいて(笑) 最後までよろしくー

3 シャクだけど

4 泣いてなんかない
  アップナンバーが続いてきた中、一転してスローバラードに。
  観客はじっくりと聞きいります。

5 Fallin' Love Again
  再びにぎやかに。手拍子が起こります。
  高音が伸びていないのが残念なところ。

MC>どうもありがとう。(最前列の観客に)曲順当てしてたやろ。目の前だから
  気が付くちゅーねん(笑)
  この1年間ずっとアコースティックライブをやってきて、歌もちゃんと歌える、
  音が薄い中でね、それはすごく良かった。けど「バンドやりて〜っ」、バンドで
  ワンマン(ライブ)やりてぇって思ってこの日が来た。3月にベスト盤を出した事で
  触発された。普通は「アルバム出したからライブ」という感じだけれど、今回は
  本当に集大成ということで、ライブでもやったことのない曲もやります。
  アルバムのマスタリングが楽しかった。若さの違い? 新録分からやったんだけど
  1曲目、今は「かなしみは〜」って歌ってるけど前は「きゃなしみは〜」って
  歌ってたでしょう?!(笑) それを最初に聞いて「やーん恥ずかしい」って思った
  ところから始まっている。
  思い出といえば話したい事はたくさんあるんだけど、上京した初日、池尻大橋に
  住んだ。父母と三軒茶屋の家具屋に歩いていったら帰り道がわからなくなった。
  八百屋のおっちゃんに「池尻三丁目に行きたいんですけど」と訊いたら「ああ、
  あそこの246を行けばいい」....「246」がわかりゃしねぇ(笑) 洗濯機が
  外だったんだよね。女性限定のアパートで。隣にお姉さんがいて、壁が薄いから
  聞こえてくる。最初の2回くらいはテレビを消して聞いていたけど、3回目からは
  もういいかなって(笑)。そういうお姉さんと顔を合わせると私が恥ずかしくなったり  
  してね。....まだ続くよ(笑)

6 月と嘘
7 heaven
  この2曲は鈴里さんもギターを弾きながら歌います。
  少し音程が不安定なのはいつものことです。

8 もっと静かに
  ミドルテンポのロック。鈴里さんらしさの出る1曲。

MC>今日はどこからきたの? 「駅から歩いて」って言うなよ(笑) 東京以外からも
  来てくれているみたいで、東京でしかライブできなくて申し訳ないけれど、地方にも
  ギター1本で行くよ。その時はよろしく!
  次の曲は歌った記憶が余りないけれど隠れた名曲。うちのマネージャーがこの曲の
  ファンで「是非歌ってほしい」って。私もこの曲ができた時「いつか好きな人の前で
  この曲を歌うのかな」って思った。

9 kiss in the moon light
  Key伴奏でしっとりと歌います。

10 A BIRD IN A CAGE
  ギターを弾きます。曲が終わるとメンバーは退出。

MC>ここでゲストがいらっしゃってます。直前まで仕事をしていて間に合うかどうかと
  言っていたんだけれど、(舞台上手を見て)Vサインが来ましたね。制作プロデューサー
  吉田建さんです
  (花束を持った吉田さんが登場)建さん、それはないよ〜(涙を拭う)
吉>こんなに多くのお客さんが来てくれて良かったね。今までどこにいたんですか?
  早く来てください(笑) 楽屋で漏れ聞くと今日はすごいいい感じで。
鈴>なんでこんなにいい人ばっかりなんやろね(まだ涙声)。
  建さんとは2年くらい一緒に音作りをやっていて、最初の出会いはライブで
吉>何年か前のクアトロのライブ。皆さん覚えてますよね。遠目から見るといい女だったんだよね。
  暗かったしだまされましたね(笑)
鈴>建さんによると、私は最初の一時間だけ可愛いそうです。
吉>最初の一時間は可愛いんだけど、そのあと腹立ってくるんだよね(笑)
  制作した中から新曲を。初めてやりますね。

11 Summer Love Affair
  2人のアコギで。軽快なポップスです。

鈴>前に出ましょう。....すみません、建さんより前に出て
吉>「三歩下がって師の影踏まず」だよ。
鈴>一緒にライブをやるのは2回目。リハも昨日一瞬(笑)
建>僕は本来ベースなんで、下手ですみません。
  一緒に音源を作っていていろんなことを話す。僕がプロデューサー、鈴里が
  アーティストということで、生い立ちから初恋、どういう男が好きか、パジャマの
  色までね。彼女のライフスタイルが知りたいから。みんなも知りたいでしょ?
  随分赤裸々に話したよね
鈴>建さんのも聞きました。
建>自分のことも知ってほしいでしょ。
鈴>お酒も飲みましたね。飲めない日本酒飲んで階段でフラフラになったり
建>こいつ演歌が得意なんだよね。『天城越え』とかね。焼鳥屋で演歌セッションしたね。
  ファンの中では鈴里は大雑把な、ざっくりとした性格? きめ細かな性格?
  (客席の反応は大雑把派が多数)僕から見ると意外に繊細、ナイーブなんだよね。
  僕がどうでもいいことにこだわって、僕がこだわるところは流して。
  そういう意味で、こだわりを持って何度も録音し直した曲を次に。....タイトルくらい
  言ってよ(笑)
鈴>(Keyに移動して)緊張してるんです

12 紅いソファ
  鈴里さん、Keyはコードを弾くのでいっぱいの様子。

鈴>これを最初に録ったんですよね
吉>実はこの歌、テイクワンだったんだよね
鈴>(本当に驚いた様子で)えっ、何回も録ったのに?!
吉>まぁいい騙しだよね。たまたま気に入ったから。
鈴>何回もやった方がいい時と、最初の勢いがいいものがありますね。
吉>何が完璧かわからないし。
鈴>素晴らしいアルバムができました。建さんとみんなのおかげです。
  ありがとうございました
  (拍手の中、吉田さんは退席。バンドメンバーが戻る)
MC>表に出る時は格好いいんだよね。言いたいことはいっぱいあるんだけど、
  建さんに怒られちゃうからね。喉まで出かかってるんだけどね(笑)
  ここからは飛ばしていきますよ。準備はよいですか? 飛ばしていくよ〜!!

13 止められない想い
  2番で歌詞を飛ばしてしまい、殆どを苦笑しながら♪ラララ〜で歌い通します。

14 気まぐれジョニー
  イントロでタンバリンを持ちリズムを刻みながら「跳んで〜」「うちのお父ちゃん
  お母ちゃんを跳ばすにはみんなが跳ばないと。みんなーここに何しにきたんじゃ〜!」
  と煽ります。縦ノリの観客に嬉しそうな笑顔の鈴里さん。「まだまだ行くよ〜」

15 YES
  サビで一斉に親指を突き上げて「Yes!」の唱和。嬉しそうに顔を歪める鈴里さん。
  そのせいかまたも歌詞を飛ばしてしまい、メンバーからもツッこまれます。

MC>どうもありがとう。鈴里は「歌詞間違えてなんぼ」や〜(笑)
  最初はね、お客さん来てくれるのかなって不安もあったけど、こんなにたくさんの人が
  会場に来てくれて、天気予報も雨だったけど晴れ?晴れてるよね。日頃の行いかな(笑)
  皆さんのおかげです! 今日はどうもありがとう(何度も何度も礼)。みんな最高や〜。
  最後にみんなで一緒に歌って!

16 Na-le-lu-jah!
  サビの部分では客席と一緒にワイパー動作。一体感が高まります。

MC>みんなどうもありがと〜!

アンコールの拍手が大きく響き、程なくして物販のTシャツに着替えた鈴里さんが再登場。
ひとしきりTシャツの紹介をします。リハの写真が特典だとか。「欲しくない人もいるかも
知れないけど、28にしてアイドルみたいや」とのこと。
その間にKeyが用意されます。

MC>ここで1曲歌いたい。最近ずっとアコースティックライブをやっていて鍵盤を覚えた。
  小学校の時エレクトーンで「一休さん」を弾いて以来。発表会で同じ所を3回間違った。
  その時は買ってもらったばかりのマリンルックで、小さくて小猿みたいだった。猿が
  マリンルックを着ている姿を想像してみて。カワイイでしょう(笑)
  アマチュアのバンドを組んで初めて立ったのが県民文化ホール。その時のギタリストも
  今日来ていて、下手なことは言えません。私生活の深いこと、今日は言ってません(笑)
  女の子だし、お父ちゃんの手前、ね。
  アコースティックライブで鍵盤に触れる機会を得て、歌の幅が広がった。まだ下手くそ
  だけど、意外とスタッフ受けがよくて、お調子者の私は続けている。
  この曲を披露するのははじめてかな。はじめて鍵盤だけで作った曲を聴いてください。

E1 朝
  Key弾き語り。スローバラード。情感を込めた、囁くような歌い方です。

MC>初めてアーティストの方(ジュンスカの宮田和弥さん)に詞を書いてもらった曲。
  びっくりするくらい一発OK。淡々とした曲だけど、私の思いも実は沢山こもってて、
  和弥さんに話をいっぱい聞いてもらってできた。ぜひ鍵盤で皆の前で歌えればいいと
  思って歌ってみました。いかがだったでしょうか。
 (バンドが再入場してくる)
  次の曲は、もしかしたら今日しか歌わないかも。理由を説明すると、私の中ですごい
  大きなきっかけをくれた曲でもあるし、どん底にいた私を押し上げてくれた曲。
 (涙声で)今回のワンマンでもこの曲だけ浮いてると思う。私はどうしても1回だけで
  いいのでみんなの前で歌いたかった。今後歌わないかも知れないけれど。私のその時の
  葛藤というか、その時の気持ちをみんなにわかってもらえたらありがたいので。
  聴いてください。

E2 A Change
  ベースとドラムの導入が印象的。思いの丈をぶつけるかのような熱唱です。

MC>みんな、今日はどうもありがとう。聴いてくれてありがとう。なんかすっきりした。
  たまっていたものがあったので、歌えて、聴いてもらってよかったです(深々と礼)。
  『A Change』はこの曲があったからこそできた曲、それを最後に聴いてください。

E3 Merry-Go-Round
  Gtを弾きながら。涙声で歌う鈴里さんに客席も合唱でサポートします。

MC>どうもありがとう。

タオルで涙を拭いつつ何度も頭を下げ、ステージ袖に下がりますが、先ほどより大きな
アンコールが起こります。手を振りながら3たび登場します。

MC>来てくれてありがとう。3年ぶりワンマンで、すごい楽しみにしていた。
  お客さんが10人20人だとしても楽しんでやろうと思ってここに来たら、こんなに
  たくさんの人が集まってくれて。....私は一人じゃないんだって思ってます。
  どうもありがとうございます。
  私のいろんな思いを込めて、1曲聴いてください。

E2-1 またどこかで
   思いのこもった熱唱です。曲の最後でメンバー紹介。
   Gt なかむらけいいち(地蔵さん)みやわきてつや Bs たきのこういち
   Key よしだとおる Dr よしだたろう

MC>本当に今日はどうもありがとう! 後ろの方の皆さんもどうもありがとう。
  宮崎弁で言っていいかな? みんな、てぎゃあ、あいしちょる!

何度も何度も客席に頭を下げ、最後にオフマイクで「ありがとう」と告げる鈴里さん。
2時間半弱のライブは終わりました。

技術的なことはさておき、途中ともすると独りよがりになりかねない部分もありましたが、
アーティストの熱い思いが伝わってくる好ライブでした。 ..
#出口でセットリスト(おそらく本人手書き)が配られました。2度のアンコールの分まで
 きっちり記入されていました。
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